外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

感心から興ざめ、維坊学院スピーチコンテスト

2011年04月19日 | 日記
4月19日(火) 晴れ

維坊学院での日本語スピーチコンテスト、午後2時半開始とのことで学校を
出発は12時半頃という話を周から聞いておりました。
しかし、時間が近づいても引率する先生から連絡が来ない。
確認しましたら「え、先生も来ますか?」だって。行く旨を伝えていたはず・・・。
既に校門にいたそうで、先に向かってもらうことにしました。
維坊学院は先学期通っていますから、会場の見当はつくのです。

維坊学院では日本語科の学生が使用する教室を控え室に用意されていました。
我々の学校ともう一つ浴衣を着せてくださった日本人教師がいる学校。
そして若干の維坊学院の学生達。
たけしが珍しく恐れおののいていました。維坊学院の学生の発音がかなりいいと。
なにせ、彼レベルの学生が身辺にいませんからね、井の中の蛙を体験したわけです。

コンテストの出場者は維坊学院から14名。我々の学校ともう一つの学校から
各2名の計18名。我々の学校ともう一つの学校は2年生。
維坊学院は2年生から実質4年生にあたる、編入組の3年生と通常の3年生


総勢200名を超える規模の中から予選を抜けてきただけあってレベルが高い。
彼らの日本語を聴いただけで周は顔面蒼白の緊張振りでした。
『維坊学院の学生はレベルが高いね。でも、そんなことは気にせずに自分のスピ

ーチをしなさい』
我々の学校の中でも私と日本語で交流できる学生が若干名いますが、その
レベルの学生が会場に数十人いるのです。圧倒されて当然ですね。

出場の順番はくじ引き。他校である我々の学校ともう一つの学校が先に引か

せて
いただき、たけしは7番目。周は16番目。開会する前に再度周にはメールを
いれておきました。『他の学生は気にするな』と。

わが子を見るという緊張には恐らく程遠いと思うのですが、教え子が目の前で
スピーチを行うという状況は見ている側からも緊張しました。
・・・ちゃんと原稿を覚えているかな・・・
仕事の忙しさを言い訳に覚えきっていなかったたけし、その心配は的中しました。
途中からシドロモドロに。
『お前は自分から話せる人間だから原稿を忘れたらアドリブでしゃべろ』と言ったのを
本当に実現しました。
ただ、審査員からの2問の質問の際に、いつもの会話の如く普通に話す為
会場からは賞賛の声が挙がったいました。

周については、緊張を心配したのですが、十数人のスピーチを見て間の取り方
などを学んだようです。我々の学校の中で行ったコンテストでもリハーサルでも
なかった実にきれいな間を取っていました。僅かな時間の中で自分より上の
レベルにあるものを学習し自らのものにしたのでしょうね。

このコンテストは省内とか国内の予選といったもの、という情報は誤りだったようで
ある企業、おそらくは日本に人材を派遣する会社がスポンサーとなり実施した
もののようです。
審査員が7人。そのうち維坊学院の教師が4人。他の学校から各1人。
そしてその企業の社長なのか重役クラスらしき男性が1人。

コンテストの表彰ですが、ここも我々の学校と同様1位が1人。2位が2人。
3位が3人。残りが【優秀賞】という名の参加賞。その他、周ともう一人他校の
学生が【特別賞】に選ばれました。
たけしはというと、3位。あれだけシドロモドロになれば仕方ないのですが、
不思議なのが1位。スピーチはさほど上手くは無かったのですが、顔と笑顔が良く
たけし曰く「萌え系ですね」といったところ。
1位の発表があったとき、拍手を忘れていたほど。なぜあの子が・・。
3位以上の入賞者には商品に加えて賞金が渡されていました。
3位のたけしでなんと100元。3位で100元となると上位はもっと?
これだけの金を出す会社には逆らえないよな・・・。
私から見て上手いと思っていた子が何故か優秀賞にいましたからね・・・。
スポンサーのお眼鏡に適うかどうかのコンテストか・・・。茶番に近いな。

会が終わり、引率の先生が食事会に参加されるとのことで、私はたけしと周を
連れて会場を出ました。するとバスに乗って数分したあと、維坊学院の友人から
電話があり、私の食事も予約したらしいから戻ってこないか、と。
今更ね・・・。表彰の段階ですっかり冷めてしまった気分のままスポンサーに
お世辞を言う気にもなれず、そんな状態で飲みたくもない酒を飲まされるのも嫌。
周には短時間の成長を褒め、たけしには真剣に勉強するよう説教しながら
後味悪いコンテストを後にしました。
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ケータイ売却

2011年04月18日 | 日記
4月18日(月) 晴れ

再び気温が10度を割った朝、まだ手袋を手放すには早い。
三寒四温がまだ続いているのでしょうか、校内の花は既に散り始めているのも
ありますが、寒い朝に見ると、なんだか必死に耐えているようにも思えますね。

先週末、何の前触れも無しにやってきたたけしに『ケータイ、すぐに欲しいか?』
と持ちかけたところ、即答が返ってきたので、その場で手渡しました。
600元、当初は頭金200元でその後分割の相談だったのですが、成績優秀者に
学校から支給される奨学金が手に入ったそうで、全額を持ってきました。
奨学金と言っても僅かに300元程度ですので、こういう電子機器を購入する
にはちょうどいいですね。もっと多額の奨学金を獲得する学生はパソコンを購入
することが多いようです。

NOKIA製、ヨーロッパバージョン。軽くてタッチ画面の反応も良く、日本語入力が
結局できなかったことさえ除けば、申し分ない使い勝手。
もちろん新品でしたので、たけしにすれば棚ボタ式に新古品が安く購入できた
わけです。

私の方はというと、一度慣れた軽さは放棄することができず、以前の台湾製の
携帯ではなく中国に来て最初に買った韓国メーカーのものを使用しています。
画面の大きさは約半分以下になりますので、見づらくはあるのですが、やはり
軽さは魅力の一つです。
とてもシンプルな携帯なので、ネットをすることもなく、ただ電話とショートメールだけ。
日本のケータイでは考えられないカメラ無しの機種です。
しかし「Simple is best」と謳っていた、なんだったかのフレーズが懐かしいですね。
余計なものはいらない、そういう時期があるのも、今後の為にはいいのかもしれません。
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凧揚げ大会とモデル活動?

2011年04月17日 | 日記
4月17日(日) 晴れ

昨日の天気予報で【晴れ】と表示されていたのに、今朝はどんよりとした雲。
『去年は先生が見に行く予定にしていた日に大雨が降って見られませんでした』
と学生に話しており、もし今日も雨が降るようであれば日本で自負していた
晴れ男は中国では返上する憂き目になってしまうところ。

先日の浴衣試着で盛り上がった2年生、お世話してくださった先生と夕食を
共にし、その先生と一緒に凧揚げ大会を見に行きましょう!と盛り上がって
いたのが約束の時間に現れたのは一人だけ。1年生に一人希望者がいたので
3人でその先生との待ち合わせ場所に向かいました。

凧揚げの会場はその先生がいらっしゃる学校から見える範囲。
とはいえ、歩いて30分ほどかかる場所。その学校の日本語科の学生さん達と
一緒に会場へと歩きました。

昨年はコンテストなるものが平日に行われたので学生は観に来ることができず
その学校の学生さん達も初めての鑑賞なのだそうです。
世界各国から出場者を募って行うコンテストが週末に行われないのも不思議
ではありますね。

コンテスト会場は山という名の小高い丘。数年前に漸く芝生が植えられたという
地面は強風に煽られて砂が舞っていました。ボランティアスタッフとして会場に
いるたけしによると会場に入るにはチケットが必要という話だったのですが、
そんなもの関係なく入れる状況。これもまた中国らしさ・・・。


たけしに案内されて訪れた日本代表のテント、代表はたったの4名でした。
せっかくだからと連れてきた学生を代表団の方に紹介し交流を始めました。
なんでも長い方は26回もこのコンテストに参加されているようで、維坊の発展を
目の当たりにされているのだそうです。学生達が生まれる前からですね。
例年は日本全国から20名ほどの方々が参加されるのだそうですが、今年は
大地震の影響からか、4名。小規模の感は否めませんでした。

たけしの通訳は好評で、実はたけしは通訳のスタッフとして当初登録されたの
ですが、その後運営スタッフに登録換えされ通訳には別の学生があてがわれた
らしいのですが、その学生があまり会話が上手ではないそうで、結局代表団を
お世話しているのはたけしなのだそうです。

私の学生が積極的に代表団の方々と交流する最中、一人の方が私に
法被を着せてくださいました。

日本のアニメ好きのたけしが「鉢巻があればいいですね」と打診すると、
マジックテープ付の簡易式のものを下さいました。
『日本のためならなんでもしますよ!頑張ります!』と気合を入れましたら
法被そのものが珍しいのでしょうね。私の姿を撮影するケータイやカメラがちらほら。
それぞれのレンズに目線を向けておりましたら、一人そして二人と
「一緒に撮ってもいいですか?」と近寄って来ます。
『可以』(いいですよ)と応じましたら、来るわ来るわひっきりなしに右から左から
老若男女関係なく。カメラが増えると『どのカメラですか?』と聞きながら目線を
維持するのも一苦労でした。

7~10人くらい撮り終えると少し収まるので、
『こんにちは、ニイハオ、Welcome to Japan Boose』と少し声がけ。
すると日本語が分かる人々は「コンニチハ」と声をかけてきます。
カメラに目線を向けてあげると、2個3個とカメラが増えてそのうちにまた何人かが
近寄ってきてツーショットやスリーショットが始まる。
途中で代表団の方が気を利かせてくださり簡単な休憩を取ったのですが、
やるならとことんまで、とばかりに1時間半くらい撮影に応じていました。
一体何枚の写真に収まったのかも分かりませんし、声は枯れてくるわ、途中から
笑顔を作る頬も痛くなりました。笑顔を保つのがこんなに大変だとは(笑)

私のサービス振りに代表団の方も大変喜んでくださり、学生に凧揚げを教えて
下さった方がその凧を記念にと学生にプレゼントしてくださいました。
思わぬプレゼントに学生も大喜びでした。

折角維坊にいるなら名物の凧揚げ大会は見ておかないとね。
ただそれだけのきっかけで実現した鑑賞会。まさかこんな面白いハプニングが
起こるとは夢にも思いませんでしたが、学生も代表団の方との交流を存分に
楽しめたようです。それが何よりの収穫でした。
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浴衣

2011年04月17日 | 日記
4月16日(土) 晴れ

午後から他の学校の日本人教師のご協力で実現した浴衣試着と夜の
スピーチコンテストの打ち合わせで疲れ果てた昨日。
疲れ果ててまだまだ寒い居間のソファで少し横になりましたら、夜半に目覚め
慌ててベッドに入って寝入りました。

今日の午後からは昨日の写真の整理。
撮影した枚数およそ180。こちらのQQにどれをアップしようかと選んでおりました。

それにしても・・
いつもと変わらぬ金曜日の午後。
教室の扉を開けると机に頭を突っ伏して寝ている子、半分寝ぼけ顔の子。
まともに起きている学生はごく僅か。
『こんにちは』と挨拶しても「セ・・セィ・・コ・ン・ニ・・チ・・ハ」と夢の中。
浴衣を着せてくださる先生を紹介して部屋を移動する段になって少し元気に。

そして会場にした我々外教の共用部屋に到着する頃にはいつもの元気。
浴衣を手にした後は騒ぐは騒ぐ。わずか10分ほどまえの寝ぼけ顔はどこへやら。

私はまともに浴衣も和服も着たことがありませんので、帯の締め方など全く
分かりません。全てお越しいただいた先生にお任せしました。
まずは帯を締める手前の帯紐を締めるところまで。そして帯の締め方を入念に。
私は何度見てもなかなか分からなかったのですが、学生達は何度か行ううちに
覚えたようです。飲み込みが早いですね。

午後2時から授業が終わる3時40分までは1年生、その後2年生。
1年生の男子学生を含めて合計28名。ご協力いただいた先生にはとても
お疲れだったことと思われますが、「こういう楽しい疲れはいいですね」と最後まで
笑顔で頑張ってくださいました。本当に感謝です。

私は私で三脚を前にひたすら学生を撮影するだけの予定だったのですが
男性物を着させていただき、学生達に誘われるまま何度もツーショットや
集合写真に収まりました。

普段は学生のケータイに撮影されることはあっても、その写真を貰うことは
ほとんど無く、自らのカメラでツーショットを撮影することもほとんど無い。
しかも浴衣姿の若い女の子と一緒に撮影なんて日本にいた生活では考えられないこと。
いい記念になりそうです。
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新たなスピーチコンテスト

2011年04月15日 | 日記
4月14日(木) 晴れ

昨夜こちらで知り合った中国人の方に誘われて食事をしていたときのこと
周から携帯にメールが入りました。
「先生、来週の火曜日に維坊学院で日本語スピーチコンテストがあります」
テーマは「大地震」か「私は・・・だったら」のいずれかなのだそうで、どちらを
選んだらいいかという内容でした。
『君はどちらがいいと思うの?』と返答したら後者とのこと。
「ならば君が考え付くことをいろいろ書いてみたら?」と返答しました。

今朝の1年生の授業でその話は知り渡っており、1年生も数人が観に行く
のだそうです。
昼に他の先生から連絡があり、周の原稿を確認して欲しいので授業が
終わった後で時間を作って欲しいという依頼が。もちろんOKしました。

この学校からの参加者はたけしと周。周が選ばれたのは先日のコンテストで
1位になったためです。
さて、審査員は誰がやるのか気になって維坊学院にいる日本人に尋ねた
ところ、コンテストがあることさえ知らされていない・・・・。
一人の日本人教師先生が2年ほど前に審査員として呼ばれたのですが、
他の審査員は全て中国人で5人いたのだとか。
そうなると日本人だけが分かる話題を出しても無意味だしし却って得点を
落としかねない。

授業後に周と他の先生2人とささやかな話し合い。
周がテーマに挙げたのは日本でも有名なある物語の主要キャラクター。
内容は私が考え付かなかったものでなかなか面白いものだったのですが
一つ素朴な疑問が・・。
そのキャラクター名を日本語で発音したところで、一体何人の審査員が
分かるのか?
なにせ、その他のキャラクターの日本語名を他の先生も知らなかったくらいです。
『日本語のスピーチだけど、名前だけは中国語で言い換えたほうがいいね』
ということで収まりました。
あまり耳慣れない言葉で混乱させてしまっては己の立場を危うくするだけです。

維坊学院の先生の話だと、このコンテストは更に上の省もしくは全国の
コンテストの予選もかねているらしいという話です。
周はまだ難しいとは思いますが、せめてたけしには上位にランクインして欲しい
ものです。
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iphoneかNOKIAか

2011年04月14日 | 日記
4月13日(水) 晴れ

朝から少し暖かく、久々に手袋を外すことができた陽気、昼には20度を超え
漸くジャケット要らずになりました。しかし、部屋の中はずっと15度変わらず。
外ではジャケットが要らないのに部屋の中では着なければいけないという
不思議な状況です。外気温に関係なく寝室の温度計はほぼ15度。
この気温が7月まで続いてくれたら嬉しいのですけどね。。。。

先週手元に届いた携帯電話、たけしが実家から戻るのを待って、日本語入力
ソフトをインストールしたのですが、機能しない・・・・。
インストールは出来たのですが、起動しようとすると「メモリが足りない」の表示。
既にインストールされているソフトを幾つか削除したものの状況変わらず。

またですか・・・?
欧州版だからなのか、機種そのものがそういう仕様なのか。。。
しかしインストールしたソフトはこのシリーズ対応のものなので問題はないはず。
考えられることは欧州版だからということ。
返品したいと思っても携帯としての昨日は問題なく使えていますからね・・・。
それにしても、日本語入力にこだわり過ぎている感はありますが、購入する
携帯全て不完全な状態。貧乏くじを引いているような気がします。

「先生、これ売りますか?」とたけし。
『そうだな、、、』
「幾らで売りますか?」
『欲しいか?600でいいよ』
「分割でもいいですか?まず200をお渡しします」
『ちょっと待て、新しいのを手に入れてからな。』

暫くたけしにいろいろ探してもらい、確実な線で日本語でショートメールを
くれる学生が使っているNOKIAの機種とiphoneを見比べていました。
新品だと高いのですが、中古なら手に届く範囲。
たけし曰く、「日本で売っているiphoneは中国の仕様より先に進んでいるので
中国では使えない可能性が高い。逆に中国のiphoneはほぼ香港生産の
もので、使用できる範囲が広く、日本でもほぼ問題なく使えるはず」とのこと。
ただ、私の周りでiphoneを使っている人がいないため、中国語でメールを受け
日本語で返せるのかどうかが分からない。
学生が使っているNOKIAであれば、ほぼ確実に使える。
ただ、iphoneであれば、日本に持ち帰っても無線LANのある場所であれば
ネットができる。

iphoneそのものは持っている人が羨ましく、私も1台欲しいと思っていました。
ただ、こちらで使うために確実性があるのは、学生が使っている機種。

また暫く悩みそうです。
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スピーチコンテストと浴衣披露

2011年04月12日 | 日記
4月12日(火) 晴れ

朝の気温が7度。まずまずの暖かさではあるのですが、やはり寒さは感じます。
そんな中、アメリカ人教師のモーガンは半袖でグラウンドに現れました。
彼はテキサス出身のくせに寒さにめっぽう強く、逆に暑さには弱いのだとか。
私は暑がりを自負していますが、世の中にはもっと凄いやからがたくさんいますね。

今日はスピーチコンテスト本番。学生達がどこまで頑張ったのか心配だったの
ですが、その不安を吹き飛ばす内容でした。
リハーサルでは話す内容を思い出すのが精一杯だった学生が、若干は忘れる
ものの、ちゃんと前を向き、胸に手を当てたり、最後に拳を見せて頑張るという
ゼスチャーを見せるなどアピール十分。見ていて頼もしくなりましたね。
スピーチが終わった学生の晴れ晴れした顔が印象的でした。

『この短期間で成長した皆さんの底知れぬ能力は素晴らしい』
スピーチ大会の最後に外教の私が講評をするのですが、偽らざる感想です。

この維坊市内にある別の大学に所属していらっしゃる日本人女性。
その方がうちの学校の学生達に浴衣を着せてくれると言う話が持ち上がり
今週末から来ていただくことになったのですが、折角なのでスピーチコンテストを
御覧頂くことになりました。そして急遽司会進行をする女の子用に1着だけ
浴衣を用意していただいたのですね。
外教共用の部屋で着替えをし、会場の教室に入るまでの間、注目を浴び
今日の主役の座がこの学生に奪われる、などと半ば冗談に考えていたのですが
いざ始まるとコンテスト出場者の熱弁で教室のが盛り上がり、浴衣姿は
あくまでも引き立て役に収まりました。


若い力、やればできる、彼女達がそれに気づいて自分を信じてくれれば
この先もっと素晴らしい成果を挙げてくれる。そう信じたくなる光景でした。
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長い一日

2011年04月11日 | 日記
4月11日(月) 晴れ

快晴の朝、外出にコートは不要か、と期待したのですが、外気温は3度。
帰りは荷物になることは分かっていましたが着ていきました。
出発は7時、先学期維坊学院の留学生コースに通って以来の早い外出。

同じ早い外出でも授業を受ける側とする側では気分が違いますね。
少々緊張しながらの外出です。
大きなオフィスビルに到着したのが8時。ロビーのエレベータホールに人が待って
いるので、話にあった停電は無かったのかと思いきや、その待っている人が
私に向かって「停電してるね」と一言。期待も虚しく階段に向かいました。
8階まで一気に上ったのですが、6階あたりから息が切れてきましたね。
少々寂しさを感じる瞬間でした。

授業をする教室には既に学生が集まっており、男性ばかり17人。
年齢が21歳から29歳まで。皆神奈川県のある建築会社に派遣されるのだ
そうで、体格がいい学生ばかりでした。
「起立、礼」という懐かしい雰囲気から始まったのですが、体格のいい男性
ばかりだとパワーはあるので軍隊を思わせましたね。

3コマの授業中、依頼で言われていた日本人の見学については、僅か5分も
あったかどうかという短いもの。授業中に横から見られるのはいいものでは
ないので早く終わって安心したのですが、そっけなくも感じましたね。

授業終了は11時半、依頼の際に昼食に誘われていたのですが、午後2時
から私自身の授業があるため、丁重にお断りして学校に帰ることに。
空腹になっており、まさか平日の昼から酒を飲まされることもないでしょうから
実は誘いに乗りたいところでしたが、状況が状況だけに仕方の無いことでした。

学校に戻ってからすぐに学生食堂でよく食べている韓国式チャーハンなるものを
食べたのですが、これがいつもに比べて美味しく感じました。
久々に労働の後の食事と言うか、仕事をした後の美味さでしたね。

今日は午後に2年生の授業、そして私が自ら開講した基礎会話の授業。
往復2時間の前後で5.5時間の授業、さすがに疲れました。

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臨時講師の依頼

2011年04月11日 | 日記
4月10日(日) 曇り

20度を超えた昨日から一転、強い風の吹く寒い一日でした。
明後日から維坊の名物である凧揚げ大会が行われます。
たけしの話によると明後日から2日間はエキシビジョン、いわゆる披露会で
来週の日曜日と月曜日が本戦と決勝、来週の日曜日には私も見に行く
予定です。昨年は降雨の為見にいけなかったのです。

一昨日の授業中に臨時講師の依頼の電話がありました。
「月曜日に授業をして欲しい」と。
場所はバスを乗り継いで50分はかかろうかという場所です。
元々はKさんがこちらでお知り合いになられた方で、日本へ研修派遣をして
いる会社の一つ。私が開催する日本人の食事会にも参加いただいたことが
あり、何度か会っている方々なのですね。
一応報酬はいただけるので悪い話ではないのですが、なにせ少々遠い。
しかも私は午後に授業があるので午前中しか授業を出来ないと伝えると
「午前の3コマだけでいい」と。ただ、開始は8時半。さらに悪いことには
その当日その会社が入っているビルが停電するらしく、8階まで階段を
使う羽目になりそう・・・・。
そんな依頼、よく出来たもの・・・と逆に感心してしまうのですが、理由が
あるのですね。

研修派遣先の日本人の方がいらっしゃるそうで、その方々に日本人が授業
しているところを見せたいのだそうです。いわゆる「パンダ」君ですね。
授業は1コマ50分だそうで、それを3コマなのだそうですが、もう一つ問題が
ありまして、使用教科書が私の学校では取り扱ってないもの。
その日本人の方々が授業を見学されるとのことで、教師が教科書の内容を
知らないのもどうか、と思うのですが、「大丈夫でしょう」との返答。軽いなぁ。
今日久しぶりに日本人の友人と食事をしましたら、実はその会社で日本語を
勉強している生徒達は少し前に彼が所属する語学学校で彼の元で勉強して

いたそうです。会社側が彼の語学学校に研修を依頼したようです。
当然のことながら、彼がその教科書を持っていたので借りることができました。

彼曰く、日本語のレベルはピンキリで日本語での疎通はほぼ難しいとのこと。
言わば、私の学校の1年生とほぼ変わらないということです。
しかし、1年生は既に半年以上も勉強しているので、今や授業の半分以上を
日本語にしてもが成り立つ状態。
久々に初心に帰るような気持ちですね。
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スピーチコンテストに向けて

2011年04月10日 | 日記
4月10日(土) 晴れ

朝の気温が10度を超え、昼の気温が20度超。
春を飛び越えて夏を迎える維坊ならではの天気です。

最近週末が近づくと「週末は何をしますか?」という質問が増えます。
一種の言葉の練習ですが、たいていの答えは『何も予定はありませんよ』

市内にいる友人等に会うのは週末が主になりますが、個人の所用での外出は
出来るだけ平日に済ませ、週末は学校の中にいることを心がけて約1ヶ月。
毎週と言うほどではありませんが、誰かしら学生が部屋に遊びにくるように
なりました。

今日は午前中に3人の学生がスピーチコンテストの原稿の見直しを依頼
してきました。学生が書いたものを審査員になる教師が別の表現に
修正して発表させることに少々賛否両論が出そうですが、少しでも日本人
特有の表現を教えてあげたいので積極的に修正しています。
文法上では副詞や動詞そして名詞の使い方は間違っていなくても文章に
すると意味が通じなくなるようなことはたくさん起こります。そういうニュアンスの
ようなものは母国語として話す人間でないと分からないものです。

今日の学生は声調の修正も依頼してきました。いわば声の抑揚といいますか
音質の上げ下げですね。
同じ「はし」という言葉でも「橋」なら上向きになり「箸」なら下向きになりますね。
中国語ではこの声調が違うだけで意味が全く異なるものになるため、非常に
大切なものですが、日本語ではあまり重要視されません。しかし存在する。
少々間違ったところで意味が異なるということも少ないためでしょう。
ただ、綺麗な日本語を話すためにはやはり修正しておいたほうがいい。
特にスピーチの為に真剣になっているこの機会に教えてあげれば集中力も
高いというものです。

その声調の一つに「何」がありました。普段はなかなか気づかないものですが
・なにを買いますか?
・なにも買いません
対象物として疑問形で使う場合は通常下向きに
英語のnoneのような形で使う場合は上向きに発音しますね。
学生が原稿を読んでいるのを聴いて気づきました。
なに、単独なら上向きでも下向きでも問題はなさそうですが、こういう決まった
定義の無さそうなものは教えるのが難しいものです。

今日来た学生達によると昨日の包先生の授業で2人だけリハーサルをさせた
のだとか。その一人が頻繁に私の部屋に来る、周なのですが、彼女の発表を
包先生は絶賛したそうです。既に朝の運動では時折私の通訳をやらせて
いますが、もっと教師を感動させるのは彼女自身が自分の体験を文章に
していることです。大多数の学生が図書館の本やネットで調べたものを、参考
参考程度ならいいのですが、ちょっと言葉を換えて書いているだけ。
自らが書いている文章とは重みが違います。
もちろん、図書館の本の文章でも暗記するのは大変ですから、その努力は
評価に値しますが、他人の言葉を話しているのですから説得力は低いですね。
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