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SEIKO デジボーグ

2023年07月06日 | 修理・工作・技術
昭和時代、腕時計は男児の嗜みだった。70年代に入りクォーツムーブの普及で機械式は駆逐されそうになり、更に70年代後半から液晶デジタル時計が台頭してきた。当時はセイコーとカシオ、シチズンが次々と変わり種のデジタルを発表し凌ぎを削った。デジタル時計とアナログ時計を融合させたデジアナ。ストップウィッチ計測中にセグメントが派手にアニメーションするデジボーグやジェットボーイ。緻密なボタンが並ぶカリキュレーター(計算機)、2層液晶に世界地図が表示させたアトラス・ワールドタイム。これら複雑系デジタルのなかにあってセイコー・デジボーグの人気は頭一つ出ていたように記憶している。


アンティークデジタルのコレクション


当時の子供は価格が高額ゆえ入手できなかったこともあり、今この時代になってもアンティークデジタルはその恨みからか高値を付けている。そんな折、コナミのゲーム「メタルギアソリッド」でデジボーグを模した時計が作中に描かれそれが実物となってデジボーグは復刻された。世界限定2500本。お値段14万円。デジボーグに思い入れはあれどメタルギアに興味はなく、とてもその価格では手が出せなかった。悶々としているなか今度は同じムーブを使った廉価版が発売された。外装のケースは少しシンプルでチープになったがまあまあの出来。そのうち入手するかと数年放置していたところ流通量も減ってきた。そこで重い腰をあげて精進。40年以上の時を経てようやくデジボーグリベンジを果たした次第。しかし手にした実物をつぶさに観察してみると復刻盤はオリジナルのデジボーグとは違っていた。液晶表示部は簡略化され時刻表示のレイアウトも悪く視認性もいまいち。何より手にした際の重さが気になった。少しチャラい金属ベルトの割には本体が重過ぎる。そこで重量を計ってみると168gもあった。これまで所有する時計で一番重かったのはチタンのブライトリング・クロノアベンジャー、これでさえ重さは154g。なんだか復刻版デジボーグはいろいろとアンバランさが目立つ。


ブライトリングは154g



168gは重過ぎる


そこで少しでも改善を図るべくベルトを交換してみた。金属ベルトからダイバーズのウレタンベルトへ。本体ケースカラーに合わせてブルーを選択。交換したセイコーのダイバー用ベルトはウェットスーツの上から着ける想定らしく素の手首に巻くとベルト先端が盛大に余る。ちょっとダサいので先端はカットしてしまおうかと思う。腕時計に万年ペン、鉄道模型・BCLラジオに天体望遠鏡。子供の頃の物欲は死ぬまで治らない。


ウレタンベルトも悪くない。横はシチズン・ジェットダイバー

機械式にクォーツ、電磁テンプに音叉。LCDにLEDと闇雲な蒐集は続く


追記 7/6

カットしてすっきり


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