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免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

認知能力は心理状態に影響される

2016年12月10日 | 雑談
重大裁判で判決が出た時の
被害者や遺族の言葉で『被告からは反省の色が見えなかった』というコメントは多いですね。

また捜査段階で『反省している様子はない』という関係者のコメントも良く見かけます。

さて、
彼らは本当に反省してないのでしょうか?

もちろん凶悪犯の中には
全く無反省の人間もいるでしょうし
もともとそういう感情が欠落している人もいます。
開き直っている人もいます。
まぁ凶悪犯ともなれば真正におかしい人がほとんどでしょうけど・・・

ですが全員ではありません。

しかしほとんどの犯罪者で
全く反省していないように見える人の方が圧倒的に多いのは何故でしょう?

僕は行政書士で刑事裁判に関わることはありませんので刑事被告人と接することはありませんが
免許取消し事案に関わる中で重大な違反をしてしまった人たちには毎日のように接していますので
ある行為によって何らかの処分に至った後の心理というのは多少知っているつもりです。

さて、
免許取消の際には意見の聴取や聴聞会と呼ばれる『弁明の機会』が与えられますが
ここで半分くらいいるのが『今何をしているのか理解していない人』です。

自分が何をしてここにいるのか
これから何をするのか
このイベントで自分はどうなるのか

もちろん本当の意味で分からないというのではなく
知っていても理解をしていないということです。

少し表現を変えると
プロ格闘家のデビュー戦で
『今自分が何をしているのかよく分からない』という状態になることがあります。

もちろん試合であることは分かっていますが
分かっているけど分からない状態です。
「あれ?俺なにしてるの?」「ここどこ?」そんな事を考えている間にKO負けです。
こういう時の選手って見た目で分かり、セコンドの言葉もほとんど耳に入りませんし入っても受信していません。
本人の談では足元がフワついているような感覚で、文字通り地に足の着いてない状態だそうです。

原因も状態も様々ですが
・緊張のしすぎ
・恐怖感に押し潰されている
・体が拒否している
などなど、もちろん根本的に『状況を理解する能力の無い人』というのもあり得ますが、
免許取消に該当するということは言いかえれば運転免許の試験には合格しているのですから
文字を読解して思考する能力はあるはずですし、プロ格闘家になるならすくなくとも周りと会話できる能力はあるはずです。

これは能力が足りないという意味ではなく
きちんと状況を飲み込めていないだけなのです。

僕の事務所にも最初のお問い合わせで話が全くかみ合わない御相談者様もたくさんおられますが、
1:まず聞く体勢を作ってもらう
2:御自身の置かれている状況を把握してもらう
3:用語の意味を正しく理解してもらう
4:今後どうなるのかの知識を持ってもらう

上記はほんの入り口の手前レベルで他にもノウハウは沢山ありますが、
周りの技術や接し方でだいぶ変わるということです。

良い結果に近付くためには
法律知識よりも心理学の方が有効な場合も少なくないということです。

運転免許取消処分の回避&軽減が専門の内村特殊法務事務所
代表:行政書士:内村世己
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