外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

ちょっと危ない外交問題

2014年03月14日 | 日記
3月14日(金) 晴れ

2学期が始まって2週間が経過しました。
さすがに休みボケは終わったようです、私も含め。

3年生の選択授業、新聞の記事を読むという授業ですが、今日の内容は政治に関する
もの。内容が難しいと思えたので、スキップしようと考えていたのですが、読んで
みたいという声があったので、読んでみました。
この授業では私が一方的に読んで解説をしています。
予習を期待しても無駄なもので・・・。

今日の内容は三権分立の説明でして、そのお互いの独立性を保つため、衆議院解散
要求という記述があったため、それを解説していたのですが…
衆議院と参議院の違い、そしてここ数年の政権交代の話をしつつ、政党による見解の
相違やそれを選ぶ国民による選挙の話をしているうちに、最後は中日関係、つまり
現在の靖国問題に話を及ばせました。
一応、ここだけの話、と断った上ですが。。

中国が靖国参拝を取り上げるというのは、ほぼ日本の軍国主義再来を国民に意識させ
日本を敵国と見なすのが狙いですね。日本が戦争の準備をしているなどと。
実際数人の学生から戦争の可能性を問われたことがあります。
当局以外の見方なんぞ潰されているでしょうから、全国民がそう信じても不思議では
ありません。

それを敢えて、確かにA級戦犯の合祀は問題があるかもしれないがと断り、靖国に
祀られている人々の大多数は一般国民である事実を話し、日本は軍事国家になる
つもりも中国と戦争をするつもりも全く無く、寧ろ有り得ないことを話しました。

そして日本の首相が現主席と会談を望んでいるが当局側が応じようとしない事も。

もちろん、当局が会談に応じて見解を改めてしまえば国民の不満の矛先が再び政府に
戻ってしまう訳ですから、当分の間拒否し続けるのだろうと思われますが、あまり
当局批判をしてしまうと、外に漏れるとまずいのでその先の話はやめておきました。

ボーダーラインぎりぎりの話をしてしまったかもしれませんが、私の話を聞き取れて
いる学生の数は片手で足りるくらいの人数だったようです。
知らぬが仏ならぬ、理解してもらえなかったのが仏、になるかもしれませんね。
コメント
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