趣味の日記

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定例会レポ・1

2009-05-12 23:58:30 | Weblog
5月とも思えないカンカン照りの中、「野守は見ずや名柄の遊猟(みかり)」と題して、御所市の薬草園を訪ねて行ってきました。
テーマとしては、飛鳥時代に実際に使っていた薬草の現物を見てみよう!ということですね。両槻会には、そういう方面に長けた方もいらっしゃり、まさに歴史やウォーキングだけでなく、飛鳥についてはマルチな会です(笑)。

まずは9時55分に近鉄御所駅集合。朝早いにもかかわらず、周りには私たちだけでなくたくさんのハイカーの人がいましたね。皆さん、葛城古道へ歩きに行かれるのでしょうか。
事前に申し込んであった、駅前のお弁当屋さんの葛城弁当を受け取って、いざ出発。
目指す薬草園までは歩いて45分ほど。
新緑で眩しい葛城山を横目に眺めつつ、暑いながらものんびりと歩けました。

今回お世話になる薬草園は、田村薬品工業という製薬会社さんの施設。一般には平日なら見学を受け付けてるそうなのですが、今回はわざわざ両槻会のために、休日でしたが見学させてもらうことができました。
受付の間に工場内のお手洗いをお借りしたのですけど、研究室の中がガラス張りで廊下から見えて、何だか学生時代の実験室と同じで、妙に懐かしい(苦笑)。
試験管やビーカーやフラスコが並んでるのを見ると、そういや私も白衣を着てやってたな~なんて(ただし、何をやってたかはあんまり覚えがない/爆)。
薬草園の中に休憩所もあって、そこで事前ミーティング&昼食タイム。
葛城弁当は、ゴミを出さないように配慮して、プラスチックのタッパーに入っているという優れもの。食べたあとは持って帰って、また家で使えるという仕組み。
中身のお弁当も美味しくて、食べ終わったあとで、写真を撮っておくべきだった~と気づきました(苦笑)。
園内を回る時の組み分けもあって、私はネコさん班。ネコさんは、両槻会の植物担当のプロフェッショナルです。もうひとつの班はPさんが担当。Pさんも、会きっての植物料理人です。
そのPさんが、実際に生薬の標本を持ってきて下さり、匂いをかいだりかじったりして、実体験。甘かったり苦かったりしましたが、何となく昔懐かしい、自然の味がしますね。

いよいよ園内見学。配られた資料を手に、ネコさんの説明を聞きながら、あっちを覗き、こっちを覗き・・・。
どういった形で、どういった花が咲いて、どういった効能がある・・・というような、生物学的な見地のお話がメインだったかなぁと。私としては、昔取った杵柄・・・というようにはいかず(苦笑)、ネコさんの素晴らしい解説に、ついていくので精一杯。
メモってあるのは、‘オケラにてんとう虫が一杯’とだけ(爆)。いや、ほんとにてんとう虫だらけだったんですよ!
生薬に使う薬草標本ですから、農薬や殺虫剤なんて一切なし。自然のままだからこそ、いろんな虫もいて、ちゃんと生態系が成り立ってるんですね。

工場敷地内の薬草園から、道路を挟んだ反対側にも、もうひとつ小さな薬草園があって、そちらには古代の木簡から実際に読み取られた名前の薬草を、実際に植えてあります。
当時は中国から伝わってきたものを使っていたのが、似た効能があるとか同じ仲間だからとかで、国産のものを使うようになった生薬とかもあるそうです。
もちろん、その逆もあるでしょうね。

1時間半ほど園内を見学して、メインイベントが終了。ずっと野外で暑かったですが、お花も一杯咲いてましたし、静かな自然の空気の中で、久しぶりにお勉強した気分になりました(気分だけ?/苦笑)。
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