私は昔から文章を書くのが好きで、苦にならないのだが、どうしても書けないものがあった。
それは読書感想文だ。
小学生の最初の頃に「この文章の感想を書きましょう」みたいな問題があり、私は素直に感じたことを書いたつもりが、的をはずれていたのだろうか。ペケになって返ってきた。
幼稚園時代いじめまくられていた私は、自分が「普通でない」ことを痛いほど認識していて、小学校時代は「普通の人になる」ことを目指していたので、素直な感想にペケがついたのが、子供心にこたえた。
それは今でも尾を引いており、私はドラマも映画も「普通の人のような感想」を持ててないような気がする。そういうものにリアリティを感じないと言うか、見てはいるけれど、サラサラサラと見ているだけ。
「○○○の場面ではこんな気持ちになりました。」
「最後に主人公が○○○になってよかったと思います。」
↑
私が思いつく無難な感想は、せいぜいこの二つ。
これしか感じないのだから、感想文なんて書けるわけがない。一生懸命原稿用紙を埋めてみても「sakeさんのは感想文ではありません。話の要約です。」と書かれて戻って来るありさま。今だったら先生に「上手な感想文の模範」を見せてもらい、そのパターンを念頭に作るかもしれない。しかし当時はそう言うアイデアも浮かばなかった。
とにかく読書感想文は嫌いだった。
なので、高校生のある日「読書感想文」の宿題が出た時にはほんとに困ってしまった。
それに当時は本を読むことがなかったのだ。
しかたなく学校の図書館に行って、できるだけすぐ読める簡単そうな本を探しているうちに、ある一冊の本に出会った。
文字も大きいし、これならすぐ読めるわ、と思って手に取ったのが立原えりかさんの童話だった。
それを読んで、せっせと感想文らしきものを書いている途中で、うかつにも机の上に放置してしまったのを母親にみられてしまい、「あれ、なかなかうまく書けてるね」と言われたのが中学時代だったら顔から火が出るほど恥ずかしかっただろうハズも、高校生だったので、「なんてデリカシーの無い人なんだろう」と軽くケイベツするだけで済んだのを覚えている。
そして気を取り直して続きをせっせと書いて、終了。
それをきっかけに立原えりかさんの本を何冊か借りたように思う。
どの話もピュアで透明で、読み終わると胸がキュンとするのだった。
そんなことを突如思い出して、また図書館で借りてみた。
今度は私も大人になったので、児童本ではなくて一般書にしてみた。
タイトル「愛する」と言う本だ。
けれども、やはりページ数が重く感じられ「ちょっと全部読むのはムリかもしれない」と思って、返却期限もせまった中で1編だけ読もう・・と思って最後の「愛する」と言う短編を読んでみた。
そしてビックリしてしまった。
この本は童話ではなくて、立原えりかさんのエッセー集(実話)だったのだ。
私はそこから一気に、最初から読み直して全部読んだ。
これはエッセー集なのに、読み終わるとなぜか童話と同じように胸がキュンとする。
あの童話の主人公のピュアな心はまさに立原さんそのもの・・・童話がここにちゃんと生きている。
私はこれからもまた童話を追いかけて行こう。。。
興味ある方はぜひ。
最後の「愛する」の1編を読むだけで、立原さんの魅力が伝わります。^^
それは読書感想文だ。
小学生の最初の頃に「この文章の感想を書きましょう」みたいな問題があり、私は素直に感じたことを書いたつもりが、的をはずれていたのだろうか。ペケになって返ってきた。
幼稚園時代いじめまくられていた私は、自分が「普通でない」ことを痛いほど認識していて、小学校時代は「普通の人になる」ことを目指していたので、素直な感想にペケがついたのが、子供心にこたえた。
それは今でも尾を引いており、私はドラマも映画も「普通の人のような感想」を持ててないような気がする。そういうものにリアリティを感じないと言うか、見てはいるけれど、サラサラサラと見ているだけ。
「○○○の場面ではこんな気持ちになりました。」
「最後に主人公が○○○になってよかったと思います。」
↑
私が思いつく無難な感想は、せいぜいこの二つ。
これしか感じないのだから、感想文なんて書けるわけがない。一生懸命原稿用紙を埋めてみても「sakeさんのは感想文ではありません。話の要約です。」と書かれて戻って来るありさま。今だったら先生に「上手な感想文の模範」を見せてもらい、そのパターンを念頭に作るかもしれない。しかし当時はそう言うアイデアも浮かばなかった。
とにかく読書感想文は嫌いだった。
なので、高校生のある日「読書感想文」の宿題が出た時にはほんとに困ってしまった。
それに当時は本を読むことがなかったのだ。
しかたなく学校の図書館に行って、できるだけすぐ読める簡単そうな本を探しているうちに、ある一冊の本に出会った。
文字も大きいし、これならすぐ読めるわ、と思って手に取ったのが立原えりかさんの童話だった。
それを読んで、せっせと感想文らしきものを書いている途中で、うかつにも机の上に放置してしまったのを母親にみられてしまい、「あれ、なかなかうまく書けてるね」と言われたのが中学時代だったら顔から火が出るほど恥ずかしかっただろうハズも、高校生だったので、「なんてデリカシーの無い人なんだろう」と軽くケイベツするだけで済んだのを覚えている。
そして気を取り直して続きをせっせと書いて、終了。
それをきっかけに立原えりかさんの本を何冊か借りたように思う。
どの話もピュアで透明で、読み終わると胸がキュンとするのだった。
そんなことを突如思い出して、また図書館で借りてみた。
今度は私も大人になったので、児童本ではなくて一般書にしてみた。
タイトル「愛する」と言う本だ。
けれども、やはりページ数が重く感じられ「ちょっと全部読むのはムリかもしれない」と思って、返却期限もせまった中で1編だけ読もう・・と思って最後の「愛する」と言う短編を読んでみた。
そしてビックリしてしまった。
この本は童話ではなくて、立原えりかさんのエッセー集(実話)だったのだ。
私はそこから一気に、最初から読み直して全部読んだ。
これはエッセー集なのに、読み終わるとなぜか童話と同じように胸がキュンとする。
あの童話の主人公のピュアな心はまさに立原さんそのもの・・・童話がここにちゃんと生きている。
私はこれからもまた童話を追いかけて行こう。。。
興味ある方はぜひ。
最後の「愛する」の1編を読むだけで、立原さんの魅力が伝わります。^^
図書館いってみますよ☆
こうさんにはきっと気にいっていただけるのではないかと思います。(違ってたらごめん)
「愛する」ってタイトルがいいですよね。
あー、たしかに溝はまりそうです。
車でも稀にどぶを見かけるとタイヤがはまりそうで怖いんです。
面白い事を書く方ですよね。
大人になってからはなかなか読む事なくなっちゃったので、今立原えりかさんの名前を見てふと懐かしくなりました。
エッセーって他人の考え方分かるから面白いです♪
最近は全然読まなかった推理小説ばかり読むようになっちゃったなぁ。
ちなみに私も読書感想文はイマイチ苦手ですね。
上手に書けるコツがあるそうですからねぇ。
だいたいの人が内容の要約を書いちゃうと思いますよ。
私も急に思い出して懐かしくなったのです。
どの話もちょっと切なさと温かさがあるような気がして好きだったんです。たしかに大人になったら機会がなくなってしまいました。
TOMYさんは推理小説ですか。^^
私も時間ができたらゆっくり読みたいです。
やはり感想文って内容の要約を書いてしまう人が多いですかねぇ。自分だけかと思っていました。
今思えば、自分の経験なんかを織り交ぜて書くとだんだん話しが膨らんでいきそうな気がしますよね。