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脱水症状で選手死亡事件

2015年12月14日 | 格闘技とかスポーツとか
シンガポールに拠点を置いて
アジア圏を中心に活動している
【ONE‘FC】という団体があります。

日本人も何人かチャンピオンになっていますし、
世界レベルの強豪選手も沢山いて、かなり大きな団体といえるでしょう。

そこに出場している選手が先日亡くなりました。
計量の日の朝に倒れてそのまま意識不明、心肺機能不全だったそうです。
まだ21歳、若すぎますね。

そして倒れた原因は脱水症状とのことです。

もちろんこれが減量によるものかどうかは分かりません。
下痢や病気でも脱水症状にはなりますので、断定することはできません。

しかし計量の日の朝ということは
少なくとも通常の体調ではなかったはずです。

実際減量中に倒れる選手はそれほど珍しいものではなく
原因は大きく分けて2種類
ガス欠か脱水かです。

ただ練習中なら周りにほかの選手やトレーナーもいて
症状を見て適切な対処ができますのでほとんどの場合はそれほど重篤な症状になりません。

ただ、今回の場合は周囲にほかの人はいなかったんでしょうか?
あるいは減量中に体調の変化などはなかったのでしょうか?

繰り返しますが
減量における水抜きが原因とはまだ言えません。

しかし原因でないともまた言えません。

特に僕自身減量で危ない状態になった選手は何人も見ていますし、自分でも経験しています。
頭がぼーっとする、眠くなるなど日常生活に支障が出ることだってよくある話です。

そして水分量を減らすというのは
いわば最も簡単で最も効率的に体重の数字だけをコントロールすることができるのです。

しかし最も強烈に体調に影響するやり方でもあります。
例えば一時期話題になったドロドロ血ですが、水分が少なくなればまさしくあんな状態です。
体そのものの強さで大抵の不調は押し切れる部分もありますが、
それでも危険なことには変わりありません。

ただ、団体によっては
計量から試合までの戻り幅に規制を掛けようとか
過度な減量を禁止するようなルール整備をしようとか、
いろんな動きも出てきているようです。

選手というのは、特に試合中は
勝てるのなら死んでも構わないと考えるものです。

競技の特性や
選手の性格という観点でいえば
こういう事件がなくなることはないと思います。

ただ、主催団体も
できる規制は実行して
選手が死んでも勝ちたいと思うからこそ
ドーピング検査なども含め安全性を徹底してほしいなと思います。

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