大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

片刃鋸 銘 山本 六郎 請合

2021-03-20 21:31:09 | Weblog
この鋸について 以前書いた事は有るのか忘れてしまった。 検索しても出て来ないので改めて書いて見よう。  これは町田骨董市で駄目な鋸を纏めて何丁か買った事が有り、その中の1丁だろうと思う。 錆が酷くて 打ち捨てた状態だった。 多分数年前に買った物だろう。今回 錆を落として少し整備して見た。 銘は山本六郎と読める。 刻印で打って有る様だ。刃渡り25センチ程度有る。 もっと長かっただろうが 途中で折れた様だ。 折れた所をグラインダーで整形して見た。 縦挽き刃になって居る様だ。 まだ目立てして無い。 これからやって見よう。 この鋸の錆はすごかったが ナイフでそげ落とした。 その後で荒い砥石で擦ったり サンドペパーを掛けたりしながらやっとこの程度見られる状態になった。 柄は付いて無かったので 別に持っている柄を仮に付けて見た。 ストレートな柄の方が良いのかも知れない。 何か薪でも挽く用途だったのだろうか。 登録とか商標とかそう言う表示は無い。 中屋の系統でも無いのだろう。 板厚の有るごつい物かと思ったのだが 案外 薄い板厚の様だ。 だからなのか 無理して鋸身を折ったと思われる。 25センチに39枚程度の歯が付けてあるようだ。  珍しく折れた歯は無い。 多分持ち主が自分で目立てした物だろう。 歯の形も 不揃いの様だ。それに先から根本まで 同じ調子の歯付けがして有る。

見るとかなり使い込んだ物だろうと思う。 それにアサリも殆ど無い。 目立てしても木に食い込んで 上手く挽けないかも知れない。 それでも折角なので目立てして見て出来る所までやって見よう。 上手く行ったらまた紹介しよう。  

目立てして見た。 挽いて見るとアサリが殆ど無くて 鋸が木に挟まれる様だ。 アサリ出しを行おうとして鋸目を一つ描いて欠いてしまった。 槌で打つアサリ出しは難しい。 上手く出来ない。 残念だ。 (2021/3/21) 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする