大晦日は、カレンダーを変えて、年越し蕎麦を食べながら紅白を見る。
元旦は、「あけましておめでとう」の後、お雑煮とおせちを食べて、年賀状を読む。
九州・四国の親戚家族と電話で新年の挨拶。夜はTVで携帯オオギリを見る。
二日は、近くの天神さんに初詣をして、いろんなワンちゃんとご挨拶。
街に出て「王様のアイデア」の福袋を買って帰る。ハリネズミのドアストッパーが可愛い。
三日は、お客様を迎える。母はずっと笑っていた。その笑顔を見ていて幸せだった。
と、今年は絵に描いたような、家族団らんのお正月をおくっている。
これはとても素晴らしいことなんだと、先程、心の底から何かに感謝する気持ちが湧いてきた。
「2008」という数字は、とてもあたたかい文字に思える。
…やっと自分がまた、世界と繋がり始めた。それはきっと新しい世界だ。
年賀状を書こう。
2007年の暮れ、私は立ち止まったまま、風に吹かれていた。
この一年、新しく挑戦したことが一つしか思い浮かばなかった。
勇気を出した記憶が二回しかない。自分が守りの姿勢に入ってしまった一年だったと痛感。増えたものは体重だけではないか?「三日坊主を恐れない」という今年のテーマはどこにいったのか?
やらなければならないことを考えただけで、頭が痛くなる、という状態の自分を、やらなければならないことから解放したつもりで得た平和な日常。
追いかけられることがなくなった。でも、いつのまにか、何かを恐れるようになった。
10才の時に、「え?生きてる、ということは、死にむかってるということなの?一日生きたら、一日死に近づいてるってこと?」と、突然気付いて、立ち止まって動けなくなった時が蘇った。
あれから自分が何も学んでいない、成長していない、そんな気がした。
他人にかける言葉はあっても自分にかける言葉が見つからない。
やがて、他人の声が聞こえなくなる。
時々自分を取り巻く人々との繋がりが切れて、一人たたずんでしまう。
自分に両手があって、声があって、勇気があることを忘れてしまう。
心の冬眠状態。
そんな私にも新しい年がやってきた。
「あけましておめでとう」…良かった。またスタートラインに立てる。
「だからこそ、一日一日が大切なんだよ」という言葉を自分に向かって、また言えるようになった。
私の心もどこかの隙間から伸びていく。初詣の帰り道見つけたケイトウのように。
おめでとう 再起動です 正しい月
願いただ 健やかであれ 2008