酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

第1回三幸ワイン会のご報告☆

2012-02-22 23:32:16 | ワイン

皆さん、こんばんは

遅くなってしまいましたが、2月8日(水)午後7時より開催いたしましたワイン会の模様をご報告致しますね!

今回のタイトルは「赤ワインを深めよう!」

テーブルセッティングはこんな感じです。(会場は当店2F、我が家のキッチン)

 

 

まず、ワインの買い方のポイントになるような、ワインの特徴、表現方法、エチケット(ラベル)の見方、品種特性などについて、ざっくりレクチャーさせて頂き、

 

 

代表的なフランス品種ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー(シラーズ)、グルナッシュ主体ブレンドの5アイテムのブラインド・テイスティング 、

  

 

色、香、味わいは事前説明を基にご自分の言葉で表現して把握して頂けるよう、白紙のコメントシートを用意しました。 

 

クイズを出しながら楽しくテイスティング!そのあと簡単な説明をさせて頂きました。

 

 

 それぞれのワインの正体は・・・じゃーん!

左から

①<南アフリカ>ロバートソン・ピノノワール2010 ¥1,050

カベルネに比べ、カジュアルなクラスではまだまだ浸透していない品種ですが、フランスのボルドーと肩を並べて語られるブルゴーニュ地方の銘醸ワインに使用されるピノ・ノワール。赤い小さなベリーの華やかな香、タンニンが穏やかで酸味ベースの味わいが特徴です。南アフリカにしては、ピノのピュアな特徴が生かされたエレガントでやさしい味わいです。

②<南アフリカ>ロバートソン・カベルネ・ソーヴィニヨン2011 ¥1,280

カベルネ・ソーヴィニヨンはどちらかというと黒系ベリーの香、それに青っぽい植物的な香(ミント、ハーブなどを思わせる)、豊かなタンニン、やはり酸味、ピノより濃厚な果実味が特徴です。温暖地のカベルネは糖度の高いぶどう使用のため甘味も感じられ、甘味と酸味のバランスが良いものが多くみられます。このワインはやはり甘味があり親しみやすく、その分タンニンが感じ取りにくかったかもしれません。

③<チリ>ティエラ・ヌエバ・メルロー2010 ¥650

メルローは、赤、黒ベリー系の香、やはり濃厚な果実味ですが、タンニンはカベルネに比べ柔らかいです。出席者の皆さんは、②、③が①とは明らかに違う点は感じ取って頂けましたが、②と③のどちらがカベルネで、どちらがメルローかは大変迷われました。メルローには植物的な香はあまり感じられないのですが、樹齢の若いぶどうを使用した場合その香が出る場合があり、このワインにも確かに植物的ニアンスありで、サンプルとして悪かったかなと反省しています。皆さんにはタンニンが②と③ではどちらが強く感じられたかで品種特性をつかんでもらいたかったのですが・・・。

品種当ての他にもうひとつ、このワインの価格当てクイズを出しました。皆さん、ブラインドでは②と③に品質の差がそれほどあるとは思われなっかたはずです。日本とチリで結ばれている貿易協定に基づき関税がかからない(ゴメンナサイ、全くかからないのか、わずかにかかるのか詳細はわかりませんが)ため、チリには安価でありながらコスパで優れアイテムが多いことをわかって頂きたかったのです。

④<オーストラリア>ジェフ・メリル・ピンパラロード・シラーズ2008 ¥1,630

当店でもカベルネに次ぎ人気のシラーズ、ヨーロッパではシラーと呼びますが、特性も違う点が若干ありますが、皆さんが日常よく飲まれるシラーズは、まずスパイスの香が特徴、凝縮した果実味にタンニンは比較的柔らかい。こちらのアイテムはエレガントタイプのシラーズです。骨格はしっかりしていながらやさしさも感じられ余韻も心地よいです。

⑤<スペイン>レラビ・モンサン2010 ¥1,480

④、⑤はいずれもボルドー、ブルゴーニュに次ぐフランス三大銘醸地コート・デュ・ローヌ地方で主要品種として使われる品種です。こちらはグルナッシュを主にカリニャン、シラーとのブレンドです。先日の某インポーターさんの試飲会でもスペインの品質向上に驚いたワインのひとつです。試飲会来場者も絶賛でしたが、当店でもよく売れているアイテムです。

グルナッシュも世界的によく使われる品種ですが、他品種とブレンドされることが多いです。どちらかというと赤べりーの要素が強い香、ハーブ、スパイスのニアンスや甘味のある凝縮した果実感があります。イチゴジャムを連想するような、いろいろな要素がぎゅうぎゅうにつまったようなイメージです。高いアルコール感も感じられ、このワインについては力強さとエレガントさを持ち合わせた味わいです。

以上、テイスティングも終わったところで、懇親会に突入・・・

せっかくフランス品種についてお勉強したのですから、乾杯はボルドーワインで

 シャトー・ルメード・フュ・ド・シェーヌ2003 ¥2,520 

メルロー65%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%のブレンドワイン。ヴィンテージの2003年は、フランス猛暑の突出した年、凝縮した厚みのある味わいが特徴です。こちらはテイスティングではないので、多くは語らずふたつの品種のブレンド感、樽熟成感を堪能して頂きました。

 

ワインにはやっぱりおつまみがほしい!たまたま朝日新聞に掲載されていたレシピで美味しそうなのがあったので、大根の味噌クリーム煮(クレソン添え)つくってみました

 

 これが皆さんに好評で、つくった甲斐がありましたーっ

 

出席者の方も差し入れもってきてくださって・・・

当店並びの釜焼きピッツァ・アオジさんのオリーブです。にんにくがきいていてマイルドなお味もちろん、ワインとの相性もグーッです

 その他、蒸し野菜のドレッシングがけ、チーズ、パンなどと一緒に。

後半は第1回のお祝いモードで、それはそれは楽しいひとときでした

 

つたない私の進行についてきてくださった出席者の皆さん、美味しい差し入れをもってきてくださった方々、ブログ用に写真撮影してくださった方々、ご協力ほんとうにありがとうございました

これを機にまた今後も続けてまいりたいと思っています。私の都合で恐縮ですが、第2、第3水曜日の日中まはた夕方、人数は4~6名、会費はお客様のご希望で扱うワインにもよりますが、ざっくりワイン代を人数割りにする程度。今回はおひとり¥1,500でした。

こちらから開催を呼びかけることもありますが、お客様の方で人数が揃うようであれば、その後に上記の曜日、時間帯で調整させて頂き、ご希望にあった内容で開催することも可能です。会場はできれば私の自宅で、お近くにお住まいでしたら出張も考えます。

どうぞよろしくお願いいたします。

ブログを見てくださった皆さんも、こんなのやってー!といったご希望頂けたら嬉しいです。

以上、ご報告でした。 

 

 

 

 

 

 

 


ワイン価格訂正のお知らせ☆

2012-02-19 17:52:52 | ワイン

今日、一昨日とご紹介させて頂きました赤ワインの価格に訂正がございます。

ブログ記事は訂正してございますが、ピックアップいたしますと、

「余韻の深いエレガント&フルボディ寄り赤ワインのご紹介」の中の

<オーストラリア>プランタジェネット・オムラ・カベルネ・メルロー ¥2,210→¥1,890

 

「飲み応えのある個性派フルボディ赤ワインのご紹介」の中の

<オーストラリア>ウインズ・クナワラ・エステイト・カベルネ・シラーズ・メルロー ¥1890→¥2,210

となります。

大変失礼致しました。

 


余韻の深いエレガント&フルボディ寄り赤ワインのご紹介☆

2012-02-19 08:05:52 | ワイン

皆さん、おはようございます

昨日のチリ「コルディエラ」、夜(抜栓後10時間くらいのとき)再度試飲したら驚くほどに味わいが変化しておりました

タンニンはシルキーでいろいろな要素の風味が一体化しまろやかでエレガントな印象に、アフターのスパイシー感が刺激的ではなく穏やかなアクセントになっていました

ちょうど先日の当店ワイン会実施にあたり、試飲会にてあるインポーターさんに抜栓する時間についてお聞きしたところ、かなり配慮されるとのこと、お昼からの開始のものであれば会場に朝9時頃入ったらまず抜栓がお仕事だそうです。

そのワインが一番美味しく感じられる状態にするには、やはり空気と触れさせることで味わいを整わせる時間が必要です。ワインは生き物なんですよね!

飲むのを急がれる場合には、抜栓後上部2センチくらいをこぼし、再栓したあと瓶をひっくり返しまた戻しを2~3回繰り返し、瓶を逆さにした状態で30分くらい待つだけでも変化しますよ、これは私が以前通っていたワインスクールの先生に教えて頂いた方法です。荒療治ですがお時間のないときにお試しください。

コルディエラに関しては、抜栓直後の強烈な刺激感も私にははじめての体験で魅力的でしたけど、ねっ!

さてさて、前置きが長くなりました。本題に・・・

以前のブログ「フルボディの定義?」でもふれましたが、今世界の国々がワインの伝統国フランスに追いつけ追い越せと品質向上に力を注いでいるわけですが、その流れのひとつにエレガントな趣のある味わいへの移行がうかがえます。

従来のイメージでフルボディを表現すると、凝縮感のある濃厚でパワフルなワインということになりますが、それだけでなくボディはそこまで濃厚でなく適度なボリューム感でエレガトな味わいでも深い余韻がすばらしいものにフルボディと表記する造り手さんやインポーターさんが増えてまいりました。

今日ご紹介するワインもそのようなタイプのアイテムです。余韻の深いワインはほんとうに幸せな気分に誘ってくれますよねぜひお試しください

 

<オーストラリア>プランタ・ジェネット・オムラ・カベルネ・メルロー2009 750ml ¥1,890

プランタ・ジェネットの名前は同名の地域名から名づけられましたが、ここはオーストラリアの中でも冷涼気候で、ゆっくりとしたブドウ果の成熟によりエレガントで繊細な高級ワインの生産地として有名です。

プラム、ブラックベリー、タイムの様なハーブの風味、ほどよい酸味と柔らかなタンニンのバランスよく、なめらかでやさしい口当り、余韻も長くすばらしい!

 

<カリフォルニア>ベリンジャー・ファンダース・エステート・カベルネ・ソーヴィニヨン2009 750ml ¥2,240

ブラックベリー、カシス、スパイス、バニラの風味とキメ細やかなタンニンのバランスが絶妙!なめらかで品性の感じられる味わいと優雅な余韻が魅力!!!

 

 


今季最後のしぼりたて・三百年の掟やぶり・純米生原酒入荷☆

2012-02-18 13:02:06 | 日本酒

ワインに続きまして、日本酒のご紹介です。

山形・掟やぶりシリーズは昨年から本醸造、純米吟醸とご紹介してまいりましたが、当店でもロングセラーの生原酒です。中でもこちらの純米酒は本醸造ほど荒くなく、また純米吟醸よりも旨味、コクといった面でポイントアップの酒質でファン層も幅広いです。まだの方もどうぞ冬季限定酒、極寒に美味い酒としてお試しになってみてください。

                                                                                                            <山形>「三百年の掟やぶり」無濾過・純米・生阮酒  1,8ℓ  ¥2,520

 


刺激的!チリ赤「コルディエラ」試飲感想☆

2012-02-18 12:34:35 | ワイン

皆さん、こんにちは!

昨晩のお天気から今日はどうなることかと思いましたが、雪も積もることなく晴れてよかったですね~

さて、昨日ご紹介しました個性派フルボディ赤ワインのうち、チリのミゲル・トーレス・コルディエラ2007、先ほど開けて試飲してみました。

まだ、開けて20分くらいの段階ですから、もっと味わいが変化していくと思いますが・・・

一言で非常に刺激的!です。カリニャンというと私のイメージとしては酸がしっかりしていて香は赤ベリー主体の華やかな印象なのですが、やはり別物ですね、もちろんシラー、メルローがブレンドされていますから。先入観無しで試飲しないと・・・。

まず甘いバニラ、干しアンズ、チョコレート、アニス系のスッとするハーブの香、ぬれた木や植物をイメージする複雑な香、口に含むとほどよい酸味とほのかな甘みのバランスよく、そこに豊かでキメ細やかなタンニンが溶け込んでボリュームのある味わい、飲み込みかけてからアフターにかけて強いスパイシー感がこれでもかー!とばかり押し寄せてきます。そこにタンニンが混ざり合い非常に刺激的!舌がからからになるほどの収れん性を感じるのかと思い気やそれほどでもない。やはりスパイスの要素が強いのでしょうね・・・。お料理とのマリアージュは難しい、かなりコッテリとしたヘビーなお料理でないと負けてしまいそうな・・・ワインをメインでこの刺激がたまらないとはまる方はいらっしゃるでしょう。

ご興味ある方、お時間ありましたらどんなもんか試飲にお越しくださ~い。