サルバトール・だれ?  by 澁澤寅彦

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NOVA うさぎ ネイティブ講師は正しい選択か

2004-01-12 11:04:41 | 外国語
休日出勤途中の電車の中で、NOVA の広告を見ながら考えたこと。

「講師がネイティブでなければならない」というネイティブ信仰の誤りについての記述はあちこちにあるので、ここに書く必要も無い。
ただ、講師がバイリンガルネイティブであることの有効性はシュリーマンも認めていたし、テキストがバイリンガルに書かれていることの必要性はロンブ・カトーも書いている。
「ただのネイティブではない。外国語教育の教授法を学んだネイティブである」
このようなフレーズには、恥ずかしながら私も少しは心動かされていたのであるが、「より良い外国語学習法を求めて」(松柏社 竹内理)を読んでからは考えが変わった。
この本には、ESL と、EFL の違いについて区別されている。
アメリカにおいて、スペイン系などの移民に対して英語を教えるのはESL(English as a Second Language)。その国に住んでいるのであるから、母国語の他に周囲で共通の国語として使われている英語を第二外国語として教えるものである。
これに対して、日本など日常的に英語が使われていない地域で英語を教えるのはEFL(English as a Foreign Language)。
当然ESLとEFLでは、平時の英語へのエクスポージャーも異なるし、結果として学習者側の負担・ストレスも違ってくる。

「米国で語学講師の資格を持っているネィティブです」と言った時に、それがESLだったとしたら、ひょっとするとあまり効果は無いのかもしれない。