君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

☆ご案内☆

☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

月イチ雑記2012,10 負けられない戦い(BGM♪)

2012-10-27 23:59:46 | 月イチ雑記「青い星」

今日はちょっと駄文を書きます。
本日は、灯火の誕生日だったりします。
で、自分で自分のケーキの予約なんかもしてたり…;
誕生日にケーキってつまらないので、先日、良く行ってたパン屋へ久しぶりにパイをホールでお願いしようと行ったら、店が改装されていた。
で、入ってみたら、パンもあるけど…ケーキ屋さんに変わっていた。
(え?あれ?)
良く見たら、似てるけど名前も違う…。
そのままその新しいお店にケーキを予約したきました。^^;
どうなんでしょうねぇ。美味しいのかな?口コミ無しは心配です。
で、そのお店に前から食べてみたかった「ギモーブ」があったので試食。
マシュマロ? もっと柔らかい?これが内臓の感触だそうです^^;

さて、「地球へ…」の二部ですが、この先は戦いが入ってきます。
けど、普通に参戦させたら、学園物だったのと同じになるので、参戦させない方向で、開戦です。で、彼が出てきます。
もうすっかり影の人になっているキースです。
そうなると、やっと恋愛モードになる、、はずです。
最近、恋愛モードが他人様に振られている気がするので、頑張ります。


★アニメ「イクシオンサーガ」の声優名並びで幸せになれる!!

☆追記☆
「イクシオンサーガDT」の限定CDを予約しました。
あれを聴きながらシリアスを書くのは無理ですが…^^;
気分のアゲアゲ↑↑には使えます。

先日、友人が人としてあまりにも浅はかな行動をしているのを喜々として報告されてしまい…;もう…、開いた口が塞がらなかった。
人としてどうよ?のレベルなのです…。
男と女の色恋に(あんなもの、恋愛とは呼んでやらん!)
彼女の馬鹿さに、大人として興ざめです。
いつか、小説のネタとして使ってやろうとは思っていますが…。
で、今は恋愛モードにも戦闘モードにも乗り切れなくて…;
イクシオンのノリは何も考えないでイケそうです。

でも主に「負けられない戦い」がBGMです。
(執筆時に聴きたい神曲集4)戦闘シーン書いてきます。



『君がいる幸せ』 Artemisia編 二章「心の中は」 五話「ソルジャーズ」

2012-10-27 02:00:13 | 『君がいる幸せ』Artemisia編二章 心の中は
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
<人物>
ジョミー キースの警護をしていたが今は教育ステーションに在学中 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任
ソルジャーズ 人類が作ったブルージョミーのクローン(タイプブルー)
シド ミュウの優秀なパイロット シャングリラのキャプテン 今はジョミーの専属

   『君がいる幸せ』 Artemisia編 二章「心の中は」 五話「ソルジャーズ」

 僕達はメサイアへ戻った。
 やはり太陽系は遠く、旅立ちから三ヶ月になろうとしていた。
 僕はメサイアで、ソルジャーズのジョミーを呼び出した。
「本当の気持ちと本当の事を教えて欲しい」
 場所はメサイア空港の中枢、普段トォニィが使っている部屋だった。
 執務室ではなく応接間の方だったが、ドアの外にはトォニィ直属の部下(親衛隊)がいた。
 椅子に座るように招いた僕は、彼が座るのを待ってからその反対側に座った。
「この旅は、最初からこれが目的ですか?」
「いいや、尋問をする気はないよ。本当の事が知りたいだけだ。答えてくれないか?」
「ブルーはどうしてます?」
「気になる?」
「…はい…」
「トォニィと一緒に居る。彼は何も知らない」
「そう…ですか」
「その表情は何?」
「……」
「嬉しい?悲しい?」
「…そのどっちもです…」
「素直だね…」
「いつから気がついてましたか?」
「…何を?」
「僕の事を、僕がクローンじゃないって…」
「メティスの僕の所にカナリアの少年を送り込んだのは君じゃないかと、疑った時から…でも、君を信じたかった」(※本編「湖底の城」一話)
「出会う前からですか…」
「僕はジュピターの時に、あちこち巡って居たし、メサイア襲撃事件のすぐ後に調べているんだ。巧妙に隠してあったけど施設で廃棄されていたのは、ブルーのDNAを持つ者が殆どだった」
「…場所の特定が出来ているって言われた時には…どうしようかと思いました」
「僕はノアに居たからね」
 ジョミーは悲しそうな顔で笑った。
「しかし、君は本当に優秀なミュウなんだね…」
「…ブルーのおかげ…です」
「君はタイプイエローでしょ?」
「はい…僕にはサイオン能力の事についてはよくわからないですが…」
「君にその力を与えているのは、ブルーだね」
「……」
「彼は無意識なのか…それとも…」
「無意識だった時もありましたが、今は気付いていると思います」
「その意味はわかっている?」
「はい」
「君は、それでどうしたい?」
「…ミュウで居たいです…」
「君は初めてミュウの能力を植え付けられた人間って事?」
「いいえ。多分、因子があったのだと思います」
「僕とそっくりなのは…それは、親が一緒って事なのかな?」
「どこかで繋がりはあると思いますが、同じではないと思います」
「じゃあ、君の顔や身体は…」
「手を加えて作られたものです。似ているだけでしたから…」
「似ているだけ?…僕に似ている子供を実験に使ってたって事なんだね…」
「はい」
「はぁ…。やはり、そうか」
 目の前の自分と同じ顔の彼から目を逸らし、小さなため息とともに、ぼそりとジョミーが呟いた。
「知った時に潰さなかった事を、悔やんでいるのですか?」
「ううん…。十年前、共生が始まった頃、無駄な衝突を避けるために、僕は人に対して不可侵を宣言したからね。だけどそれだけで、僕が手を出せなかった訳じゃない…ミュウを作る研究をしている。それは、十分に僕らが介入出来る事象だ。僕は廃棄されたデータを修復して、作られているのが僕とブルーだと知って会ってみたくなった。完成を待ったんだ。それを後悔してるんだ」
「…政府の指示で、見逃したのは聞きました」
「過去は変えられないね…」
「一番、最善だと思う道しか選べない。最善だと思わないと進めない」
「あは、そう…だよ。ジョミー。僕らはそうやって生きてきた。これがその結果だとするなら、僕は君を殺さないといけないんだろうな…。君はどうする?」
「…どうする?…それは…」
「ああ、ミュウの長であるトォニィは僕と意見が違う。それの意味はわかる?僕はそれを聞く前の君の意思が聞きたいんだ」
「裏切り者の僕の…意思…?」
「ああ」
「僕がやってきた事を知っていて、それを聞くの…ですか?」
「そうだよ」
「やっぱり、ジョミーは厳しいですね。そんなの決まっているのに…僕は」
 下を向いて目に涙を滲ませるジョミー。
 二人の間を時間が流れてゆく。
「僕は…生きていたい。ただそれだけです。ジョミー、貴方が僕を殺すと言うのなら、僕は何をすれば生き延びる事が出来ますか?」
「トォニィではなく、殺すという僕に従うって事?」
 ジョミーは少し驚いていた。
 彼は彼でソルジャーの遺伝子を受け継いでいるようだ。
 トォニィに従えば、例え裏切り者であっても強いミュウの自分は殺される心配はないだろう。
 けれど、この事実はミュウがまた人類を敵として見る火種になるかもしれない。そうなる前に…。
 僕は立ち上がり食器棚からティーセットを出して、紅茶をいれて彼に出した。
「僕は…君とゆっくり話す時間を持ちたいと思っていた。本音で話そう」
「避けてた訳じゃないんです」
 ジョミーは紅茶を受け取り答えた。
「僕だけじゃなくて、皆を警戒していたね」
「はい」
「僕はスメールではあまり一緒に居られなかった…」
「僕はフィシスといる事が多かった…」
「彼女との方が安心出来たんだろう」

 それから僕達は長い時間をかけて色々な話をした。
 覚悟を決めた彼にはもう迷いは無いようだった。
 僕が最後にした質問にも彼は落ち着いて答えた。

「君が君として生きていられなくても?」
「はい。それが僕の進む道なら」





   続く