内村特殊法務事務所、ただいま営業中

免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

本質を捉えない論争

2015年08月29日 | 雑談
「マイナンバー制度は違憲」一斉提訴へ

一昔前の国民総背番号制なんかが話題になった時にも
同じような議論というのはありましたね。

論点は基本的に同じで
プライバシーを守れという主張です。

でも年金番号、保険者番号、免許証番号等々、
だいたいどんな書類でも管理番号というのが振られている以上
番号とプライバシーの紐付けを禁じろという要求自体に無理があります。

また番号が知られたらというのを危惧している人というのもいますが
暗証番号などが漏れる最も多い情報源は『本人』です。

するとどのくらいの人が自分のマイナンバーを暗記していて
尚且つそれを外に見える状態で保管しておくのかという話になります。

そして市役所などの職員が情報を漏らしたらという人もいますが
それはもう人間性の問題であってマイナンバーの話ではありません。

被害妄想の激しい人は
市役所のコンピューターに侵入されたらなどという人もいますが
そんな凄腕ハッカーなら狙った人のクレジットカード情報に侵入して一本釣りします。

それではなぜ毎度のようにマイナンバーは批判されるのかというと
もちろん批判している人の中にも真剣に憲法に合致するかを世に問おうとしている人もいると思いますが、
やはり現実的には税金の問題だと思います。

マイナンバーの目的といえばつまるところは預金口座情報を一元管理して
税金徴収の効率化と逃げられなくするための布石なわけですから、後ろ暗いお金をたくさん持っている人たちにとって、
それはそれは気に食わない制度のはずです。

でもそんな人たちが自ら声を上げることは無いでしょう。
そんなことをしたら税務署や市役所、都道府県などに対して「私は胡散臭いです」と宣言することになってしまいますから。
するとどんな人が実働部隊になるかといえば、そういう人たちから何らかの恩恵を受けている立場の人、ということになります。

法的には言論の自由もあれば思想の自由もあります。
主張自体が違法でない限り、声を上げることは自由です。

もちろん崇高な使命の下で発言している人は素晴らしいと思いますし
色んな議論のきっかけになるので良い事だと思います。

ただ、やはり言いたいことがあるなら自分で顔出して、
自分の言葉で言うべきだと思うのです。

というわけで
僕はごまかすほどの金持ちではないので
マイナンバー制度は、『反対する理由なし』というのが本音です。




でもまぁ
ごまかせるくらいの金持ちだったら適当な理由付けて反対するかもしれませんが
その時でも「節税もしにくくなるから勘弁してよぅ」と言うと思います(笑)

行政書士内村特殊法務事務所
代表:行政書士:内村世己
URL:http://www.seiki-office.jp/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-5永谷ビル703
TEL03-5285-1840:090-9341-4384