星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

ローリング・スイカ

2007-08-18 | ネコの映画・ドラマ
夏の暑い日に、住みたい所といえば、星がよく見える高原の別荘。
でも、そんなものも持たず、37℃の暑い東京で、女一人働きながら、暮らさなければならないとしたら、私は三軒茶屋の、あの「つなよし」のいる下宿屋に住みつきたい。
…と、東京で生活したこともない私が、つい言ってしまう憧れ空間、「ハピネス三茶」。
2003年の夏ドラマの傑作「すいか」に出てくる賄い付き下宿屋である。



脚本は木皿泉。「やっぱり猫が好き」も書いた謎のデュオ脚本家である。
好きな女優さんばかり出てくる、というか、好きになる。
みんなとてもファッショナブル。それぞれの個性を見事に表していて、茂木裕希江さんというスタイリストの名前も記憶したくなるドラマだ。

ハピネス三茶の大家さんは、ゆかちゃん(市川実日子)。彼女を見ると元気が出る。アイスキャンディの当たりが続く回は忘れられない名シーンが続く。これ以後実日子さんの出てる映画やドラマはチェックするようになった。彼女は市役所の地味な事務員やっても、OLやってても、握り拳が美しい!

つなよしの飼い主は、売れない漫画家のキズナさん(ともさかりえ)。彼女の不器用さと繊細さに、時々胸がきゅんとなる。彼女の唇の曲がり具合がとても美しいって思う瞬間が何度もある。

そして、私にとって美しい人の代名詞、浅丘ルリ子さん演じる教授。相変わらず声がステキ!大切なことを譲らずに生きてきた文化人類学者は頼もしい。

信用金庫に真面目に勤める主人公のもとこさん(小林聡美)。普通の女の子が、普通に真面目に働いて、必ずぶち当たる壁。それをこの夏、彼女は越えるのだというストーリー。

もとこさんの母親が白石加代子さん。相変わらず白塗りだけど、主婦役の彼女は新鮮。
信用金庫から、3億円を横領して逃亡するもとこさんの同僚万里子(小泉今日子)。万里子をおいかける女刑事(片桐はいり)。「泥舟」というスナックの、「もう帰ってちょうだい」しか言わない不思議なママ(もたいまさこ)。

もうこのキャスティング、だけでワクワクするわ。



私、こうみえても(?)幼い頃、スイカ丸ごと一個を一人で食べて、おなかを壊さなかった強者なのです。これは、暗い過去なのか、明るい過去なのか、時々わからなくなるけど…。
 
コメント
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