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親を知らない子の寂しさ『メイド・イン・アメリカ』⭐️4

2021-05-11 11:37:25 | 映画から見える世の中の動き
親を知らない子供は悲しく、寂しい。それは親の都合で離婚したり、別居したり、この映画のように夫の死別、不妊症で人口授精もその種だろうか。精子バンクでは精子ドナーの情報を知る権利があると言う。精子ドナーになるためにはいくつかの条件がある
・20歳~35歳の男性であること
・健康であること、喫煙しないこと(過去に喫煙歴がある場合は登録時に禁煙していること)
・短時間の海外滞在ができること(検診等で海外に渡航するため)
・精神安定剤の服用、薬物やアルコール依存症でないこと
・性病を含む感染症などがないこと
現在、日本では精子バンクを利用できるのは不妊に悩む夫婦のみ、10万円から20万円の費用
『メイド・イン・アメリカ』
母子家庭、黒人のシングルマザーサラ(ウーピー・ゴールドバーグ)は娘ゾーラ(ニア・ロング)に娘の出生告白を話すと、ゾーラは精子バンクが保管する父親の情報を探し始める。すると、それはハルと言う白人(デッド・ダンソン)だった。ゾーラはショックを受けるが逆にハルとしては初めての娘ということでサラに好意を抱く。ある日サラが交通事故で献血を必要だったことがこの家族との縁が切れることになる。 そこには隠れた絆が再び生まれる。


生みの親、育ての親 どっちが大切?『新三郎母子』

2021-05-11 07:49:40 | 人生を「生かす」には
@「新三郎母子」己が実は藩士の長子だと知っても不動にしない態度、ましてや白洲での処刑判決で藩主を頑として実の父として告白せず、あくまで己の生き様を振り返り、信念を貫いた。現代における生来見知らぬ親を探し当て育ての親を見捨てるのが多いが、人生で大切なことは「今、何が一番大切なのか、人情、思いやり家族の絆を忘れない事」なのかもしれない。やはり生みの親より育ての親の方を敬うのを優先にすべきか。子を捨てた親は子供の心理が読めない
『山本周五郎作品集14』山本周五郎
「白魚橋の仇討」
2つの武家、高木家と太田家の長年の付き合いから若い高木家の夫が京に夢を持って出家するが、数年後変わり果てた姿で戻る。それをみたもう一方の太田家の夫が再び仕官できるよう説得するがそれが仇となり、逆上し太田を斬りつけるが仲間が高木を成敗する。落ちぶれた髙木家の長男長女は太田家は仇であると思い込んでしまい、時を待って太田家の長男に仇打ちするが3人とも亡くなる。哀れな太田家の長男、父の遺言で是が非とも世話をしようと兄弟を探していた矢先の敵討ちとなった。 「逆恨み・温情」
「新三郎母子」
奥女中の母が藩主の子を孕み、地方へ去った。その数十年後、叔父の遺言で「その子に父親と会わせてやれ」と母子が江戸に。やがて母が病みで床に伏せ、雁の肝を薬にすることで仕留めると、そこは止め場で藩の許しがない狩猟は死罪となっていた。番人が強引に武士の道具弓矢を奪い取ろうとすることを拒否すると、鉄砲で脅され一人を矢もうえず斬殺。白洲で、判決を受けることになり初めて藩主「父」を拝んだ。だが一言も藩主が父である事を言わず、「父は死にました」と答えると藩主は武士の志、母への思いなど鑑み無罪放免とした。その後母子は江戸から姿を消した。「見栄・出世・人生で大事なもの家族の絆」
「悪伝七」
道場主の娘に一目惚れ、だが既に武道に長けたもう一人の恋敵がいた。一目惚れした若い武士は「木偶の坊」と呼ばれ才覚がまるでなく、見た目も侘びし男ズラだった。ある時思い切ってその道場主に告白、すると試合に勝った方に娘を娶らすという返事が来る。若い武士は御家老職の息子で恥知らずと罵られ、負けたら家系の面目が立たないと家族が心配する。やがて若い侍はその娘を奪って江戸面に行こうと決行する。すると恋敵が追ってきて勝負を迫ると、「俺には義理があり娘を娶る事など考えていない」と言われ、その義理とは道場主に借金を抱えていることを知ると若い侍は「借金に縛られて心にもない婚約を結び、それを退れようと勝負を考えが下司根性だ、それに比べれば、俺は無芸凡才でなんの取り柄も無いが、人間の性根だけはなくしてはいない」と真剣勝負に命をかける。「度胸・死に物狂い」