南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

ミルキーオレンジの太陽

2006-10-09 00:42:23 | シンガポール
日曜日のシンガポールのヘイズは安心レベルまで下がりました。
しかしながら、まだ空は霞んでいて、夕方の太陽もこの写真の
ようにフィルターがかかったような感じでした。太陽の光が弱
いので、このように写真にも撮れてしまいます。

今日は、ひとつドジをしてしまいました。午後、イーストコー
ストパークで、ビールを飲みながら、ステーキを食べ
ておりました。それから買い物して家に帰ったのですが。何と
鍵がない

あせりました。どこになくしてしまったのだろう
郵便受けのところにロックスミス(合鍵屋)の番号がシールで
ついていたので、電話をして開けてもらおうかとも思いました。
しかし、よく考えると、落としそうなところは、あのステーキ
を食べたあの店の可能性が高いと思い、一応、そこの店に行っ
てみました。

5時半くらいの時間でしたが、その頃、イーストコーストパー
クではランニングをしている人とか、ローラーブレードをして
いる人たちがずいぶんいました。暑い昼間を避けて、涼しくな
る夕方に人が出て来るんだなと思いながら、その店に行きまし
た。

その店は、レストランではなく、バーがメインで、食事もでき
るといった感じの店です。ビーチリゾートっぽく吹き抜けの店
で、プールテーブルもあります。夕方の時間は、昼間とは雰囲
気が変わって、バーの時間が始まっていました。

昼間いた店員がいたので「鍵を見なかったか」と尋ねました。
その彼は全然知らなさそう。ありゃ、こりゃダメかとがっかり
しかかりました。彼は別のインド系の女子店員に聞きました。
何か心当たりがありそう。バーカウンターの中を探して、何と
出てきました

カウンターでビールを飲んでいた酔っぱらいの白人男が、
「ちょっと待った、キーナンバーを言ってみな」と冗談まじり
にからんできました。その中に名詞が一枚入っているので、
自分の名前を言うと、それが自分のものだと信じてくれたよう
です。あまりにうれしかったので、ビールをその男におごって
あげるのも考えたのですが、節約を優先しました。愛知県人は
こういう場面でもできるだけ浪費を慎もうとするのかもしれま
せん。

まさか鍵が見つかるとは思わなかったのですが、すんなり見つ
かったので、自分は何と運がよいのだろうと思ったのでした。
もし見つからなかったら、ロックスミスに鍵を開けてもらわな
ければならず、さらにそのキーホルダーには、会社の鍵や、
メールボックスの鍵も入っていたので、ちょっと面倒だなと
思っておりました。

この数年の間に、いくつものものをなくしましたが、大半の物
が戻ってきました。タクシーに忘れた携帯電話、電車に忘れた
パソコンと鞄、飛行機に忘れたパスポートケースと労働ビザの
カード、同じく飛行機に忘れたデジカメなどみな戻ってきまし
た。以前、インドのデリーで、ホテルのハイヤーに携帯電話を
忘れたのも奇跡的に出てきました。一度、車の鍵をなくした時
は出てきませんでしたが、その時は車をレッカー移動してもら
い、合鍵を作ってもらったという過去があります。

でも、それ以外はだいたい出てきているので、わりと運がよい
ほうなのかなと思っております。でももうちょっと注意して
物を忘れないようにしないといけませんね。

今日の「功名が辻」を見ていたら、これからいよいよ関ヶ原に
突入していくのですね。石田三成が、ほぼ一人で豊臣家を守る
責務を負い、まわりは大部分が徳川家康派になっていきます。
このあたりは、司馬遼太郎先生の『功名が辻』でも『関ヶ原』
でも以前読んだことがありますが、時代の趨勢の読みと、群雄
たちの駆け引きが見所です。

今日の第40回『三成暗殺』の中で、私が選んだ見所は、三成が
家康のところに逃げ込んだ際、三成と家康が対面して話しをす
るところであります。二人が静かに話しているだけの短い場面
ですが、これは関ヶ原の合戦の前哨戦みたいな感じですね。
言葉のやりとりに、敵対の火花がめらめらと燃えているの
が見えるかのようです。

「正しきことは人に痛いものでございまするな」と三成。
それに答えて家康は「正しきことが、正しきこととは限らぬの
が人の世のとも申します」との意味深長な言葉。この関ヶ原の
場合、一見、三成側に正義があると見えながらも、時代は家康
の方向に動いていく、これは大変なことですね。

その日、家康は、三成はまだまだ泳がせてビッグになってもら
わないと、自分が天下を制圧するためのお膳立てができないと
いうようなことを言います。ということは、関ヶ原とかは家康
の自作自演の大舞台だったのかということも言えます。最後の
勝利を確信しながら、三成をどんどん追い込んでいく。

実際の関ヶ原は、家康が絶対的に勝つという保証はなかったと
も言われていますが、いろんな根回しと、何よりも勝利に向け
てのビジョンの強さにおいては、家康のほうが勝っていたので
しょう。

これから一豊が家康につくことになるのですが、千代が、一豊
にどっちにつくのかと迫るところは、ちょとおせっかいかなと
いう気もしました。たぶん千代は、家康が天下をとる予感を得
ているのだと思いますが、一豊は迷っています。こういう状況
で自分が一豊だったら、どう決断するのかはなかなか難しい所
ですよね。でもまわりがどんどん家康の方向に向かうのです。

堀尾吉晴が家康派につく。高台院(寧々)が家康を強くサポー
トするようになっていく。豊臣家と言っても、結局は、三成と
淀の二人がキーなのですね。そうなると、千代はもともと、
淀はあまり好きではないので、選択肢は家康しかなくなってい
きます。

状況が微妙な時の決断ってほんと大変ですよね。こういうとき
の決めてとなるのが情報収集力なのですが、六平太がワンポ
イントの登場なのに、あまり的確な情報提供ができていない。
「堀尾が家康についたぞ」程度の情報はいずれ判明する事実。
もうちょっとすごい世の中の動きを六平太には持ってきてもら
いたかったですね。でもなんでわざわざあんな雨の日にくるの?
まあ、それも彼らしいですけれど。

ところで明日は日本は祝日なのですね。体育の日?

若いひとたちは知らないでしょうが、それは東京オリンピック
が行われた1964年の10月10日の開会式を記念した祝日なのです
ね。日本は休みが多くてうらやましいです。