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愛されるにはそれ以上に愛すること『誘惑の旅の途中で』

2021-02-05 08:12:33 | 人生を「生かす」には
@男を愛し子供も授かったにも関わらず未婚の母は愛したはずの男から離れて年下の男を溺愛し、愛される男の元にいく。生まれ育った子、自由奔放に生きてきた一人娘も同じように本当の愛に盲目になっていた、が旅に出て本当の愛情を受け、目が覚める、というのがこの小説だ。 「愛は盲目」と言うが人の愛情表現とその奥深さは人それぞれだろう。また、今まで愛されたことがない人は人の愛を知ることに相当時間がかけることは間違いない。人を想い、愛、愛情の中に生きる人は本当の幸せになる、と思う。
『悪い夫を手に入れる女性は、たいがい結婚を急ぎ過ぎた人です。
よい夫を得られるなら、いくら結婚が遅れても、遅すぎることはありません』
 デフォー 
『誘惑の旅の途中で』マデリン・ハンター
・議員であった父の回顧録の中に死別した未婚の母の行動から母を死に追いやった理由を追求しようと娘フェイドラはイタリアを訪問する。すると母を愛する別の年下の男が母の心を奪い、母も愛していたことを知る。だが、母を破滅に追い込み、命を奪ったと言う疑問が出てきた。
・公爵家のエリオットは父の不祥事を書いたとされる文書をあの回顧録から出版される前に消そうとフェイドラに近づく。がフェイドラから敬遠され土民から逆に窮地に追いやられることになる。だが、エリオットはフェイドラを守ろうと偽装結婚をし、二人ともイタリヤから逃げ帰った。エリエットは結婚願望どころか一生望まない生活を夢見ていた
・エリオットは寂しく一人になったフェイドラを守るために土民に追いやられた塔で互いの欲望に負け肉体的な関係となる。フェイドラは決して愛情的関係にはならずあくまで友達だという関係を性格的に維持したかった。がエリオットへの思いが募っていく。
・やがて回顧録が出版されると、フェイドラはエリオットへ出版された本と仲直りに出かける。すると出版された内容は不名誉なことは一切無く互いを敬い始める。エリオットはフェイドラに「いつもそばいにいてほしい。きみが暮らしている家に帰りたい。そういうことを、一度でも夢見たことはないのか」というとフェイドラは妊娠している事を告白し、愛を感じるようになる。

悔いのないシニアの生活とは『Some Kind of Heaven』⭐️5

2021-02-05 07:55:14 | 映画から見える世の中の動き
@「悔いのない」人生と日々の生活、米国老齢者の楽園を紹介するドキュメンタリー映画だ。そこに住む全ての人々が幸福ではない。そこにいても切実なる問題を抱え、代わり映えのない日常が日々続き、馴染めない人々もいることだ。最後に人々は常に「健康と金」一生必要だと悟っている事だ。日本にはこれほどの施設はまだないがこれからは「みんなで楽しく」よりも「孤独でも楽しく」が世代を占めるのではないだろうか。ネット等の普及で誰でも、いつでもオンライン対話でできる世の中、他人を気遣いながら自分を抑えるより、黙々と一人で楽しんだ方が良いと選択する世代に変わると予測する。 でも最も必要とするのはやはり「人間関係」がうまくできる人が一番幸福なのかも知れない。
『Some Kind of Heaven』
米国セントラルフロリダにあるシニアの憩い場、老齢者のパラダイス、ザ・ビレッジズだ。住人合計13万人、3000組の夫婦、2万人の独身老齢者 ゴルフ、プール、テニスコート等あらゆるスポーツ文化施設等を整えた人生楽園の地をドキュメンタリー映画に仕上げた。
だが、パッケージ化された楽園の中で幸せを見つけることができない住民がいる。それは夢と欲望に投資しながら周りに馴染まなく孤独のままいる人々だ。孤独でも悲しみは出せず、誰も助けてくれない。だから自分で元気を出して動く事を心がけ、健康だけはと励んでいるが何かが足らないと。 映画の中では、別居中で、車で生活する独身男性、マリファナを手放せなく裁判を受ける夫、夫を亡くし残りの人生に失望した未亡人、コミュニティーに馴染まず一人家にこもっている人などを紹介している。
こんな楽園でも、人々は何かしらの問題を抱え、代わり映えの無い日々の生活を人生の最後の悔いのない時間として費やしている。 だが、人はここには天国がないと悟りながら「健康と金」は一生必要だ悟っている