お買い物は気持ちよく

先日
車を購入しました。

とは言っても別に高級車とかそういうわけではなく。
仕事用の車がいよいよダメになってしまったので
買い替えというわけです。

長く使うし
仕事で使うわけですから途中で故障して止まるようなことがあってはならないと
きちんとディーラーで国産車を購入です。

さて
車雑誌などを見てみると
必ず出てくるのが『値引き交渉』の方法などです。

僕は個人的にこういう交渉は嫌いです。
２００万円くらいする車を購入するのに数万円値引きしてもそんなに得してるとは思えないし、
しかもだいたい値引きなんて向こうからも話してきますし
「このくらい値引きしまして○○円です」みたいな感じで
特に何も言わなくてもある程度は引いてくれるものである。

それをさらに数万円程度値引きさせたから、あたかも自分が勝ったような気になっているというのもいかがなものか・・・

だいたい
ディーラーだってプロだ
損するような売り方は絶対にしない。
購入の入り口で木端レベルの得をしたと得意になっても
その後の修理代だったり、
パーツ代だったり、
そのほか有形無形のサービスだったり
結局一人の顧客が一台の車でトータルに支払う金額というのは
どんなに値引き交渉しようがそれほど差はないのだ。

それに
ヘロヘロになっている営業マンをさらに困らせて
ライバルメーカーの同クラスの車と相見積もりさせて
まるで降参させたかのような気分で値引きに成功したつもりでも。
プロは決して損はしない
そこで値引いた分は必ずどこかで埋め合わせしている
勝った気になっているのは結局転がされているだけなのだ。

さらに言えば
プロであるとともに人間でもある、
いいお客様と面倒くさい客
どちらにより良いカーライフを楽しんでもらいたいと思うだろう？

心理学に『好意の返報性』というものがあります。
単純な話で
良いことしてもらうと、良いことを返したくなる
悪いことをされると、悪いことを返したくなる
というものです。

変な例えかもしれませんが
僕は車を買う時に値引きを要求することは
目先の得に小さな満足感を感じて
その先にあるもっと大きなものを見失っていくように思うのです

それに
お買い物って
ほしいものを手に入れる作業であるとともに
行為自体も楽しいものだと思います。

相手の腹の探り合いで勝ったつもりになったとしても
それって気持ちのいい買い物だったのかなと疑問です。

気持ちよく買って
気持ちよく乗って

値段ばかり交渉されて、
つまり欲しがる様子を見せなくて「買ってやってもいいよ」みたいな買い方で

車だって『自分をそういう風に買った』人に運転してもらいたいと思いますかね？
僕が絶対に自分から値引きを要求しないのは
車やバイクに対して「俺はお前の価値を低く見るようなことはしないよ」っていう約束でもあります。

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