書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

作品の締め切り

2008-06-18 01:30:54 | 書について
年に数回出品する公募展の締め切り。

体調は気合で何とか80パーセントまで。
精神力は100パーセントを振り切っている。

墨、紙、筆、そして私のコンビネーションを整えて最終作品にかかる。

気持ちをどれだけ作品の中の線に込められるかが問題。

込めすぎ出しすぎはマイナス。

引きの美学。(なんてかっこよくいきたいものだが)

気合を込めすぎるとかたすぎてしまう。
気持ちを抜きすぎると、紙を筆が上滑りしてしまう。
筆のすべてのバネを自分のものとして、大胆に且つ繊細に!!!

書きあがるだろうか???

こうなりゃ、(すべてのお力)にお任せするしかない。

今日から女流茶掛け展が始まった。

2008-06-17 22:05:35 | 書について
熊本県立美術館分館にて6月17日から6月22日まで

『全国藩校サミット熊本大会協賛・第19回国際文化交流会所書作展・女流茶掛け・屏風展』が始まった。

昨日は風邪のために搬入を欠席してしまったので、どんな風になったのかちょっと心配な感じだが・・・。

私の今回の作品は、

四書五経の中の禮記より

『春誦夏弦』(春は漢詩を読みうたい、夏には音楽を奏でる。)
を書いた。

それに続きの言葉がある。それは『秋学禮 冬読書』

つまり、一年を通して学びなさい。というような意味だそうだ。
中国の歴史は長い、私は書に関しての事、それもほんの一部しか知らない。

中国の古典文学には興味があるがとてつもなく難しそうでお預け。
これから、すこしづつ、経文の事を独学で学びながら、文字として中国から伝わった経文の持つ文字のエネルギーのようなものを感じれるようになりたい。
そしてそれを書けるようになったら凄いなあ!!!
と、思う。

眠り続けて、目が覚めた。

2008-06-15 21:00:57 | 思う事
喉が痛く寒気がして、熱が出たのでしっかりと湯たんぽで腰をあたためて寝た。

何時間眠ったのか?

なんかどこか違う世界に行っていたような不思議な感じがした。

目が覚めたら、朝か、昼か、夜か自分がどこにいて何をしていたのかわからなかった。

そしてまたねた。

今度はしっかり起きたが眠った時の私とは何かが違っているような感じがした。
何が変わったのかはわからない。

急に墨をすりたくなった。

硯を磨いた。(砥石で)

水は温泉水少しぬるめにした。
墨は、天衣無縫、に青墨の周蝶と極品の紅花墨を擦りこんだ。
硯は澄泥硯、紙は台湾の水蘭箋、筆は凛厳。

さあ、書こう。

そうだ!!!

2008-06-15 11:29:05 | 書について
そうだ!!!

また、熱があがってきた。
そこで考えた。

熱。
エネルギー。

昨日、書についてある先生が話された。

書の表現の中で、外にエネルギーを出す人は多い。
しかし、内なるエネルギーを筆の線に籠めることはなかなか難しいがそれもエネルギーの表現なのだ。

と。

ふつふつとしたエネルギーを筆の線で表現する???
言われていることはわかるが、実際に筆の中に籠めるのは???

今、世に派手にもてはやされるパフォーマンスの書。
それが悪いとは思わない。
それも表現のひとつ。
しかし、本当の凄い書は???

内なるエネルギーをその線に籠めて。そしてその精神をその墨、筆、紙であらわす。つまり、見えない世界。感じる世界で表現することではないかと思う。

だから、感じる側も感じる精神性の部分で受け止めてほしい。

私の好きな言葉のひとつに

『瑟鼓笙吹』(しつをたたいてしょうをふく)
というのがある。

儒学者が世の中を捨てて、山に籠もって漢詩をつくり、書画をし、音楽を奏でた。と。

「私がたたく琴の音、私が吹く笛の音に響いてくれる人と交わりたい。」

こういった意味だと思う。
今は、ネットでいろんな人と出会うことができる。

無弦の琴の音で響き合える、そして出会える人たちを大事にしたい。

そして、内なるエネルギーを精神性の高いものをさりげなく表現できる自分を探していきたい。

山は果てしなく高く、道は限りなく遠いなあ。

突然の熱発

2008-06-15 10:12:07 | 思う事
夕方、教室が終わってほっとしたら急にのどが痛み始めた。

「風邪かな?」

実は、4月に一度風邪を引きそうになったのを強い薬で抑え、疲れると熱が出そうな感じを繰り返していた。

夕食ものどが痛くて入らない

しかし、明日は休みだし、何とか自分の力で治したい!と思った。
痛いのを我慢してご飯を食べて、漢方薬の風邪薬を飲んだ。

それから、すぐ休むことにした

夜中に二度ほどおきて、汗を拭き、着替えた。

朝、九時に起きた。

随分すっきりして、熱も下がっていた。

毎週体を見ていただいている漢方の先生は、私の体を診察して、新薬で体の中に熱を溜め込んでいる状態が続いていて、外に熱を出すことができないので、体がだるいのだ。と。
しかし、自己治癒力で熱を出せると楽になる。と。

自分で熱を出すのにも体力がいる。
体力がついたら自分で熱を出すことができる!よ。と。

久しぶりに熱が出たのできつかったが、私の体の中の白血球という戦士たちが、私のために戦ってくれたと思うと、人間のメカニズムってすごいことだな。と思う。

私の体の中で働いてくれている細胞たちに対しても感謝しなければ。
そして細胞たちがしっかり働いてくれるように、できるだけ体に善いものを口にしないといけないなあ。と思った。

ここ一発の作品には気力、体力がないと書けない。
さ、今日は少し休もう。

締め切り間近。

体もいたわらないと・・・。

隋 智永の真草千字文

2008-06-14 14:55:30 | 書について
千字文は、四字一句 二五十句からなるいわゆる四語古詩である。
一般には梁の周興嗣(470~521)の作がよく知られている。

智永は書聖王義之の7世の孫に当たるといい、当時より書名が高かった。
彼は、30年間閉じこもり、真草千字文八百本を書き写した。その一本が日本に渡り、東大寺献物帳に記される。とされている。

現在は二玄社の本で簡単に手にとって書くことができるが、本当にありがたい法帖のひとつである。


朝早く起きて原寸大で書いてみた。

雨もまたよろし・・・。

2008-06-12 00:56:13 | 季節物
昨日、仕事が終わって土砂降りの雨の中を歩いて帰った。

ここで、考えた。

この不快な雨をどう考え直せば少しでも楽しく感じれるか???と。

そうだ!

雨の歌でも歌って帰ろう

最初に浮かんだ歌は定番の

「あっめあっめ ふっれふっれ かあさんが・・・・ぴっちぴっち ちゃぷちゃぷ  らん らん らん!」

この歌の次にうかんだものは・・・

「虹の向こうは 晴れなのかしら? あなたの街の あのあたり・・・ 」

この歌がすぐ歌えるって言うだけで年がばれる。
 
仕事の行きかえり、傘をさしていかに楽しくいけるかどうかで一日の気分が違うかも!!!

いよいよ、読売の作品も仕上げにかかる。
小さな日常の出来事をできるだけマイナスにとらえないようにして、体調と精神を整えてがんばる

良いも悪いもやったことが自分にかえってくるから。

さ、今日もガンバろ!!!

とうとう梅雨に突入

2008-06-10 22:58:13 | 季節物
次男の事。

次男はミュージシャンを目指して上京した夢追い人。
高校の頃から校則破ってロンゲ。

熊本の梅雨はロンゲの天然パーマにはつらいみたいだった。
もう、東京に住んでから約3年。

東京に行ってすぐはよく電話をしていた私も最近はその間隔も遠くなった。
しかし、この季節になると思い出す。

東京に行ってすぐ、次男が

「俺、テンパ治ったよ!」と。
「俺の髪ストレートになった。」

その息子が一年ぶりに飛行機で熊本に帰ってきた時、空港まで迎えに行った。

息子が空港で私に会うなりいった言葉、
「熊本ではやっぱりテンパだ!!!」
熊本の梅雨の不快指数は大変なものだ。

雨もまたよろし。
と言いたいものだが・・・。

梅雨を楽しむ為にすてきなレインシューズでも買おうかな???

今日で3歳になりました。

2008-06-08 21:22:01 | うちのワンコ
うちの次女ピンキーは今日で3歳になった。

長女ティアラ(ポメラニアン)が9歳になって、長男も次男もいなくなって急に老けてしまった頃、何とかティアラの老化を止めるためにもって思って、ペットショップをいろいろ回って出会ったのがこのピンキー(ミニチュアダックス)。

今まで私の愛情を独り占めにしていたお嬢さんのティアラは、突然やってきた2ヶ月のピンキーに対して戸惑い、とっても意地悪をした。
2匹で私の取り合い合戦を始めた。もちろん年上のティアラの一人勝ち。そしてテリトリー争いが始まった。
ティアラにとって良かれと思いきやこんな事になって・・・。と心配した。
が、あれ???
ティアラは急に元気いっぱいになってきた。ぼんやりお嬢様ではなくなったのだった。

ピンキーがうちに来て間もない頃、用事で2匹をペットショップに預かってもらう事になった。
3泊も預ける事を心配したが、仕方ない。

まだまだ赤ちゃんの甘えん坊のピンキーを置いていくことが心配で心配でたまらなかった3日間。
ママーママーと夜鳴きしていたピンキー。
それに構うとヤキモチを焼くティアラ。
なかなかうまくいかない日々だった。
そんな2匹が・・・。
迎えにいったら、同じケージに入っている。
あれ???

ペットショップで、泣き続け、私を探したピンキーをティアラのケージに入れたとたんティアラが添い寝してあげて仲良くなったと説明された。

おねーちゃんのティアラはお母さんのような気持ちになって母性が目覚めたのかも知れない。それからおねーちゃんティアラはピンキーからも頼りにされ、ぼんやりする事もなくどんどん若返った。

今は、2匹いつも一緒。
離れられない仲良しさん。

ずっと一緒なら幸せだけれども、ティアラは12歳。
いつか別れがやってくる。
私も、ピンキーも覚悟しなければならない。

3歳になったピンキーちょっぴりしっとりした女の子になってきた。
(親ばか)には違いないが。

有松しぼり

2008-06-08 09:23:51 | 思う事
時空を封じ込めた有松しぼり。

ご縁あって、きものの帯屋さんに行った。

そこで見せていただいた。
有松絞り(重要無形文化財)

今回、熊本城築城400年祭に因んで、名古屋の有松しぼり400年記念できもの展示会を企画されたようだった。
「竹田庄九郎」が、大分の豊後絞り染めの技法と、手織り木綿を結びつけ有松絞りを考案したと言われている。

現在、しぼりを作られる方々は、幼い頃から60年以上も毎日絞られている80歳以上の方ばかりだそうだ。その絞りの模様も昔は100種類もあったとか、現在は70ぐらいの図案と聞いた。
木綿の反物を木綿糸や絹糸で絞っていく。
1反でも10万箇所以上の絞りもあるそうだ。
その後に染色屋さんにまわって染めた後、その絞った糸を解く。
絞るのも大変だが、解くのも大変だそうだ。

図案があるものもあるが、絞り職人さんの手のカンのものもあると聞き驚いた。
人の手による作業の時間、想い。それが反物や着物に凝縮されていた。
伝統工芸の素晴らしさに感動した。帰ってからネットの動画で有松絞りの様子を見て更に感動。


紙も墨も硯も筆も職人技で素晴らしい。

私は紙墨硯筆を使っての総合芸術の書をやっていると思うと本当に幸せだ。

先日はとってもいい出会いだった。

名古屋の有松も訪ねたいと思った。