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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

ボルヘスの詩

2020-09-19 09:52:03 | 詩(雑誌・同人誌)


ボルヘスが好き、でもスペイン語で読んだことがない、と言ったら、アルゼンチンの友人が、短い詩のページをアップしてくれた。
基本的なことばなのだけれど、私が日常つかわないことばなので、多くの単語が読み取れない。
けれど、詩はやっぱりリズム、音なのだ、ということははっきりわかる。
ものの名前をあげてゆき、積み重ねたあとで文章にする。
リズムに乗って、そのリズムで「精神の運動」をぱっと描き出す。
その最後。
duraran mas alla de nuestro olvido
を「;」を挟んだだけで、言い直す。
no sabran nunca que nos hemos ido.
そうすることで、全体のきびきびしたリズムと音の響きをつらぬく。
この部分は、ボルヘスが大好きという荘子をちょっと思い起こさせるけれどね。
やっぱり、すごいね。
奇妙なことば、奇妙な文体が多い日本の現代詩に比べると、日病に勉強になる。


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