初めての「ナビ」

今日の朝、助手席に雨が吹き込んでいたのを発見した。

あぁなんてことだろう。
昨日うっかり、左の窓が開いていたのだ。
こんな日に雨が降るなんて。。。


今の車で初めて「ナビ」を使ってみた。
今まで練習した車やレンタカーにもナビはついていたのだが、使ったことがなかった。
使い方もよく分からなかったし、父や妹がナビを使っていたこともなかったから、「ナビを使う」と言う発想が私の中になかった。
でも、目の前にあるのだから普通は使いそうなものだけど、私の場合は前の晩に地図を見て、「予習」をするから、ナビより自分の地図で見た方が安心だったのかもしれない。

私はナビを試してみよう、と思い、入力した。
そして、「案内スタート」にして、車を出した。

途中までは私がいつも行く道なので「つまんないなぁ」と思っていたら、途中いつも私が曲がる所で「このまままっすぐに行け」と言う。
確かにナビの通りまっすぐ走った方が近いのだが、私がいつもの道の方が道幅も広い分走りやすいし、たぶんこっちの方がすいていると思うのだが。。。。

それで、ナビに反して私は曲がり、自分のいつもの道を行く。
ナビもそれに合わせて、また道順を変えてくれるだろうと思ったが、曲がり角が来るたびに「さっきの道戻れ」と言う。
あまりにうるさいので、3回目で仕方なく、また曲がり直し、ナビの勧める道を行くことにした。
そして、間もなく行った辺りで「ここから先渋滞です」等と言う。
「なんとまぁ無責任な！」と私は思う。
（しかし、結局渋滞と言うほどでもなかった。）

そんな感じで、ナビと言っても細い逃げ道はあまり知らないっぽいし、「この道の選択は違うのでは？」と言うことが時々ある。
それから、途中で急に気が変わって目的地を変更させようとしても、ナビの検索・変更ができない。（これが何よりも不便である。）
なので、その場合、ナビに反して逆へ逆へと走ることになり、年中ナビに怒られてうるさい。（やっと最近案内音声を止める機能があることを知った。）

ただ、「これから右折レーンがあるので気を付けてください」と言ってくれるのは、ありがたいと思う。一番最初は車線変更が命がけだったから、これを先に言ってもらえたら、どんなに楽だったかと今は思う。

「誰かさんの家」みたいな地図に出て来ないようなピンポイントを目指して行く時は、ナビがあるとどんなに便利だろう。
が、完璧すぎると言いますか。
最初からナビにしたがって、ナビの言われるままに進むだけだったら、着いた所で感激も達成感もない。

うっかり右折レーンに入ってしまって「あっちゃー」と思ったり、次の時は「あ、ここは右折専用だから入っちゃいけないんだよね。」と自慢げに思ったり、うっかり曲がる所を間違えて分からなくなったり、そこから広い道路に出られた時とか、そう言う悲喜こもごも。そして、着いた！と言う喜び。

前の晩に地図をみて、予測、実測、体験、帰宅して来た道を復習。
この繰り返しが私をここまでさせたのだろう。。。
最初から「到着して当たり前」だったら、車の運転なんて当たり前すぎてつまらないではないか。


ここで私はふと、私はkekeのナビになろうとしていたのではないか、と思った。