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世代の変化(ベトナム)

2018-03-17 10:36:52 | 旅行

@平均年齢29歳のベトナム(日本は49歳と言われる)へ久方ぶりの訪問。若い世代の社会は実に「活発」である。バイクに乗った数千名の若い人たちの通勤風景、生き生きとした様を見るのは自分も生き返った様になるのは不思議だ。どこを見ても20代から30代の若者が中心に活躍している。日本も随分昔はこんな時代があったのかと脳裏を蘇えさせる。だが一番違うのは、今の時代携帯が主役であることだ。ベトナムは固定電話環境を一気に飛び越え、携帯・PCへと乗り移った国であり、ITへの関心とその就職率はダントツに高い。社会主義国とはいえベトナム、特にホーチミン等南部の都市はまるで自由主義的で最先端を行く若者で盛り上がっている。その一つが「ブロックチェーン」と言われる革新的技術を持った「デジタル通貨」を積極的に参画する若者が増えていること(国は基本的に禁止阻止を施している)、またそのICO(コイン)でベンチャー起業への投資意欲も盛んで、日本以上の資産家と投資家がいるのには驚愕した。数年前とはこんなに違うとは、また「技術革新」でこれまで変化を起こすとは、日本の「時代遅れ」を心配し始めた。「言うは易く行うは難し」がここでは若者の世代が次世代を読み、邁進している姿を積極的に押仕上げる仕組みも出来始めている。

 

 


「ほどほど」は心地よい

2018-03-17 09:39:40 | 人生を「生かす」には

@「妬み」。若い、新米の同業者が莫大な儲けを出すと判るとそれを妨害し、横取りをしたいと考える。これはその大阪商人の生き様を描いた小説だ。人間の「欲」ほど場合によっては卑劣なことをする人間にも変身する。自分さえよければという「欲」に代わり未栄が失くなり執念を燃やすまでになる。最後には周りを敵にしてしまい一瞬にして信頼と財産を無くすことはよくあることだ。だれもが「なんとかせなあかん。そう思っているうちに、欲という底なし沼に入ってしまうのや」はだれもが一度は経験するがどこで止めれるのかが大きな差になる。現代でも人の「欲」と「名誉」は上に立つ者の終着点だ。 人の世はやはり「ほどほど」が一番心地がいいはずなのについ手が出てしまう世界が多い。

『千両船』井川香四郎

  • 故郷を追われ大阪についた鉄次郎は一転、材木問屋「丹波屋」の主人徳右衛門に見込まれ主人の座を継ぐことになる。慣れない商売の世界に戸惑いながら持ち前の大らかさと番頭たちの助けを借りて大奮闘、大阪城代から大船の建造を請け負う。がそれを妬む問屋仲間と何者かの測謀で窮地になる。
  • 同業者の文左衛門は「丹波屋」を懲ら締めたいという魂胆を持ち直接大阪城代へと口引きをしてもらい、賄賂を渡す。
  • 「人間というものは不思議なもんでな。十両あったら、百両。百両あったら千両、欲しゅうなる生き物なんや。どっかで手を引かなあかん。なんとかせなあかん。そう思っているうちに、どんどん欲という底なし沼に入ってしまうのや」
  • 木材は海水を含んだ水ならば防虫になって良いが、淡水では腐食が早まる恐れがある。
  • 江戸時代を通じて大阪は「着倒れ」と言われたが「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履き倒れ」は明治からなってからのこと
  • 千日前は元刑場や無縁仏の墓地が近くにあった場所、大阪も元は葦が原のような場所だった。
  • 除痘館(疫病患者の研究所)が1849年にエドワード・ジェンナーが発見した牛痘種痘法によって天然痘を予防するために設立、西洋伝来の医療技術や方法を広めた。金銭的な負担は地元の長者や分権者。