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擬人化漫画の個人的金字塔現る

2012年05月12日 | いろいろレビュー
『擬人化漫画』というジャンルがあります。

動物が主人公の漫画で
作中で会話したりする奴です。
チーズスイートホームみたいな『気持ちの言語化』というのも辛うじて擬人化の範疇に入れてもいいとは思いますが、
やはり王道はバトルものといいますか、
人間はあくまでもチョイ役か脇役で、動物がメインというものを推したいです。

有名どころでは『銀牙』ですかね、
僕らくらいのジャンプ世代なら『男とは何ぞや』みたいな思考回路を銀たちから学んだ人も多いのではないでしょうか?
まぁ今のWEEDには失望してるかもしれませんが・・・

その他にも猫漫画とかありますし
みなしごハッチとかガンバなんかも同ジャンルです。

なお、昆虫擬人化なら人によっては
『ピースケの冒険』を入れようとするマニアもいるかもしれませんが、あれは別物です。
そういう人にはあえて更に下品な『ピースケの大逆転』の方を勧めます。

話が多少脱線しましたが

擬人化漫画というのは男臭いというか、
総じて熱いものが多いです。

そんななか
ついに出ましたよ
紅鮭の漫画が、

なにを驚くことがありますか?
紅鮭ですよ。
海賊だって大航海する時代ですよ。

元祖大航海生物のストーリーを放っておくわけにはいきますまい。

というわけで
『クリムゾンズ』です

・・・

・・・

正直最初は「本気か?」と訝しみました

ところが読んでみると意外というか
きちんとストーリーが機能してるというか、

始まりは湖から、
主人公のシンタロウたちはもともと湖の中だけで生活する『陸封型』のヒメマスです
しかし湖での生活に行き詰まりを感じた末に『理想郷』を求めて生まれ育った湖を出ようと決心します。

ヒメマスが海に降りると栄養価の高い餌で体は数倍の大きさになりますが
これが『降海型』のベニザケになり、そしてまた川へ帰ってきます。

当然湖とは比較にならない厳しい環境に置かれるため生存率は個体レベルでは0に近いほどです。

湖から海に下る過程でも湖では見たこともない敵がうじゃうじゃいます。
そして主人公たちは基本的に幼魚のレベルですし、体も小さいので
逃げる以外に対処のしようはありません。
ちなみに魚の習性など漫画として成立可能な限りリアリティを踏まえているようで
必殺技が使えたり、超能力が使えたりはしません。
もちろん湖ではボス格だった仲間も捕食者にとっては単なる一回の食事に過ぎません。

現段階ではまだまだ世界に対する自分たちの小ささを思い知らされて、
そこからもう一歩成長するところといった場面です。

そして淡水から海水に体が適合する過程など
浸透圧の違いを『壁』と呼ぶなど魚視点の表現もいい感じです。

ちなみに
大学の教授とそのゼミのメンバーというポジションで人間も登場しますが
サケの生態の解説などはこの人たちのお仕事です。

余談ですがそっちのヒロインの話を描いた外伝の方が実は人気はあるようで・・・

やや対象年齢が低い印象もありますが
主人公たちの熱さや
捕食者たちの圧倒的な強さ、それに対するどうにもならなさ、
そして最終的には次世代に命をつないで死ぬしかない旅がどう推移していくのか、
個人的には今後の展開が楽しみです。

一応人気ランキングでは連載59作品中9位前後なので
今のところは大丈夫かな・・・

今現在は単行本も出てますが
WEBサンデーでも無料購読ができますので、ご一読を勧めます。

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