とある方から、お預かりしたもの。
漆?の箱入りの立派な本。中身を見ると、木版印刷のお経のような感じ。
専立寺のご住職にお尋ねしたところ、
すぐに答えてくださり、今使われている物と比べて頂きました。
これは御文章(ごぶんしょう)と言われるもので、
蓮如上人(8代)が全国の門徒にあてた消息(手紙)の中から抜粋して本にしてある法語だそうで、西本願寺ではのご住職が変わられる際にこの御文章も新しくなるという事のようです。
(補足)
蓮如の布教は、教義を消息(手紙)の形で分かりやすく説いた『御文』(『御文章』)[7]を中心に行われた。
後に蓮如の孫、円如がこれを収集して五帖80通(『五帖御文』)にまとめた。これに含まれない消息は『帖外御文』と言われ、倍くらいの数の消息が数えられている。
専立寺さんにも、西本願寺前御住職の(24代・即如)の名前が入ったものを見せて頂きました。
今年西本願寺のご住職が代わられ現在は25代・専如だそうです。
また、御文章も新しくなるのでしょうね。
漆の入れ物は「御文章箱」と言うそうです。
預かったものは江戸時代(19代・本如)のものらしく、同じ文章もカタカナ表記されていました。
本願寺では毎日の日課で、この御文章を読まれているそうです。
中でもお葬式の時に読まれる「白骨」と言う文は何度も耳にしたことがあります。
この「白骨」の御文章の意味は
今日・明日の事しか考えない人々の姿を見て考えると、人の生涯は儚いものであります。まるで幻のようなものです。
今は元気でも、次の瞬間には死んでしまう かもしれない。
死は、年齢を問いません。
だから、どんな人も一刻も早く後生の一大事(=死んだらどうなるか全くわからない、お先真っ暗な状態)を解決せね ばなりません。
それには阿弥陀仏に深く帰依し(=阿弥陀仏から他力の信心を頂いて)、称名念仏する他ありません。
この様な事の様です。
一生はあっと言う間だという事をこの御文章に学ぶのですね。
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