星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

ユリノキの花咲く頃

2007-05-18 | NO SMOKING
リンゴ園の並びの木々の葉っぱが風にゆっさゆっさ揺れている。
なんとなくポプラの木だと思いこんでいたその木を見上げて驚いた。
まるで田舎のクリスマスツリーの飾りのように、素適な花が緑のあちこちについている。

       

そういえば葉っぱの形も面白い。
しばらく、何の木なんだろう?と思いながら、ぼーっと見て写真を撮ってたら、私に話しかけてきた人がいた。
「これが、ユリの木なんですね。」
おー、なんと、答が向こうからやってきた。
…お礼に「あっちでは、林檎の実が色づいてきましたよ」と、教えてあげた。

                   

こんなことがあるから、臨港線のサイクリングは楽しい。

この木は、外国では「チューリップ・ツリー」というらしい。花の形からはこの方があっている気がするけど、爽やかに5月の空に立つ樹木の姿からは、「ユリノキ」の音の方がふさわしい気がする。
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しゃくなげの花

2007-05-12 | NO SMOKING
母の日のカーネーションを買いに行ったのに、しゃくなげの花を買ってしまった。
なんでだろう?と自問したら、これのせいだ!

 ♪シャクナゲの花をください 5本の束でください
  お金ならあります
  ウチにはそんなものありゃしねぇ おとといきやがれ
  そうですか~
               (犬山イヌコ作詞作曲)

「時効警察」第4話で、三日月ちゃんが歌っていた、あの歌が、
どこかに残っていたのだ。

夫は、結婚する前、実物と名前の一致する花は、桜と薔薇とチューリップと、カーネーションだけだった。今でもきっと10個もないかもしれない。これで彼の貴重な脳内植物図鑑に一頁が加わったと思う。三日月ちゃんの花として。
ちなみに母は(「早めの」母の日を)とても喜んでくれた。


いいじゃないカーネーションなど欲しくない こんな言葉を毎年思う
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林檎の花咲く頃

2007-04-26 | NO SMOKING
図書館近くのリンゴ園の林檎が赤い蕾をつけてると思ったら、可愛い花が開き始めた。


            

震災の後、復興を祈願して寄せられた苗木を、ボランティアの方たちが育てているらしい。
どうか、秋には育てた人が収穫できますように。
以前、御前浜にサツマイモを植えたら、今度の日曜日は芋掘り大会、という金曜日に、誰かがごっそりもっていった。ぼこぼこの穴を見ながら、子ども達に何を伝えたかったのかと、大人達がへこんでしまった秋だった。あの時の子ども達はあのことから何を学んだことだろう。彼らももう自分の子ども達連れて芋掘りする年頃になってるはず。

リンゴ園は臨港線にそった歩道沿いにある。桜が散ったと思ったら、足元でツツジが街を彩り、街路樹の若葉が爽やかに風に揺れる季節に変わっていた。


新しい季節においていかれそう
様々な緑に迷う鳥になる
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魚は、なぜ飛ぶの?

2007-04-12 | NO SMOKING
お花見しながら夙川を南に向かって歩くと海に出る。



鳥たちが集まり春を歌ってる

春の海辺では、子どもたちや、お散歩犬が遊んでいる。
光る海を見てると、水面で、さらにキラキラキラキラ激しく動く光がある。
それは、飛び跳ねる小さな魚たち。トビウオではない。
泳ぎながらぴょ~んぴょ~んと、時々空中に飛び出してくるのだ。
まるで海の水が温かくなったことを、喜んでいるように。
…お魚たちが跳ねていると、サギもやってきた。
           


西宮回生病院の南の遊歩道の岩の下には、かつてネコさんたちが住んでいた。
どこへ行ったのか、最近彼らの姿を見かけない。
…ぴょ~んと、飛び出してこないかなぁ。春だから…
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水都の桜

2007-04-10 | NO SMOKING
 

7年前、大阪市立美術館でフェルメール展を見た。「青いターバンの女(真珠の耳飾りの女)」の眼差しがまだ瞼に残ったまま館を出た。そして出た瞬間に彼女が消滅した。青空カラオケ演歌の大音量が彼女をかき消してしまったのだ。ここは、17世紀オランダではない、間違いなく大阪の天王寺なんだ。この美術館での泰西名画鑑賞には覚悟がいると思った。
シアターブラバに行くために大阪城公園を通る際にも、時折公園内でがなり立てるカラオケが響いていることがある。青空カラオケ演歌は大阪名物なのだろうと、諦めるしかなかった。
だから、私の中では、大阪での花見にいけば、そこには演歌のカラオケがガンガンうなるように鳴り響き、きっと桜の花は、花札の模様のように見えるに違いない、という思いこみが、いつのまにかできあがっていた。
だから、ずっと避けていて、昨日友人の、「料亭のお弁当買って、桜の下で食べましょ」という美味しい誘いがあって初めて、有名な「造幣局」を通り抜けたのだった。


                  


通り抜け日程は、気象庁の誤った開花予報に従ったもので、1週間ずれている。まだ造幣局の桜は五分咲きだった。カラオケ演歌にかわって、絶えず耳に響いていたのは「立ち止まって写真を撮らないで、先に進んで下さい」という警官の拡声器の声だった。しかし、ここに来て立ち止まって写真撮らないで帰る人がいるだろうか?

いろんな種類の桜がある。鬱金という黄色い桜、御衣黄というのは緑色の花びらの蕾がついてる桜。これが満開になったところも見たいと思った。

橋を渡って向こう岸から造幣局をみたら、ピンクの川縁がどこまでも続く。
これを見ていて、大阪が水の都であり、セーヌ川のように、この街も舟に乗って、川から見てみたら素適なのではないかと思った。
大阪の桜の宮は、花札の桜ではなく、広い空につながるピンク色。ゆったりといつまでも座っていたい川辺がそこにはあった。


                  

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正しい家計簿

2007-03-02 | NO SMOKING
A4ノートがない。ナガサワへ行っても、Loftへ行っても、コクヨの学生用のしかない。1年くらい前までLeMonde D'ideaのカラー写真鮮やかなA4ノートが店頭にあって、新聞切り抜き貼り用に、青空キリンやサバンナヒョウ、レモン、マンホール柄などのノートを買った。それが店頭から完全に消えている。

私の簡単レシート貼り付け家計簿には、A4ノートが欠かせない。しかたないのでシール貼ってこんな表紙にした。どうみてもお金の貯まりそうにない家計簿だ。

さて、「恋文物語」池内紀著(新潮社)1990刊 を読んだ。
この本には、魯迅や、フリーダ・カーロや、ビスマルク、ヘミングウェイ、岡倉天心など旧知の人達だけでなく、「尼僧マリアンナ・アルコフォラド」「古典語学校教授アウグスト・ガレッティ」「プラハの殺人者ヨアヒム・パスリー」「小間使いユーリエ・シュラーダー」などこの本で初めて名前を知った人達のラヴレターが登場する。断然、後者の方が面白い。

その中でも、一番は、「小売り商人ポオル・フェルドスパ」氏のラヴレター。
ラヴレターといっても、実際は20世紀初頭のパリに住む30代前半のなめし革卸売り商人、ポオル・フェルドスパ氏が、まめにつけた家計簿である。

9月13日女中の給料25フラン、14日日曜日髭剃代心付共40サンチーム、妻に渡す今月分家計費300フラン、29日店の会計係月給150フラン=解雇、女子会計係斡旋申込手紙切手代10サンチーム(女子の方が安上がりなるべし) などと書かれている。

続いて、10月4日エステル・ドニス嬢ペン軸20サンチーム、5日エステル嬢のインキ壺と吸取紙10フラン80サンチーム、髭剃代心付共45サンチーム(日曜日ではないけれどさっぱりしたいので)、エステル嬢の帳簿用絹製伝統笠4フラン、6日髭剃・鼻髭焼きごて代65サンチーム。
<…ポオル氏が新しく雇った会計係の女の子に気があるのは明白、髭剃のチップまで増えてる>

10月13日友人の名を用いて彼の病床へ小生を呼び寄せる偽電報代80サンチーム、エステル嬢と料理店の離れ座敷で晩餐32フラン50サンチーム、同嬢を送るタクシー代4フラン70サンチーム、自身の辻馬車夜半過増料金2フラン40サンチーム
10月14日妻と妻老母、息子の散歩にやる電車代90サンt-ム、エステルの部屋へ取り寄せ昼食代18フラン25サンチーム、マチネ入場料2人分20フラン、劇場出口乞食に50サンチーム、晩餐部屋取り寄せ25フラン、妻に渡す今月分家計費220フラン。
<…妻に渡す家計費が減っている。奥さんどう納得させたんだろう?格好いいところ見せるために、乞食に恵んでいるくせに…浮気夫にムラムラ怒りが沸き起こってくる>

11月10日エステルへ金メタル首輪160フラン、可愛いエステル腰巻1ダース270フラン、12日お白粉12箱64フラン、赤い箱入り口紅棒12ダース72フラン、女中の最後の給料(暇をやる、今後は仕事はすべて妻がすること)、15日妻に渡す今月分家計費120フラン。
<…それにしても、パリで浮気をするとお金がかかるのねー。そのしわ寄せが全部妻にきてる。このままですませていいのか、フェルドスパ夫人!!)

11月13日エステルの部屋にいた失業中の従兄弟エルンストに100フラン、15日可愛いエステルに杏色のビロード帽子90フラン、青年に100フラン
<おー、新たな展開…このあと、10日も日付が飛ぶ。何かあったことは間違いない>

11月25日昨日受け取った差出人名のない投書内容を精査させ、且つエステルの行動見張るため秘密探偵社へ支払20フラン
<…奥さん、やりましたね。>

12月は、新しい男子会計係斡旋依頼申込手紙切手代10サンチーム で始まる。
12月4日妻の絹着物180フラン、妻の帽子用極楽鳥の羽根(結婚以来妻の夢だったものなり)130フラン、息子の着物2着125フラン、息子の木馬44フラン20セント、妻老母に総絹張洋傘45フラン50サンチーム
<…そうだ、そうだ、奥さん、もっと買ってもらいなさい。>

こうして2ヶ月間のポオル・フェルドスパ氏の短い浮気は終わった。
池内紀氏はアポリネールの「ミラボー橋」(堀口大學訳)の詩に合わせて、フェルドスパ氏の家計簿をパリの恋物語にまとめている。

♪ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ われ等の恋が流れる
 わたしは思ひだす 悩みのあとには楽みが来ると
 日が去り月が行き 過ぎた時も 昔の恋もふたたびは帰らない 
 ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる 
 日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日が流れ わたしは残る♪

この恋に感動しないわたしは、日記より、手紙より、真実の記されている家計簿の偉大さに思いを深くしたのだった。
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砂時計の時間

2007-01-25 | NO SMOKING
JR大阪駅で待ち合わせするなら、中央改札に近いアクティのサンドファンタジーの前がいい。定時に待ち合わせなら、必ず1分前には行くこと。
1時間ごとに、大きな砂時計がひっくり返って、天使が顔出して、オルゴールが鳴り響く。
ただ、一見腰掛けるのにちょうどいいわと思わせる、2段の金属バーは、とても座り心地が悪い。十分脂肪座布団身につけてても、その角度と材質から1分座ってるのが限度。この場合、人が滞留しないようにわざと座りにくくつくってあると考えていい。

滞留してるわ~、あそこ…開店前のデパートの前に人が並んでいる。
福袋求めて初売りの日というならわかるけど、平日なのに。
主婦だけではない、一見就労年齢の男性もいる。
考えたら美術館にしても、デパートにしても
平日の午前中に、訪れることのできる人というのは、勤労者ではない。
勤労者なら、休みのとれる勤労者だ。
平日の街では、働いてない人だけ、楽しんでいる。

と、平日に大丸ミュージアムの「ピカソとモディリアーニの時代展」を見に来た彼らの一員である私は思い、少し居心地が悪くなる。
彼らをみてる私は、彼らよりもっと暇人のような気がしてくる。
砂時計がもう一度ひっくり返るまで、ここにいる自信はない。

先日TVで「オレンジデイズ」の再放送をみてて、作業療法研修中の櫂くんに、おばあちゃんが言った言葉を思い出す…
「急がないのよ、私。そんなに早く歩けるようにならなくてもいいの。」

…歩けるようになりたいと思うのは、自分の足でどこかにいきたいという次の目標があるから。櫂くんといっしょにすごすリハビリの時間自体が、自分にとって一番楽しい時間であるおばあちゃんは、急ぐ必要なんてないんだ。
楽しいことだけして生きるというのは、このように年をとっていくことなのかと、砂時計の前で立ち止まってしまった。

「目標もたず、努力をせずに、生きていけるはずがない」
と心のどこかで誰かが叫んでいる。

3分の砂時計があり、1時間の砂時計がある、ということは…
…1年間の砂時計…100年の砂時計…もある。
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三日坊主を恐れない

2007-01-04 | NO SMOKING
新しい年、2007年が始まるのを待っていた。
あることを始めるスタートラインを、自分でひかなくても、
元旦はみんなが一度、立ち止まらざるを得ないような、
輝くスタートラインだ。
そこから始めると、始めたことの中身に、立派な表紙がついてくるような感じがする。

野際陽子さんが、「三日坊主を恐れない」と書き初めをしていた。
まずは始めてみましょうという通信教育のCMだけど、
心つかむわ、このフレーズ。

というわけで、「それによって安心感を得るのではない、それがないことで不安になるだけなんだ。」という それ を排除し、「こんな時はやはりこれだわ、というワンパターン行動」から自己を解放したいと元旦より始めたことが、もう3日以上続いている。今年の自分を誉めること第1号にしたい。

新しいカレンダー、手帳も揃った。いつもと違う花もあるすっきりと片づいた机周り。
元旦の我が家を見ると「掃除が幸運をもたらす」という気がする。
しかしPC周りの配線、なんとかならんものでしょうか。
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のだめのクリスマス

2006-12-26 | NO SMOKING


千秋先輩、ブラボー!!
こんなにクラシックを聴いた12月は、初めてである。

思えば、今年は、初めてのことが多い。
(クロネコチャンに報告しなきゃ)=(千秋先輩、神様がよんでるから行かなきゃ)が重なる

まず、初めて無職となり、専業主婦で、扶養家族になった。
(HUYOUって漢字転換すると、まず不要って出てくるのが気にいらないわ)

セーヌ河畔を散歩した。(20代でパリに行ってたら、人生変わっただろうって思う)

アルプスの空気を吸って、セントバーナード犬の頭をなでた。(たとえ涎ダーダーでも、働く犬は愛しい)

お隣の国にも行って、ヨンジェの腕時計を買った。(薄くてまずいコーヒーのせいだろうか、この後韓国ドラマへの関心が急激に低下)

初めてクロールで50M泳げるようになった。(水泳では決して痩せないことがわかった)

家計簿なるものをつけ始めた。(今のところ、不明金多く、何の役にもたっていない)

持病が確定した。(これからず~とのおつきあい、おてやわらかに願います)

ボランティアを始めた。(新しい素適なお友達ができた)

そして今日、梅梅の出産が嬉しくて、思わず、自分でスポンジを焼くケーキを作った。時期的にクリスマスケーキになった。(傾いててクリームがたれ落ちそうだけど、なにぶん、初めてなので、こんなものでしょう。クロネコチャンにつくってあげたかったな)



(おっと、忘れるとこだった)このブログを始めた。
(毎日更新してる人はエライ!
 私も、同じ一日はないことを、自覚するための作業として、続けたいと思う)
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エモリカのお・ふ・ろ♪

2006-12-02 | NO SMOKING
阪神大震災の後、やっとガスが復旧して、3ヶ月ぶりに、我が家の風呂に入った時の幸福感を忘れることができない。

あの時、「裸で風呂に入る」ためには、いろんな幸運が必要なんだと思った。

まず、水とガス(燃料)というライフラインの確保、これはその社会がある程度豊かで、ストなどなく正常に動いているという幸運である。

次に、敵のいない、安全が確保されてると思われる時間と空間に自分がいる幸運。戦火のイラクで素っ裸で風呂に入って「あ~、いい湯だな」なんて無理である。余震が続いた1週間、私はたとえ燃料があってもいつ揺れるかわからない場所では、裸で飛び出す自分を想像して、お風呂に入る気にはなれなかった。(震災の年、真夏になるまで私はいつでも逃げれるように、飛び出してガラスを踏んだときに怪我しないように、靴下をはいて寝ていた)

そう、「裸で風呂に入れるというのは、平和で安全な豊かな社会に住んでいる幸運に恵まれているからできることなんだ。」と我が家の湯船で手足を伸ばしながら、何かにむかって感謝した。

そして、今日、検査入院していた病院から退院して、1週間ぶりにエモリカを入れた我が家のお風呂に入り、「幸せデス(デスのところは、のだめ風)」なんてつぶやいた私は、あの震災後の初めての入浴を思い出しながら、「風呂に入れる」ための幸運には、もう一つあることに気がついた。それは、現在の自分が風呂に入れるほどの健康な身体であるということ。

病院の入院患者は、自力でシャワー、にたどり着くだけでも、ワンランク自分が回復に向かったことを実感する。そして、退院して我が家のお風呂に入ることで、、(錯覚かもしれないとわかっていても)もう病人じゃなくなったと感じる。

検査入院にすぎないけれど、よくがんばったねって、自分の身体に呼びかけた。
明日も明後日も、我が家のお風呂に入りたい。
「エモリカの、お・ふ・ろ♪」って歌いながら、溺れそうになるまで、つかるんだ。

♪入院中に「のだめカンタービレ」を読んだ。
写真は、千秋くんからもらったお見舞いの、メモスタンド。(嘘です。兵庫県立芸術文化センターの売店で買いました。陶製。薔薇のところに入れるペンを探そうっと。)
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EDDY号、黄色い島を走る

2006-10-22 | NO SMOKING
秋の晴れた日に、本州から四国に向かう高速バスEDDY号に乗る。
週末に徳島で長期療養中の父を訪ねる定期便。
淡路島は1時間で通過する島。
いつもは、空を見てるうちに、TBCの白いシートカバーにもたれて寝てしまうのだけど、今日は窓の外に広がる黄色い世界をずっと見ていた。

もし私が外国から来た旅人でこのバスに乗ってるのだとしたら、
絶対、ガイドさんに聞くだろう。
「日本の秋に咲く、あの美しい黄色い花は、何という花ですか?」って。

昨日までなら、私は「いやあれは日本の花じゃなくてね、北米からやってきた外来種の花で、知らない間にあっちこっち日本のススキを追いやってしまった花なんです」だなんて、答えただろう。

でも、もうこの窓の外に広がる黄色い世界を見てると、認めるわ。
セイタカアワダチソウは、もう立派に日本の秋を代表する花であるって。

しかし、背高泡立草…泡が立つように綿毛が舞い上がることからついた名前かしら?この群生する花々の花粉がいっせいに舞う姿を想像すると鼻がむずむずしてくる。花粉症の元凶ブタクサのような風媒花でなく、虫媒花なんだけど、1個体で5万個の種子をつくるそうだから、これだけ咲いてればねぇ。

セイタカアワダチソウは、アレロパシー(他感作用)という運命をしょっているらしい。根から他の植物の発芽を抑制する物質を出して、他の植物を圧倒してしまうのだけど、やがて自分の出した物質で自分の種子の発芽もできなくなって消えていく。常に一カ所に根を張って留まることはできなくて、永遠に放浪を続ける植物なのね。

毎年日本列島を黄色い花の群生が移動し続けてる。その移動のすきまをぬって、淡路島の高速道路沿いにも、ススキがほんの少し咲いていた。思わずススキに「ガンバレ」ってエールを送りそうになったけど、やめた。…父を見舞う道が、白いススキが風に揺れてる道ではなく、たくましく黄色いセイタカアワダチソウが咲き続ける道であることが、嬉しかったのだ。
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日本のツェルマット

2006-10-10 | NO SMOKING
秋の上高地に行ってきた。
標高1500mの山岳地帯に梓川が流れ、ほぼ平らに歩ける散策道が広がっている。雨上がりの木道には、様々な形の落ち葉がたくさん散ってて美しい。日暮れに近づくと、まるで木枯らしのような冷たい風が吹く。梓川は蛇行していて、足下で川の水が土を削って流れていく。100年位前に焼岳の噴火でできた穴が大正池となって、噴火の時以来立ち枯れた黒い樹木が寂しそうに立っていた。

奥穂高をのぞむ明神には野生のお猿さん達が木登りしたり、リンゴを奪っていったり、自由自在に遊んでいる。季節は秋、黄金色に染まり始めた森の道を、ミスドのおまけのリュックサックに、ツェルマットで買ったエーデルワイスのベルをつけて私は歩いた。道の周りはクマザサが生い茂っている。冗談に「ベルは熊よけよ」なんて言ってたら、本格的山登り装備の人々は、鈴のついた杖をみんな持ってるではないか。急に森の中に何かが潜んでいるような気がしてくる。そう、彼らの地に、私達人間がおじゃましているんだ。

梓川ですいすい泳ぐ鴨さん達に見とれてたら、12時ちょうどに着く予定だった河童橋に2分遅れてしまった。河童橋の定点ライブカメラに写るからねって留守宅の家族に予告してたのになぁ。

冬になるとこの地域は雪に埋まる。人が入れるのは11月15日まで。翌日からは上高地全山閉山となり、店や宿は閉まりここで働く人も山を下りるのだ。春になって雪がとけたらまたリゾート地を開く。うーん、日本にもこんなところがあったのね。訪れる自動車が増えて山道に大渋滞が起こるため、1985年から入山規制が行われ始め、現在では、マイカーでの入山は全面禁止。マイカーの人は平湯というところで、低公害バスに乗り換えて上高地にはいる。観光バスも土日は入山できない。みんな低公害バスに乗り換えて入らなければならないのだ。

上高地は物価が高いけど当然だと思う。例えば、売店のカレーライスは1200円。でも山のトイレも清掃が行き届いていて快適である。春に行った韓国のように水が流れるかなぁというスリルも味あわなくてもすむ。おみやげ店でたんぽぽコーヒーを見つけた。4杯分で798円。ジュジュ(「サラダの日々」)は随分高価なものを飲んでいたのね。帰ってきて飲んだらアーモンドのような香りのする、確かにコーヒーに近い美味しい飲み物だった。
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一日にして看板を書き換える

2006-09-03 | NO SMOKING
昨日このブログを始めた時、
「長年の喫煙生活に終止符をうった記念にこれを始めます」
と、かっこよかったのに…

今日は早くも「めざせ」に変わってしまった。

カッコイイライターのおまけ付きで
「KENT」の3が新発売され、誘惑に負けた。

「KENT」は日本では290円、
この夏、フランスでは5ユーロ(約750円)
スイスでは6スイスフラン(約600円)だった。
税率の違いでしょうね。
消費税を上げる前に、タバコ税を上げるべきだと思う。
1本100円、1箱2000円。…これでやめられる。
(と思う)
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ツェルマットをめざして

2006-09-02 | NO SMOKING
この夏、マッターホルンの見えるスイスの観光都市ツェルマットに行った。
この街には、排気ガスの出る車やバスが入れない。
駅の前には電気自動車タクシーと馬車にリヤカーが停まっている。

そう、ここでは、きれいな空気が吸えるのだ。
目指せ、体内ツェルマット!!


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