浜岡原子力発電所から半径31キロ圏内のUPZ(緊急時防護措置準備区域)に位置する5市2町(島田、磐田、焼津、藤枝、袋井、吉田、森)では、かねてより安全協定について協議を重ねてきましたが、9月末に協定案の方向性について5市2町が合意に至り、UPZ安全協定の実効性を高めるためにも原子力防災についてノウハウを持つ県の参加が不可欠であるため、昨日、5市2町が揃って、直接、川勝県知事に対して報告と合わせて協定への県の参加を要請しました。
UPZ安全協定は、既に締結している原発10キロ圏内の4市安全協定(県、御前崎、牧之原、掛川、菊川、中部電力)に準ずるものとし、連動・連携する内容のもので、立入調査や措置の要求、事前了解などの項目を盛り込み、4市協定に基づく安全体制と一体的・連続的な体制がとれるよう県との調整を図ります。今後、年度内には中部電力との安全協定締結を目指して進めてまいります。
今やUPZ圏内でも、住民の安全・安心のためには、原発10キロ圏内で採られる防災体制と同レベルの体制とすることが不可欠であると考えます。市民の命と財産を守るため、自治体の責任あるリーダーとして、今後も関係市町と連携して、積極的に危機管理対策の確立に努めてまいります。