星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

六甲ミーツアート2017

2017-10-25 | 持ち帰り展覧会
私が六甲山を訪れたのは、こんな雲が空に浮かんだ秋晴れの日だった。
    

ガーデンテラスには、空に浮かぶ富士山をじっと見ている黒い男がいた。
 

男は空を見ながら、泣いていた。
                    
              ~佐藤圭一「空を見てたら涙が出ちゃいました」

台風21号の暴風雨が吹き荒れた今週末、六甲山上の、あの牛さんたちは、大丈夫だったのかしら?
   
 ~松蔭中学校高等学校美術部「六甲ハイ・チーズ」ぶらぶら揺れるしっぽが可愛い。

池の中には、伝説のロッカーの熱狂的ファンがいる。彼がステージに立って、ギターを弾きながら「恋」という歌詞が出てくる昭和の歌謡曲の「恋(Koi)」の部分を連唱すると、池中の鯉がわらわらと彼の足下に、バシャバシャ水しぶきを上げながら集まってくるのだった。
  ~現代美術二等兵「KoiのRock'n Roller」

何かが生まれそうなレモン。レモン太郎ってきっと金髪ね。
~伊藤彩「こんなんどうですか」

植物園では、キノコのような岩や、女の子の脳みそみたいな新種のキノコが育っていた。
  
             ~三木サチコ「Funky-Mushroom」

おや?林の向こう、崖の上に見えるのは、何かしら?

        
竜宮城だった。
              ~楢木野淑子「あるべきような」

植物園の山道の滑り止めが美しい。年輪踏みしめてしっかり歩こう。

   人は真ん中を歩く。

オルゴール館の前には。鏡の花が咲いていた。地上でキラキラ光る空の断片。
    
            ~田中千紘「幸せの種まき」

帰宅したら、昨年六甲山上の未来郵便局から私が一年後の私に出した手紙が届いていた。
一年間この手紙はどこを彷徨っていたのだろう?
何を書いたのか全く忘れていたのでドキドキしながら青い封筒を開けたのだけれど…
…そこには、今の私が書きそうなことが書いてあった。
この一年間、自分に全く変化なし、進歩なし、ということかしら?と少しがっかりした。
まるで、手紙は、どこかを旅してなんかなくて暗い郵便局の倉庫の袋の中でじっと一年間眠りについていたみたい。

10年前のブログの記事を自分が読んでもがっかりしないのは、確かに自分が書いたものだけど、自分以外の誰かに向けてのメッセージでもある。だから、少しだけ自分の外に飛び出している。きっとその飛び出してる分だけ新しい自分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする