大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

丸スツール 10作目

2021-03-25 20:02:00 | Weblog
先日書いた記事を少し見直して書き換えて見ました。  もう少しスッキリさせました。

材料の調達
材は欅です。 私の住む団地の敷地内に有る物で、先日茂り過ぎた枝を強剪定した時に出た廃材をもらい使いました。

製材
バンドソーが無いので 手鋸で行いました。 鋸は中屋雄造正直と銘の不明なもう一丁を使いました。 万力に挟むと割と楽に挽ける様です。 まず半割してから耳を落として更に35ミリ厚に挽きました。 脚材は四つ割りに挽いてから35ミリ角に更に挽いています。

乾燥
座面用材は大まかに平面を出してから、水に漬けてあく抜きして乾燥させています。 脚材はそのまま使いました。

加工
脚は乾燥させると鉋掛けが大変なので、未乾燥の内に大まかに丸棒に削っています。 座面は平面を出してから木端を直角に仕上げています。  脚は削り上げて乾燥途中で少し曲がりが出て居ます。 修整は難しいのでそのまま使いました。

接ぎ合わせ
長台鉋で削りたいが、力不足で無理なので 万力に挟んで定規で平面を確認しながら 削り併せています。 これで材を合わせても向うが空いて見えない程度に出来ました。 後は若干木殺しして ポニークランプで締め付けて接着して有ります。

座面の調整
目違いが大きいので削り修正しています。 鉋で横ずりしますが、若干外丸気味の鉋で削ると割と楽に高い所を削れる様です。 後に仕上げ鉋掛けます。

組立
丸ホゾは脚を差し込んで十字にクザビを打ちます。 この方が緩み難いと思うからです。

塗装
今回も柿渋塗りとダーク色のOIL仕上げです。  

椅子その物は珍しい形では無くて、作りなれた物です。 但し材料が我が団地内から調達した物で、それは記念となる物です。  多分もう後数年はこの欅を剪定する事は無いでしょう。2個目は作れないと思います。 自給自足の究極の木工です。 手道具が有るから出来る事でしょう。 




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