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住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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ジャーナリズムの危機

2011年09月13日 | 日記

 『ペンは剣より強い』と言われ始めたのはいつの頃からか知らないが、筆者は、そのことわざはより真実に、近いのだろうと漠然と思い続けてきた。

 メディアの役割とは、何か?
  第一番目に事件の取材と報道があるのだろう。
  そして、その事件に対する解説、あるいは啓蒙。
  ついでに言えば、権力の監視、あるいは隠蔽情報の公開。

そして、マスコミは当然ながら特定の組織に迎合した、作為的な世論操作や煽動は許されることではない。
 
 恐らく戦前は、マスコミは本来の役割を見失い組織ごと腐った為に、国内の状況を悪い方向に導いていったということなのだろう。
マスコミも、世間にある意味警察組織と同じ役割、すなわち人間社会における、免疫の機能を維持継続することを、求められているのではないだろうか?

 社会の健全な発達や継続を阻害する『要因とその根元』を取り締まる警察でさえも、特高と名前を変え罪なき人々を捕まえ、そして死に至らしめた戦前、戦中。 まさに免疫の働きと言うより自己免疫疾患状態となったのだ。 いうまでも無く、当時はマスコミもその片棒を担いだ、と言うより国民を誘導したのかもしれない。 その特高の遺伝子をDNAの中に織り込んだ、政治家が今も居る事はさておいて・・・。


 こたびの、鉢呂大臣の失言・・・ まさか意に沿う役柄でなかった為、自ら辞任するように仕掛けたとも思いたくない・・・。

 彼は、TPP参加にも慎重、原発推進にも慎重、まして北海道の農業の困窮事情もよく知っており、官僚主導を目論む『ノダソーリ大臣』の中に有っては、目の上の『おでき』、邪魔だったのではないか・・・ 。
意を汲んだ、マスコミ(あるいは官僚とツーカーの記者クラブ)から、弾き飛ばされた表向き・・・ 。
何より、原発に対するはしゃぎすぎの言質が、マスコミ各社てんでんばらばらの表記を招いたのだろうが、大手マスコミがいかにいい加減な有りもしない事実で、統一した行動をとるかが、よく解る例の一つと成った。
  *** 以下引用  下記URLより  ***   
   http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-807.html

【放射能「うつす」発言】
  MSN産経ニュース

鉢呂経産相「ほら放射能」…党内に進退論
  読売新聞

鉢呂経産相失言連発「放射能うつしてやる」
  日刊スポーツ

鉢呂吉雄経済産業相(63)が、福島第1原発の視察を終えた8日夜、報道陣の1人に近づき防護服をなすりつけるしぐさをして「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言
記者に肩こすり「放射能をつけたぞ」 鉢呂大臣
  テレビ朝日

鉢呂経産相:失言 民主内にも辞任論 首相「真意聞く」
  毎日新聞

鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と表現し、報道陣に「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をした問題を巡り、8日夜、着ていた防災服の袖を取材記者の服になすりつけて、「放射能を分けてやるよ」などと話している姿が目撃されている。
  FNN

鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第1原子力発電所周辺を「死の町」と表現したり、記者に「放射能をつけてやろうか」と発言したりしたこと
  日本経済新聞

記者に「放射能付けたぞ」=経産相、原発視察後に発言
  朝日新聞


第二次大戦に突入したのも、勝算無しが濃厚でも『行け行けどんどん』と太鼓を鳴らし続けたのも、マスコミの本来の役割を放棄し、政府の太鼓持ちと成り下がったからであろう。

鉢呂大臣辞任・・・  軽口への大手マスコミの集中攻撃
国民が望む総理・・・ 世論調査結果で持ち上げ前原議員
             がトップの世論作り
東電解体防衛・・・  政府賠償への誘導、増税環境作り
原発継続・・・    広告費維持継続
増税路線・・・    既得権益層の維持継続

 上に上げた事情は、どうしてこういう事になるのか、誰でも考える事は『ボケ』るのを防ぐ効果も無きにしも非ず。

 松下生計塾では、もちろん『継続は力なり』なんて教えたのだろうが、社会を構成する組織が硬直化する事は、世界の競争の中では沈殿すると言う事を、為政者は理解すべきである。


 目の前の出来事だけで考えれば、次の二つのことを訂正すれば、事態の改善は進むと思うのだが・・・ 。 
  1 大手マスコミの、テレビと新聞の寡占化を解体
  2 記者クラブの廃止

『報道の良心』などと言う言葉は、どこかに埋まって化石となってしまった・・・
 ややもすると、危ない方向に進みそうな予感・・・