<かみがみのいただき>
壮大、そして壮絶でした
山岳小説が好きでただ、
はぁ、ヒマラヤの話、
と何も知らないまま読み始め、主人公が誰かもわからずに
山好きのクライマーのストーリー
<あらすじ>
山岳カメラマンの深町誠は、ヒマラヤエベレストの登山隊に参加するが、頂上アタックを目指した二人が滑落するところをファインダーの中から見る
死んだ二人のあとの隊員たちは帰国するが、ひとり深町だけは麓のカトマンドゥに残る
裏街のとある店で、古いカメラを見つけそれを買って帰るが、
どうやら、そのカメラは、1924年に登ったイギリス隊のマロニーとアーヴィンが頂上アタックしたときのものかもしれない、と思い始める
ところが、そのカメラが何者かに盗まれ、再びその店に訪れたとき、
伝説になりつつある羽生丈二を見かける
帰国した深町は出版社の宮川にカメラの事、羽生の事を調べてもらう
どんどん羽生の謎が深まり、彼の登山史を調べ上げていく・・・
・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*
山用語もヒマラヤのルートのイメージも分からないまま読んでいくんですが、
まず、深町自身が羽生のことを探っていくうち
幼少のころに両親を亡くし、ただ、山のことが好きで、仲間たちと一緒になるんですが、
協調性がなく、話もせずずっとひとりで居るわけですね
そのうち、難所の単独行を重ねるうち、
誰も成し遂げたことのない「谷川岳一ノ倉沢、鬼スラ」をやろうとするとき、彼を慕う岸と言う後輩が一緒に行くと言い出します
危険になったときは置いて行っていいと言いながら、
で、やはり岸が滑落して、彼は助けようとするんですが、ザイルが切れてしまって岸は死んでしまいます
下山して状況を説明するものの、誰も羽生の本当のところが解らない
その後、「グランドジョラス」の単独行をする
とにかく、前人未到のやり方を彼はやるわけで、
ある日、エヴェレスト登山隊に選ばれながらも、アクシデントで頂上アタックメンバーに選ばれなくなり、
その後、姿を消します
そして、
ネパールのカトマンドゥで深町が見つけるんです
深町は接触を拒む羽生に少しずつ近づき、そして、彼のほんとうの姿を理解するようになっていきます
また、羽生もそんな変わっていく深町に少しずつこころを開いていくわけで、
そして、
羽生の望みはエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂をすることで、
最後に深町の被写体になることを許します
この羽生(はぶ)さん、孤高の人ですね
読んでて後半、もう涙、涙ですよ
彼の心情、深町に対する行動、いやはや物凄いです
深町が40歳、羽生は少し年上、
女性も出てきます
羽生のライバル長谷のエピソードもあります
重厚で、ただ、ただ圧巻
冬山なんて金剛山登ったくらい~スンマセン~
ほんでも冷たいし、
マイナス20度とか、30度とかイメージできません
とにかく冷たい、固い、凍る、滑る、凍傷、などのイメージは頭がいっぱいになるほど浮かんできます
テントの内側は、自身の気化した水分で氷が張りつく、って
まあ超恐ろしいですね
そして、
酸素不足での高山病による幻視、幻聴、幻覚
とってもリアル
作家さんってスゴい
夢枕さんはエヴェレストに登ったのかな?
モデルさんは居たそうだけど、
夢枕さんの本は初めてでした
1951年生まれですか、わたしとあんまり変わらんなあ
この本は1997年刊行、今から17年前か
なんですか映画化されるって、
え!誰、誰
羽生さんは?
深町さんは?
ふたりとも40代だよ
すっごい感動しました。
やっぱり、映画もそうだけど、本も大好きです。
良い本に巡り合えてしあわせでした。
最後に、
エヴェレストは英語
チョモランマはネパール語
サガルマータはチベット語、だって、今更ながら・・
壮大、そして壮絶でした
山岳小説が好きでただ、
はぁ、ヒマラヤの話、
と何も知らないまま読み始め、主人公が誰かもわからずに
山好きのクライマーのストーリー
<あらすじ>
山岳カメラマンの深町誠は、ヒマラヤエベレストの登山隊に参加するが、頂上アタックを目指した二人が滑落するところをファインダーの中から見る
死んだ二人のあとの隊員たちは帰国するが、ひとり深町だけは麓のカトマンドゥに残る
裏街のとある店で、古いカメラを見つけそれを買って帰るが、
どうやら、そのカメラは、1924年に登ったイギリス隊のマロニーとアーヴィンが頂上アタックしたときのものかもしれない、と思い始める
ところが、そのカメラが何者かに盗まれ、再びその店に訪れたとき、
伝説になりつつある羽生丈二を見かける
帰国した深町は出版社の宮川にカメラの事、羽生の事を調べてもらう
どんどん羽生の謎が深まり、彼の登山史を調べ上げていく・・・
・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*
山用語もヒマラヤのルートのイメージも分からないまま読んでいくんですが、
まず、深町自身が羽生のことを探っていくうち
幼少のころに両親を亡くし、ただ、山のことが好きで、仲間たちと一緒になるんですが、
協調性がなく、話もせずずっとひとりで居るわけですね
そのうち、難所の単独行を重ねるうち、
誰も成し遂げたことのない「谷川岳一ノ倉沢、鬼スラ」をやろうとするとき、彼を慕う岸と言う後輩が一緒に行くと言い出します
危険になったときは置いて行っていいと言いながら、
で、やはり岸が滑落して、彼は助けようとするんですが、ザイルが切れてしまって岸は死んでしまいます
下山して状況を説明するものの、誰も羽生の本当のところが解らない
その後、「グランドジョラス」の単独行をする
とにかく、前人未到のやり方を彼はやるわけで、
ある日、エヴェレスト登山隊に選ばれながらも、アクシデントで頂上アタックメンバーに選ばれなくなり、
その後、姿を消します
そして、
ネパールのカトマンドゥで深町が見つけるんです
深町は接触を拒む羽生に少しずつ近づき、そして、彼のほんとうの姿を理解するようになっていきます
また、羽生もそんな変わっていく深町に少しずつこころを開いていくわけで、
そして、
羽生の望みはエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂をすることで、
最後に深町の被写体になることを許します
この羽生(はぶ)さん、孤高の人ですね
読んでて後半、もう涙、涙ですよ
彼の心情、深町に対する行動、いやはや物凄いです
深町が40歳、羽生は少し年上、
女性も出てきます
羽生のライバル長谷のエピソードもあります
重厚で、ただ、ただ圧巻
冬山なんて金剛山登ったくらい~スンマセン~
ほんでも冷たいし、
マイナス20度とか、30度とかイメージできません
とにかく冷たい、固い、凍る、滑る、凍傷、などのイメージは頭がいっぱいになるほど浮かんできます
テントの内側は、自身の気化した水分で氷が張りつく、って
まあ超恐ろしいですね
そして、
酸素不足での高山病による幻視、幻聴、幻覚
とってもリアル
作家さんってスゴい
夢枕さんはエヴェレストに登ったのかな?
モデルさんは居たそうだけど、
夢枕さんの本は初めてでした
1951年生まれですか、わたしとあんまり変わらんなあ
この本は1997年刊行、今から17年前か
なんですか映画化されるって、
え!誰、誰
羽生さんは?
深町さんは?
ふたりとも40代だよ
すっごい感動しました。
やっぱり、映画もそうだけど、本も大好きです。
良い本に巡り合えてしあわせでした。
最後に、
エヴェレストは英語
チョモランマはネパール語
サガルマータはチベット語、だって、今更ながら・・