外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

突然の出場辞退通知

2011年09月26日 | 日記
9月26日(月) 晴れ

コンテストの為の練習、土曜日にたけしから個人の部の原稿を書き上げたのでメールしたとの
連絡があったので昨日午前中に部屋に呼びました。
本人は日曜日なので寝ていたかったようですが、無理やり呼び出しました。
どうも男子学生というのは一人っ子政策で甘やかされているのか、生活が堕落していますね。

テーマは二つからの選択で
「日本語学習の楽しみ」
「十年後の私」
ありきたりなテーマですが、さてどんな内容を書いてくるかと楽しみにしておりましたら
内容そのものは面白そうなのですが、文章が酷い。
助詞の間違いについては、これは日本語の中で最も難しいものなので優しく修正してあげる
のですが、1年生の前半に習う時制、特に形容詞が全く出来ていない。
またもや説教になってしまいました。おそらく耳に入ってないと思いますけどね。

そして今日、とんでもない知らせが入ってきました。
コンテスト出場辞退

たけし本人から聞いたので、私の叱責に自信を失ったかと半ば冗談かと思いながら聞いたのですが
参加経費があまりにも高いことを理由に学長及び理事会の会議で決議されたのだそうです。
その知らせを包先生から聞いてきたそうなのですが、包先生によると日本で言う学部長にあたる
先生が懸命に働きかけてくれたそうなのですが、力及ばずだったそうです。
金額としては3人分の参加費用と先生を含めた4人分の交通費、宿泊費で試算が7千元。
講師一人の月給が千五百元と考えれば確かに安くは無い金額ですが、今頃になって何故。。
9月1日から教員は学校に出ているのに2週間前、国慶節の休みを除くと実質1週間前になって
そんな決定が出るなんて。

7千元という金額、円高の影響で1元が12円を割っている現状であれば、仮に高いレートを
要求する銀行でも14円として10万円に満たない額。
アルバイトの余剰金を当て込んで、もしくは来月分の給料を全額譲渡する形にして半分を私が出資
しようかとも考えたのですが、学校の面子を潰すことになる可能性があるのと、何より学長及び
理事会に話が上っていくのかどうかという疑問が湧いてきまして、諦めることにしました。
学長は外教歓迎会で数度お話ししていますし、理事長にいたっては2年前に住んでいた部屋の
隣でしたから面識があります。話しをするのは限りなく可能に近いのですが、学部長を通り越して
一外国人教師が上申するなどあり得ないことですからね。

初め感じていた憤りは時間の経過と共にやるせなさに変わっていきました。
おそらく学部長もたけしの噂は耳にしている筈なのです。山東省内の職業学院だけとは言え、
そこで上位入賞すれば学校の宣伝にもなるでしょう。だからこそ一生懸命に働きかけて
くださったのだと思います。
それに、高いとは言え、新校舎建築や無意味と思われる庭園作りなどに金を使っているのなら
優勝の可能性もある学生たちに投資する7千元がそんなに無茶な金額なのか。
単にこの学校全体の1割強程度でしかない外国語学部は重要視されていない、と見るほうが
正しいと思えてきたのです。
コメント
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