桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

歴史を残す床

2015-01-10 11:50:08 | 家の事
うちの嫁がこの家で一番好きだと言っている所が「床」です。
床材には既製品のフローリングではなく、通常は下地に使う木材を使っています。
廃盤になる事が殆どなく、補修が必要になっても手に入れやすいものです。
フローリングよりも柔らかく、体感温度を温かくする特徴があります。


足腰への負担を抑えたり、動物にとっても優しい材料です。
ただし、傷はつきやすいです。嫁はこの傷こそが、家族の営みが垣間みれて好きなのだそうです。

「アンが元気に遊んだ跡」


食卓椅子の足元。「何度も座ったり立ったり、一緒に食事をした証」


僕の仕事場の椅子の足元。「沢山図面を描き、プランを練った証」だそうです。
大掃除の時は、この床をじっくり見ながら愛着を持って雑巾がけをします。


時間をかけて、床の風合いは変わって来ます。
我が家の床は黒い塗装をしたので、傷は目立つ方です。
これをもっとさりげなくしたい方は無塗装や、白系の塗装を勧めています。

近年では北海道産の木材を使ったフローリング等も製品化されています。
家の中で床材は、必ず毎日触れる場所でもあるので、見た目だけでなく、製品の機能性や流通状況、付加価値なども含めて
今後もより愛着がわく様な素材を研究して行きたいと思います。