札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

「韓国はなぜキリスト教国になったか」を読みました

2017-08-29 19:02:27 | キリスト教
「韓国はなぜキリスト教国になったか」
鈴木崇巨著
(春秋社 
2012年9月発行)
を読みました。
本の内容の紹介として、

いまや人口の4割近くをキリスト教徒が占める韓国。そうなるまでの過程には、日本が深い関わりを持っている。信仰にもとづく韓国人の精神性と行動の原理を、クリスチャンの視点から解き明かす。

と、ありました。
この著者は、日本基督教団の牧師です。
元々在日大韓基督教会で受洗したという事もあるのか、韓国に重い入りが多い様で、戦前戦中の歴史観がかなり左寄りである事が、どうも私には引っかかりました。
まぁ、歴史観もいろいろな角度から見る方向が変われば違ってくる事は、よく私も言っている事ですし、まして私としても、日本が朝鮮半島を支配していた事を、美化するつもりはないですけどね。
その点五階無くお願いします。
それでも、韓国のキリスト教史を知る意味では、私としても有意義な本でした。
また、近年では韓国がキリスト教国である事を、もっと一般に認識されるべきという事は、そのとおりだとも思いました。
ただ、不祥事牧師の事を無批判に取り上げている事には、どうも納得出来ないという事が、私の正直な思いです。
確かに、チョ・ヨンギの存在を無くして韓国のキリスト教会を語られない存在なのかもしれませんが(P143)、
前にも取り上げた様に、東日本大震災に対して「神様の警告」という発言は、非難されて当然です。
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52384796.html
また、有罪判決も確定してます。
http://maranatha.exblog.jp/25805753/
その他、以前から不倫・重婚のスキャンダルも言われていますし、神学的問題も指摘されてもいます。
http://maranatha.exblog.jp/21438898/
2012年に出版されていただけに、有罪判決はその後の事だけに、まぁしかたがないにしても、最低限この様な事を付け加えてチョ・ヨンギを取り上げるのであれば問題ないかと思いますが、一言も触れられていません。
また、刑事裁判では無罪だったものの、セクハラ・パワハラなどで民事では敗訴となっている、日本在住の韓国人牧師、ビュン・ジェイチャンの書籍も引用しています。(P167)
もちろんそれらのスキャンダルについては全く触れられていません。
http://mordecai.jp/
その他、韓国教会に対する日本の教会側からの批判、勧告教会の異端問題に関しても、もっと取り上げるべきだと、私は感じました。
他にも思うところがありましたが、これらが印象的な事です。
いずれにしても韓国教会を持ち上げ過ぎ、それがこの本に対する率直な私の感想です。
最後に一応付け加えておきますが、私としても韓国の日本に対する政治姿勢に対しては批判的な思いもありますが、韓国人全てが反日ではなく、親日の韓国人もいる事を知っています。
また、韓国キリスト教会の全てを否定するものでもありません。
その事も書きたいのですが、長くなるのでまたそれは別の機会にします。



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