これから、数回にわたり、ここ1ヶ月のお仕事で出会ったおすすめワインをご紹介しますね~
機会がありましたら、ぜひお試しください。
第一弾は、「濃厚赤ワイン」です。
先月は、イタリアワイン担当のときが多く、全般的に南部イタリアの浸透度が日本でも高くなったなぁというのが印象です。それだけ南部の品質向上が著しいということだと思いますが、今まで知られていなかった州産のものも多く出回っています。
まず、プーリア州のプリミティ―ヴォ(品種名)は、ほんとうに人気が高いです!南部でも先駆けて世に送り出されたワインです。品種名を覚えていらっしゃる方も多いですね。
特徴は、なんといっても熟した果実の凝縮感、甘味を伴うものも多く、熟成方法にもよりますが、少し土のニアンスや地中からのミネラルを感じ取れたり、スパイスの要素を感じるものもあります。カリフォルニアで栽培されるジンファンデルと同じ品種と言われますが、特徴は少し違うと思います。
プリミティーヴォは、ジンファンデルの様な赤系ベリーを中心とした華やかな風味より、もっと深みのある奥まった要素が強いように思います。凝縮感の中にフランス品種にはないイタリアンテイストが感じられるのもまた魅力です。
<プーリア>プリミティーヴォ・フィオーレ・ディ・ヴィーニャ2012 ¥3240(税込)
大丸東京さん直輸入の商品です。濃厚でしっかりとした力強さとまろやかさを合わせ持つ飲み応えのある味わいです。
<プーリア>ファンティーニ・プリミティーヴォ2013 ¥1512(税込)
上記のワインよりもミディアムよりですが、プリミィティーヴォの特徴がよく出ています。甘味があるので親しみやすく、ご年配の方にも気に入って頂けたワインです。インポーターは㈱稲葉さんです。
もうひとつ、南部イタリアで覚えておいて頂きたい品種は、アリアーニコ、こちらは、若干プリミティーヴォよりも赤系果実の風味が強めかもしれません、香高く力強いタイプのワインが生まれます。DOCG(最上級格付け)ワインではカンパーニャ州のタウラージや、バジリカータ州のアリアーニコ・デル・ヴルトレ・スペリオーレなどが有名です。
ご紹介するワインは、ブレンドワインですが(日本でも人気のモンテプルチャーノ80%にアリアーニコ20%ブレンドしたタイプ)金賞受賞したもので、フル寄りのミディアムながら、フレッシュベリーの果実香が非常に心地よく、香のボリュームに伴うほどよい厚みの果実味、柔らかいタンニンの滑らかな口当りが素晴らしく、お客様にも大好評のワインでした。
<モリーゼ>アンティコ・ブラゾ-ネ・ビフェルノ・リゼルヴァ ¥1706(税込)
インポーターはエノテカさんです。木樽熟成も18ヶ月と長くしておりますが、果実風味が支配している感じです。フレッシュ感はけっしてにぎにぎしくまとわりつくものではなく、適度な華やかさの中にも深みの感じられるバランスのよい味わいです。
イタリア南部のワイン、イタリア品種ならではの個性のある味わい、ぜひお試しください。
次回は、「濃厚ワイン」の続き、ボルドーとチリの赤をご紹介しまーす!
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