書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

展覧会の搬入と・・・舞台裏

2008-06-30 17:19:27 | 書について
明日から始まる熊本県書道展の搬入だった。

今年は30回記念展ということで、県立美術館の本館、分館の同時開催と、U先生のお宝展示があった。
お宝とは、U先生のコレクションの硯13面と軸物が陳列ガラスの中に展示となった。

13面の硯は大小さまざま。
大きな蓮の形をした古端渓
緑端(緑色した硯)
石紋(大自然が生み出した華麗な紋様)のある硯
しっとりした深緑の歙州硯?(洞窟の中の水の長く浸っていたような感じ)
澄泥硯
彫刻のすばらしい硯
石そのものがとっても珍しい形の硯
など等。(後はよく覚えていない。ごめんなさい)

自筆の軸物は、
明時代(1500年ごろ)に活躍した、張瑞圖。
清時代(1800年ごろ)に活躍した、何紹基、楊峴。

今はやりのお宝鑑定団ではものすごい値段になる物ばかり。

厚いガラスケースの中の軸の展示は大変で、携帯電話を使いながら内側、外側の連絡をした。

「右!もっと下に・・・。間隔をよせて・・・寄せすぎ!!!」など等。

しかし、こうやってみんなで協力しながら展示してもなかなか書道展の集客ができない。

書も書道展ももっと身近にそして魅力的なものにしたいのだけれど・・・。
身近にしてしまう事だけ考えると薄っぺらなものになるし・・・。
今、書道人口が多い割には本当に書の面白さを感じたり熱く語り合える人がどれほどいるのかなあって思ったり・・・。

本当に難しい。

先輩方に
「表彰式の受賞者挨拶。期待してるよ!」
と言われ、小心者の私は困ってしまっている