3月12日(土) 晴れのち曇り
先学期末に2年生に課した宿題、昨日の時点で回収率が漸く90%に近づいて
きました。
「来週月曜日までに提出しないと期末の成績から5点マイナスにします」と
警告したのが効いたようです。
以前ある日本人の友人から、中国人には賞与よりも減給の方が効果があると
聞きましたが、そうなのでしょうかね。
宿題の内容というのは
「私が推薦するドラマの台詞書き取り」
『相棒』を筆頭に『Dr.倫太郎』ともう一つ何かを紹介した覚えがあります。
『相棒』については水谷豊さんの杉下右京の台詞だけでいい、どのシーズンの
何話を選ぶかは自由。
お勧めはSeason11~13、その理由は相棒が成宮さんなのでイケメン好きの
女子学生にも受けるだろうと。
冬休み中の2月中旬に2組の男子学生が早々とメールで提出してきました。
続いて同じく2組の女子学生が2人が提出。
いずれも昨年の配音大会に出場したメンバーで、この夏のN2に期待している
学生たちです。。
うち、代表役を務めた女子からは「素晴らしいドラマです」とコメントが
ありました。
広島大学の研修に参加した学生は
「先生、あの宿題とても難しい。聴き取れません」と言うので
第何話を見たのか尋ねると、シーズン7だと。
あの頃はまだ日本語の字幕が付いてなかったはずで、それを尋ねたら
「ありません」と。
「私が勧めたシーズンには日本語字幕がありますから、それを書けばいいんです。
簡単でしょう?」と返したら、頷きました。
この課題の目的は「杉下右京の台詞を会話教材にする」というものです。
書きとるだけでなく、実際に読んでみて練習する。
2年前の夏休みだったか、関西の有名私大に留学中のかつての教え子が友達を
連れて広島に遊びに来ました。その友達の日本語がとても綺麗だったのです。
彼女が相棒グッズを持っており、「好きなの?」と尋ねたら大ファンだと。
暫く相棒の話で盛り上がったのを教え子が不思議そうに見ていました。
後で教え子が、「彼女のN1のスコアは178」だと教えてくれて驚愕しました。
満点まであと2点。
アニメばかり見ていれば、会話も自然にアニメ言葉になって修正が難しいものです。
過去にアニメ好きの男子がなかなかN1に合格できない状況を見てきました。
会話はできるのですが、その先がないのです。
杉下右京警部の話は語彙力も高く、2年生には負担が大きいとも思えますが
過去に『相棒』を評価した学生がいずれも2年生でN1に余裕合格したので、
そこを目指す学生にはいい教材になると思っています。
これから折を見て会話授業の教材としても使ってみようかと考えています。