アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)岡田 尊司幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
書名 :アスペルガー症候群
著者名 :岡田尊司
出版社 :幻冬舎新書
刊行年 :090930
日付 :100509
定価 :800円
入手法 :購入
評価 :◯
今月 10冊目 今年 155冊目
【書抜き】
※アスペルガー症候群の人は、ルールとして明示されると、非常にやりやすいと感じる。
なんだ、そういうことだったのか、と腑に落ちてもらえる。
人間と人間の関係においては、こういう暗黙のルールがあるのだ、とはっきり教えられるとそれに従って行動できるようになる。
※アスペルガー症候群の子を指導する際のポイント
①一日の流れを、決まったものにする
②明白なルールを作り、それを一貫させる
③ルールはできるだけ具体的にする
④ルールや日課は視覚化し、見えることろに掲示する
⑤一つ行動を行う前に、予めいつまでで終りになると見通しを与える
⑥活動と活動の変わり目では、前もって予告するなどの工夫をする
⑦お気に入りのことは、苦手な活動のあとでする
⑧否定的な言葉を使わずに、できるだけ肯定的な言葉を使う
⑨感情的に叱ることは慎み、どうすればよいかを客観的に考える
⑩よいことは、まめに褒めて強化をはかる
⑪良くない行動を叱るより、良くない行動をしなかったときに褒める
⑫ご褒美は、一回分は控えめで、積み重ねられるものがよい
⑬本人の特性を活かす方法を考える
⑭本人の主体性、気持ちを尊重する
⑮問題行動に過剰反応せずに、その背景を振り返る
※問題行動は、後退しているときだけでなく、進歩や新しい変化が生じて、前進するときにも一時的に見られることがある。
それは、ハードルが上がって、少し無理がかかっていることの表れだ。
あまり否定的に受け止めすぎずに、本人の努力や進歩を肯定しながら、頑張ってるがゆえに、疲れもたまりやすいのだと説明して、少しだけ負担を減らすことを提案してみてもよいだろう。
【コメント】
※現代社会において非常に大きな比重を持つ存在となっている「アスペルガー症候群」について、有名人のエピソードも交えながら、その実像と本質に迫る。
周囲は、どう心がけて接すればいいのかといった実践的なノウハウについても伝授する。
※アスペルガー症候群の子を指導するポイントものっているが、それはアスペルガー症候群の有無に関係なく、子育て全般に通用するものである。