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技術というものを数値化してみよう

2015年12月08日 | 格闘技とかスポーツとか
さてさて、
来月のレスリングの大会に出場すべく
練習でもレスリングの頻度を増やしている僕です。

この日はほかの選手もポコッと来ない時間帯だったので
三好会長とマンツーマン状態で非常に細かい部分まで指導していただきました。

よく言われるのが
レスリングは技自体はそんなに多くなくて、
その形に至るまでの流れや作りなどが大事になってくるということです。
手の組み方や、足の位置が少し違うだけでも全然できなくなってします。

ところで、
「ボクシングは手しか使えないし、上半身しか攻撃できないから格闘技として大したことない」
などと言う人がいますがとんでもない

技術というものは限定するほどに深まります。
ルールというものはある意味範囲を限定することによって深さや高さを増していく要素でもあるということです。

それでは技自体がそれほど多くないレスリングの『技術』、まぁコンタクトスポーツにおける『技術』って何かということで少し書きたいと思います。

冒頭の写真ですが
これは何をしている状態かというと
『うつ伏せになった三好会長を僕がひっくり返そうとしている状態』です。

ちなみに三好会長の体重は70キロ弱、
僕は床に置いた230キロのバーベルを直立姿勢まで持ち上げることができます。
ということは、真上に持ち上げてひっくり返すのは理論上簡単ということになります。

しかし
上がりません。

【びくともしない】という感覚ではなく
≪微妙にずらされている≫という感じなのです。
足の位置を持ち上げにくいようにコントロールする
手のクラッチ(組むこと)をうまく組めないようにする
気付かないくらい少しだけ重心をずらしておく
もちろん文字には表現しにくい部分も山のようにあります。

100⇒の力に勝とうと思えば一番簡単な方法は真反対から101の力を加えればOKです。
でもこれだと単なる力比べです。

この例でいえば
僕が加えている上方向への230キロ超の力に対して三好会長の体重70キロから余った分160キロを
161キロ分の技術によって無効化しているということになります。
反対の力ではなく場所をずらしたり、持ちにくくしたり、一つ一つは小さいことですが、
それらは足し算ではなく掛け算、あるいは自乗のような状態になって、
相手の力に対して0あるいは小数点を掛けるわけです。

これは攻撃に転じた場合でも同じことで
10の力に対して11の力で反撃あるいは防御しようとしている相手に対して
同じように相手の力に対して0や小数点、あるいは分数を掛け、自分の力に整数を掛けていくわけです。

もちろん相手の方も同じように
力や体の基本になってる数字に対して技術の乗数(掛けられる数字)を乗せようとしますので
単純に力と技の構図になるのではなく、合計値で上回れるかということになっていきます。

そういうメカニズムが分かってくると
自分でもびっくりするような動きができたりするのが
格闘技の楽しいところだと思います。

まぁ他のスポーツでもきっと同じような現象はあるんでしょうけど
対人コントロールの面白さという意味では、やはり格闘技の面白さは別格だと思います。

もっとエクササイズとしても認知されても良いのになと思う今日この頃でした。

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