@男を愛し子供も授かったにも関わらず未婚の母は愛したはずの男から離れて年下の男を溺愛し、愛される男の元にいく。生まれ育った子、自由奔放に生きてきた一人娘も同じように本当の愛に盲目になっていた、が旅に出て本当の愛情を受け、目が覚める、というのがこの小説だ。 「愛は盲目」と言うが人の愛情表現とその奥深さは人それぞれだろう。また、今まで愛されたことがない人は人の愛を知ることに相当時間がかけることは間違いない。人を想い、愛、愛情の中に生きる人は本当の幸せになる、と思う。
『悪い夫を手に入れる女性は、たいがい結婚を急ぎ過ぎた人です。
よい夫を得られるなら、いくら結婚が遅れても、遅すぎることはありません』
よい夫を得られるなら、いくら結婚が遅れても、遅すぎることはありません』
デフォー
『誘惑の旅の途中で』マデリン・ハンター
・議員であった父の回顧録の中に死別した未婚の母の行動から母を死に追いやった理由を追求しようと娘フェイドラはイタリアを訪問する。すると母を愛する別の年下の男が母の心を奪い、母も愛していたことを知る。だが、母を破滅に追い込み、命を奪ったと言う疑問が出てきた。
・公爵家のエリオットは父の不祥事を書いたとされる文書をあの回顧録から出版される前に消そうとフェイドラに近づく。がフェイドラから敬遠され土民から逆に窮地に追いやられることになる。だが、エリオットはフェイドラを守ろうと偽装結婚をし、二人ともイタリヤから逃げ帰った。エリエットは結婚願望どころか一生望まない生活を夢見ていた。
・エリオットは寂しく一人になったフェイドラを守るために土民に追いやられた塔で互いの欲望に負け肉体的な関係となる。フェイドラは決して愛情的関係にはならずあくまで友達だという関係を性格的に維持したかった。がエリオットへの思いが募っていく。
・やがて回顧録が出版されると、フェイドラはエリオットへ出版された本と仲直りに出かける。すると出版された内容は不名誉なことは一切無く互いを敬い始める。エリオットはフェイドラに「いつもそばいにいてほしい。きみが暮らしている家に帰りたい。そういうことを、一度でも夢見たことはないのか」というとフェイドラは妊娠している事を告白し、愛を感じるようになる。
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