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凶悪犯は普通ではない

2014年01月15日 | 雑談
先日、某番組の女性キャスターが
「取材したこともあるんですが、全く普通の人ですよ
何故そんなことをしたのか全く分からないくらい、
普通の人が起こす事件だってことを分かっていただきたい」

と熱弁をふるっていました。

この『取材先』というのが何かというと
受刑者です。

それも凶悪犯だそうです。

なるほど、そう見えますか・・・


それはそうでしょうね
刑務所の中で取材を受けるなら
普通っぽくしている、あるいは反省しているっぽく見せないと
印象悪くなってしまいますし、
好印象の受け答えができていたら刑務所の矯正能力としての評価も上がるでしょう。
そうなれば多少待遇が良くなることも考えられますし
なにより迂闊なこと喋って刑期を伸ばされたりしたらたまったもんじゃありません。

第一
常に看守の目がある中で
イメージ通りの凶悪犯になるような奴が取材など受けられるはずもありません。

裁判官が犯罪者に持つ印象も同じです
法定では大抵の凶悪犯が反省しているふりをします。

被害者はそれがインチキであることは分かっています。
なぜなら『被害を受けた時から知っているからです』
しかし裁判官も、場合によっては検察官も
捕まった後、抵抗しても仕方ない状態になって
少しでも罪を軽くするように動いている犯人しか見ていないわけです。

そうなると『計画的な面』しか見せられていないのですから
【こいつ実は良い奴なんじゃないか?】という錯覚も生まれてしまうんだと思います。

とりあえず
僕の周りにいた人間で『あいつ捕まったよ』という話を聞く連中の大半は
「あぁ、あいつね」という奴です。

もちろん本当に『普通』の奴が犯罪に走る場合だってあります。

でもそれは【○○な人もいる】と言ってしまえばどんな条件でも当てはまるのと同じレベルで
極少数の一面を見て、まるでそれがすべての犯罪者に当てはまるような物言いをメディアで流すのは
犯罪者のイメージアップ、ひいては社会に対する利敵行為と呼んでも差し支えないような気がします。

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