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恩師と呼べる存在『ニューシネマパラダイス』⭐️5

2021-02-08 07:52:16 | 映画から見える世の中の動き
「恩師」と呼べる人は人生でいるだろうか。社会環境の変化から薄っぺらな人間関係になりつつある今、私には数人の「恩師」(自分に勇気と希望を持たせてくれた人)が浮かぶ。この映画はまさにその「恩師」の言う事を忠実に守り抜き成功した男のロマンと人生の喜怒哀楽を見せつけたドラマだ。あの時の「忠告」が人生に燈を灯した(光明を見つける)と感じる恩師への恩は決して忘れないようにしたいものだ。そしてそれを次世代に伝えることも
『明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ』ガンジー 
『ニューシネマパラダイス』
30年も里帰りしなかった映画に興味を持った男の人生映画だ。イタリヤの小さな村、トトという年少時代から村の唯一の楽しみの映画に興味を持たイタズラ好きの男の子がいた。いつも映像室に遊びに行くとそこにはアルフレードという映像技師がいて、その時代キスシーンなどは一切カットした映画のみの上映で、その編集作業で苦労していた。ある日、その映画館が火事となりアルフレードが目に致命的な火傷をおいやもなくトトがその代わりを務めていた。その後アルフレードはトトに「都市に出てもっと学べ、お前ならできる」と田舎を離れることを勧め、トトは決心する。離れる当日アルフレードはトトに「決してこの場所に帰ってくるな、手紙も、電話もするな。そして家族とも連絡せず自分の事に専念しろ」と送り出し、ついに30年後、アルフレードが亡くなったときに久しぶりに帰省する。故郷の思い出は跡形もなくなり、「恩師」も亡くなった。忘却を一人漂っているとアルフレードの遺物として一本のフイルムが手渡される。それはあの時代にカットされた多くのフイルムが集約された一本の映画だった。