星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

ヒメジョオン

2019-09-11 | 五七五
どうしよう、この春、ヒメジョオンと仲良しになってしまった。
道を歩いていて彼女に気がつくとつい目がいって挨拶してしまう。

    
     
中学生1年の秋、田舎の畦道に咲くコスモスと仲良しになった時とほぼ同じ感覚。
コスモスが風に揺れていると、いつしか一緒に風にゆれている。
風景の中で彼女たちを見つけては同化していた。
当然のように、私はコスモスの咲く世界の住人になっていた。

あれから半世紀近く経って、私はヒメジョオンの咲く世界の住人になった。
雑草であるヒメジョオンの登場回数は、コスモスの比ではない。
バス停のコンクリートの割れ目にも咲いていて、もう私の歩く世界中に咲いている。
その度に、心の中で「ヒメジョオン♪」とよびかけてしまう。
雑草を友としたら、こんなに世界が豊かになる。
もしかしたら、私は魔女に一歩近づいたのかもしれない。

  

              

夏の終わり、ヒメジョオンも少なくなった頃、
「雑草のように、人も案外健気に頑張って生きてるんだよ」
と呼びかけた。

 大きさは22ミリと同じだね 少し嬉しいバカップル
 
 宇宙には22ミリの星もあり 互いの生還祝う記念日 

確かなことは、いつか必ず死ぬということ。
この世に生まれて来たことが奇蹟なら、
今ここで生きていることも奇蹟。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする