星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

オフィーリア

2018-10-22 | 私の星々
樹木希林さんが亡くなった。というニュースを聞いてすぐに思い出した。
2016年のお正月の朝日新聞、宝島社の全面広告(あまりの衝撃にとっておいた)。
ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」を模しているが、
それは、まぎれもない樹木希林さんであった。
  
       

右上には 死ぬときぐらい好きにさせてよ

      人は必ず死ぬというのに。
      長生きを叶える技術ばかりが進化して
      なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
      死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
      ひとつひとつの欲を手放して、
      身じまいをしていきたいと思うのです。
      人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
      それが、私の最後の欲なのです。


オフィーリアは、それから2年半生きて、美しい宇宙の塵芥になった。


~「私たちも75才よ」
訃報が流れた日、私は、偶然、元気な先輩3人と、アイスクリームを一緒に食べながら、希林さんの話や雑談をしていた。彼女達の手元には常にiPadがあった。
彼女達は、会話の中で、わからない言葉や地名が出てくると、即時に、iPadで検索し、会話の内容を広げていく。骨折した足が治ったら、また海外に行き、子供食堂のボランティアに行くという。体調を整えながら、絵を描き、山に登り、孫を迎えに行く。

一人その場での若輩者の私は、彼女達との圧倒的経験値の違いを感じていた。
そして、彼女達の「75才」になるまでに、まだまだできることはあると、嬉しくなった。

よーし、目標75才!
     宇宙の塵になるまで、生きましょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする