里山人雑記

PCからの閲覧をおすすめします

ぼーっとして見えた

2023年07月16日 23時33分16秒 | Field Note<観察>
巷ではアオサギらしき何かをキービジュアルとした映画が話題となっているようです。
そちらを意識してというわけではまったくありませんが、今日はこの鳥を。

アオサギ Ardea cinerea
こちらには気づいた素振りも見せず、目の前をゆっくりゆらゆら飛んで行ったアオサギです。写真だけ見ると、ぼーっとして飛んでいるように見えなくもない。
ところで、水面付近を飛ぶ大きな鳥の翼下面には、時折きらきらとした水面の反射が映って美しいんです。このアオサギの場合も、写真左側の翼下面に、そんなきらきらが少し映っていますよね。
写真的にはイマイチですが、そのきらきらを見ていただきたかったので今日はこの写真にしました。
日差しの強い夏の日は、翼に映るきらきらが見れるかも。いろいろな場所でいろいろな鳥を観察してみてください。

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野鳥写真家 菅原貴徳さんの声掛けで、グループ展に写真1点を出展する運びとなりました。ありがたや。
ご案内は近日中に。

サイトリニューアル

2023年07月15日 17時21分29秒 | お知らせ<その他>
明日までに生き物の話を投稿予定ですが、一旦お知らせ。
個人サイトを久しぶりにリニューアルしました。
https://satoyamajin.wixsite.com/k-okamoto
今は写真メインですが、形は少しずつ変わっていくかも。

↑入り口はこんな感じ。ギャラリーはこれから整理ですが、いろいろといじっております。パソコン版が主ですが、スマホ版も一応あります。

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風邪ひきました。コロナとインフルは陰性でしたが、こりゃ堪える…

水の生き物の観察会

2023年07月09日 17時46分00秒 | 観察会報告
先月、毎年恒例の観察会で講師を務めさせていただきました。テーマは、水の中の生き物。魚類を中心としつつも、エビの仲間から水生昆虫、トンボの仲間、カエルの仲間まで広く観察します。今回もいろいろな生物が観察できましたが、やっぱりピックアップしたいのはこちら。

オイカワ Zacco platypus
見てくだいこの美しい婚姻色。長くここを見てくださっている方は聞き飽きられた頃かもですが、婚姻色(こんいんしょく)とは、繁殖期になると現れる期間限定の体色のこと。色以外にも、尻びれ(尻尾に近い方の下側にあるひれ)の長さが伸びたり、顔の周辺には追星(おいぼし)と呼ばれる突起が現れたりと、いろいろな変化が起こっています。このパターンは種によって様々で、繁殖期になると、カワムツやタナゴの仲間など、それぞれの種がそれぞれに特有な美しい姿を見せてくれます。

↑ちなみに追星というのは、こんな感じのもの。顔の周辺の黒みがかった部分を見ると、白っぽいポツポツが見えると思います。触るとけっこう硬いです。
と、あともう1種。

ゼゼラ Biwia zezera
鱗の模様や背びれの形など美しく、好きな種のひとつです。日本固有種とされていますが、分布から考えてここではおそらく国内外来種。
捕まえてすぐはもっと体色も濃かったのですが、ケースに入れて明るいところに置くと心なしか体色も明るくなったような。比較用には撮ってないので確認のしようがなく残念。ちなみにゼゼラの婚姻色は、体が広く黒くなることで知られています。鱗の煌めきを含む黒って、美しいんですこれが。今回は見れませんでしたけど。

夏のシーズンはいろいろなところで水辺の生き物の観察会が開かれるので、興味のある方は地域の情報をチェックしてみてくださいね。尚、水辺の活動には常に命の危険を伴います。観察会では指示を必ず守ること、個人で遊ぶ場合も無理は絶対にしないこと、状況判断などに関して楽観的な憶測だけで動かないこと(「あそこは浅そうだし大丈夫だろう」が危ない)等、気をつけて楽しく活動されてください。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

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観察会の場合、基本的に終了後にしか写真を撮る時間がとれないので、写真での紹介が難しいんですよね…もっと見せたいのに…
ところで約週1回投稿、しばらくは続けていきますのでたまにご覧ください。

雨に佇む

2023年06月28日 19時30分00秒 | Field Note<観察>
ご無沙汰しております。今週からしばらくは、週1程度の更新頻度で書いていきますね。
相変わらず、観察&撮影のためにフィールドに出ることはほとんどなく、慌ただしい日常を送っておりますが、先日の仕事帰りの雨の中、ちょっとだけ水辺に足を運んできました。
雨の日は人がいないし、鳥たちの普段とは異なる振る舞いも観察でき、個人的にはとても好きな天気です。特に、それなりの雨の日なんかナイスですね。
さて、そんな中、観察できた鳥のひとつがこの方。

ササゴイ Butorides striata
他個体とのテリトリー争いを見せたり、魚の捕食にチャレンジしたりする合間に、時折こうやって静かに立っている時間がありました。
辺りには雨の音だけが響き、鳥は静かに佇む。こちらもただ静かに草陰に座り、雨を浴びながら観察と撮影を続ける。仕事帰りに一息ついて、心身共に切り替えるには、とても良い時間となりました。

OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

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機材はずぶ濡れだったけど、防滴やはり強力ですね。これだからOMはやめられない(笑)

うろうろクイナ

2023年03月13日 00時10分01秒 | Field Note<観察>
昨年以降、仕事以外で鳥の観察や撮影に出る機会をほとんどつくれず、相変わらず悶々とする日々です。しばらくは、数少ない鳥見の機会に観察できた鳥たちについて書いたりしましょうか。

今日は今冬、とあるフィールドでじっくり観察できたクイナを。

クイナ Rallus aquaticus
全長は約30cmあたりの数字で書かれることの多いこの鳥ですが、実物はずいぶん小さく見えます。それも当然、このときも写真のような姿勢で歩き回っていて、採餌の瞬間などにちょこちょこ首を伸ばす程度。全長というのは、鳥の首を伸ばした状態でかつ背中の一直線上に首の線が来るようにして計測するものですからね。

さてこのクイナ、基本的には水辺の草地などで生活しており、観察するのがどちらかといえば難しい鳥かと思います。しかし雨の日や早朝、夕方などには草地の外に出ている場面をよく見る印象なので、観察したければそんなタイミングが良いのかもしれません。この日も、退勤後の寄り道で、日没直前の時間帯。こちらが石になっていたこともありますが、こちらを気にすることなく近辺で採餌しながらうろうろしてくれました。けっこう好きな鳥なので、この鳥が周囲をうろうろしてくれるのは嬉しいですね。とはいえ、つけていたレンズが300mm(m4/3なので換算600mm)だったため、引きの画は撮れず。引きも欲しかったけど、日没前の暗さでこれだけ撮れたらとりあえずはOK?今後は40-150も持ち歩くようにしましょ…

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
F4.0, 1/400, ISO1250

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白レンズが…欲しい……
現場で使ってみないと踏み切れないけど、使ってみたら使ってみたで買わなきゃ気が済まなくなるんだろうなと…
お金ないけど…貯めるけど……5年くらいかかりそ。