ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 122ページ目 ロワール川巡り④ 1688  

2014-01-16 21:06:45 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【122ページ】


「次はワインを飲んでみる?」

「ワインってアルコール度数が高いのでしょう?」

「ビールの倍ぐらいかな?」

「私、ビールだってコップ一杯飲むと顔が赤くなるの・・・・」


 麻里は不安そうな表情を見せた。


「ノンアルコールのおいしいワインがあるんだ!」

「お任せします」


 麻里は、ノンアルコールと聞いて、ホットして笑顔を見せる。

丸山は、マスターの妹の美紀に1688をボトルで注文した。

しばらくして運ばれてきたのはスパークリングワインであった。




 



「スパークリングワインですか?」

「そう、それもノンアルコールのスパークリングワインだよ」


 マスターがノンアルコールのスパークリングワインを抜栓し、二人のグラスに

注ぐ。「どうぞ」言って、ボトルをテーブルに置き、カウンターに戻った。

麻里は、ボトルの1688の数字が気になった。


「1688ってワイン名かしら?」

「1688にはエピソードがあるんだ!

その話の前に、まず飲んでみよう」 

「はい」
  
 
 二人はグラスを手に取り、1688を味わった。