今、東日本大震災から2ヵ月近くが経とうとしています。しかし、相変わらず、大震災の現場をその目でしかと見もせずに、現場の声を聞きもせずに、小手先で復興を成そうとしている政治があります。かたや自己の、あるいは自分の属する集団の利益しか考えない貧相な党派性を恥ずかしげもなく振りかざす輩がいます。
今は昔(?)、かの東京・湾岸署の青島刑事は名言を吐きました。
『事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起こっているんだ !!』
現場に行け!! 現場に行って、這いつくばって証拠を集めてこい!! その身はエアコンの効いた会議室に置きながら、事件について語るな!!
事件の現場には目には見えないたくさんの血と汗と涙が流れているのです。
福祉も同じだと思います。
机の上だけで福祉を語ってはなりません。現場に行って、自分の五感でしっかり現場を感じ、そこに生きる人を感じることから始めなくてはなりません。
だから、人の心に寄り添うことを知らない人間、それができない人間に、人としての誇りを育てる福祉や、まして国の政治などに携わってほしくはないものです。