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真夜中のお説教

2015年08月11日 | 格闘技とかスポーツとか
ある日の事、

僕の所属先、ヒデズキック代表の三好さん、
練習後にとあるアマチュア選手と話し込みました。

その選手、仮にAとしましょう。

このAはアマチュアの日本ランキングでは1位、
プロのオファーもいくつも来ています。

しかし格闘技だけで食っていける選手など現実的にはほとんどおらず
彼も御多分に漏れず会社員をしながら選手生活を続けています。

ただ、Aの場合は元々ダイエット目的で道場に入会しているので
毎日の練習の先に試合に出場して、その中でプロも意識し始めたという方が正確かもしれません。

そんな折のプロデビューの話ですが
三好会長も二つ返事とは言いにくい状況でした。

というのもこのA
勤務先は結構名の通った大手の会社です。
年齢的にもそこそこですので役職も昇進して仕事の責任も増し、
勤務時間も長引くようになっていました。
必然的に練習時間も減ってしまいます。

でもプロになるという気持ちだけは依然として表明していたので
三好会長からプロという気構えについて、練習後に多少湿っぽくなることも想定の上での話となったわけです。

基本的な内容としてはプロになるのであれば練習しないといけない。
勤務時間が長いのは分かる、でも毎日少しでもやらないといけない、というものです。

ここで余談ですが、
プロ格闘家が週何回くらい練習するのかというと、
僕の周りで多いのは週8~10回くらいです。
1週間が7日なのに数が合わないと思うかもしれませんが、
基本的に1日2回、道場とウエイトトレーニングのような感じで2部練、仕事が休みの時にはもう一つ増やして3部練です。
もちろん仕事してますのでなかなか思い通りにはいきませんし、税金の支払いとか大きな買い物とか生活上の必須作業もするのと
1日くらいは休日にして体を休めるということも有るので、それらも調整すれば上記のような数字になるということです。

もちろん一回の練習時間を長く取れる環境であれば、一回当たりが長時間で回数は少なくなります。

知らない人が聞けば
まだ月謝を払っている、いわば選手とはいえお客様の立場のAに対してそこまでの練数回数を半ば強制するというのはおかしいという人もいます。

でもこれはとても大切なことで
一つはやはり試合に出る以上は勝たないといけないと思うからです。
なんとなくプロっていう肩書きだけ履歴書に書けるようになって嬉しい、それではいけません。
良い試合をすることはもちろん、その中で勝利の気持ち良さを味あわせてあげたい。
というプラスを伸ばす目的

もう1つはマイナスを無くす目的、つまり大怪我をしてほしくないからです。
人体を破壊する技術のぶつけ合いですので、怪我が無いなどという事は有り得ません。

でも
僕自身でいえばもう格闘技というものに携わって27年、四半世紀越えてます。
三好会長や他の元プロもキャリアは同じくらいです。

そんななかで
大怪我をした選手は何人も見てきました。
自分でも怪我をしてきたし、対戦相手にもけがをさせた事もいくらでもあります。

でも試合の怪我の最も多い原因って【練習不足】だと思います。
怪我発生の原因でもあるし、重傷化の原因でもあります。
そして試合ではその相手がどれほどきちんと練習してきたかなどは分かりませんし、そもそも
手加減するなどということもなく、全力をぶつけます。

適当に流した練習で肩書きだけプロになるのは
格闘技団体の乱立する昨今ではさほど難しいものではありません。

しかし格闘技の究極的な目的が護身あるいは生き残りの手段であるのであれば、
大怪我を防ぐというのも最も重要な護身の一端であると思うのです。



行政書士内村特殊法務事務所
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