大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0654 二枚刃平鉋 銘 村国(四分)

2018-02-03 21:46:20 | Weblog
この鉋は町田骨董市で入手した。 500円だったと思う。 何時も道具を持って来る業者は最近余り 良い鉋を持って無い様だ。 何だかホームセンターで売ってる鉋の様なと言うと失礼になるかも知れないが、そんな感じの物が多い様に思う。 でも折角 電車賃を掛けて来たので、何か手にして帰りたいと思うのが、コレクターの心理だろう。 今回は台は状態が良く無いが 刃の長い余り使い込んで無い物で 良さそうな鉋を選んだ。 持ち帰り錆を落として見るとこれは 村国の鉋だった。 村国は もう一丁持っている。 それは八分の鉋だが、これは四分だと思う。  刃幅 60ミリ 全長 105ミリ程度有る。 それでも使い込んで有るらしくて、頭の鉄がめくれてそれをグラインダーでスリ落として有った。 頭部の形状は頂部が平らな 独特の形の様だ。 村国は問屋銘だと思う。 何処で作られた物か不明だが新潟かもしれない。 裏刃も付いている。 鉄を切り抜いて折り曲げた物では無くてそれなりに手の掛かった物に見える。 菱形の中に商の文字があった。 台は状態が良く無い。台頭の真中が槌で打たれて 凹んでいる。 材もささくれている。  台の頭部 右脇は材が割れて裂けて無くなっていた。 台尻木口から見ると 本来四角のはずの台は乾燥で若干菱形になり掛けている。 まあ相当乾燥で変形してもう狂いは出きったかも知れ無い。 現在刃を研ぎ直して 台を整備している。 その後で試し削りして見たい。 村国は切れる物だろうか。 確認して見たい。 はたして500円の価値が有る物か。

この鉋はずれだと思う。 台を整備して刃を研ぎ直して見ると、2か所毛筋ほどの割れが有る様だ。 裏出ししてないので多分 入手した時点ですでに有った物かも知れない。 それに削った時に 木の粉が出る。  或は焼き戻しが不十分なのかも知れない。 色々試す事が有りそうな 鉋だった。 (2018-2-4)

その後この鉋の名誉の為に 切味について書いて見よう。 取敢えず刃先が硬いように思うので、 130度で少し戻しを行って見た。 これはオーブンで行った。 効果が有ったかどうかはっきりしないが、研ぎ直して削って見ると 普通の鉋と同じように削れる様になって来た。 削り肌も滑らかな様だ。 これでまあ普通の鉋と同じにはなった。但し 台が良く無い様でこれは出来れば打ち直した方が良さそうだ。 材が不足するので このまま暫く保管しようと思う。(2018-2-6) 
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