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オクラホマ

2006-10-25 00:24:59 | Weblog
先日の東京行きで、日生劇場の昼公演も観てきました。
月組さんで、キリヤンやリュウ様もいる~♪ということで、どんなものかな~?と観に行ったのですが、正直、ちょっと不満を覚えつつの観劇でした。
もともとはブロードウェイミュージカルですし、名作とされるにはそれなりの理由があるはず。・・・にもかかわらず、今回の演出は、それを理解していないのでは?と思えるほどお手軽なコメディに仕立てられていて、残念に思いました。
確かにストーリーそのものは、お目当ての女の子に好かれたいけど、お互い意地を張ってなかなか言えず、でも恋敵と張り合い、てんやわんやで、ラストはハッピーエンド・・・基本中の基本のようなお話。でもそこに、地主である農民と流れ者のカウボーイの対立、お互いへの偏見と差別があり、だからこそカウボーイのトドさんが地主の娘のあいあいちゃんと結婚することが、嬉しいハッピーエンドになるのではないかと、思うわけですね・・・。
が、しかし・・・中村先生の演出は、そういった背景を無視して、ただの軽いコメディにしてしまってる。重要な、農民とカウボーイのケンカのシーンとかがさらっと流れ、群舞などのショーシーンばかりが目に付きます。あ~あ・・・と溜息(汗)。

トドさんは、ある意味中村先生の演出意図に忠実に、若々しいカウボーイのカーリーを陽気に演じてます。でも台詞内容自体は深刻なものも含まれるだけに、あまり軽く言っちゃうと軽薄に見えますけど(汗)。
あいあいちゃんも、純真な若い娘そのまま。軽く可愛く。
本当なら、両親を亡くして叔母と一緒に土地を守り、明るく健気に生きている娘、という設定のはずなのでは?そしてそんな彼女に惚れ、彼女のためにカウボーイの命とも言うべき馬の鞍、馬、銃まですべて売り払ってしまうカーリーが、潔く切なく、カッコよく見える・・・はず。
そこのところのカウボーイの悲哀、自由な流れ者の生活を捨て、土地に生きる農民への転身、それを描いてこその、この「オクラホマ!」という作品の良さではないかと、思うわけです。
それに、やはりトドさんとあいあいちゃんでは、学年が違いすぎるのか、つり合いが取れてないように見えちゃうんですね。トドさんがあいあいちゃんに本気で惚れるようには・・・見えない(爆)。キリヤンとあいあいちゃんの方が、並びとしてはしっくりきますね。

キリヤンは、あいあいちゃんの土地で雇われて働いている、孤独なはぐれ者。カウボーイにもなれず、かといって自分の土地を持つわけでもない、拠り所のない孤独でヒネくれた青年。それはそれで、影を背負ったお芝居だったのですが、キリヤンが迫真の孤独さを出せば出すほど、お芝居の中から浮いてしまうんですね・・・。かといって、お手軽演出にあわせて軽い悪役に徹するのは、不可能に近い役どころ。背負ってるものが重過ぎて、かなりつらいところがあります。

泉ちゃんも、カウボーイですが農家の娘に惚れてる役。無邪気ですごく可愛かった・・・(笑)。泉ちゃんくらいになれば、そろそろカッコいいという表現が出てしかるべきなんでしょうけど、でもとにかく可愛いんです(笑)。
そのお相手がねねちゃん。まぁ~その小悪魔っぷりがキュートというか怖いというか(爆)。でも、ねねちゃんだからねぇ~、で済むところが、実は大物なのかもしれません(笑)。
ねねちゃんが追っかけまわしてる行商人が、ルイス君。すごく良い役で、客席からも拍手喝采浴びてました☆良い仕事してます!
トドさんのカーリーを追っかけてたのが、いつの間にかルイス君とくっついたみっぽーちゃん。ねねちゃんとみっぽーちゃんのバトルは、迫力満点(大爆)。これだから月娘は・・・(笑)。

リュウ様は、あいあいちゃんの叔母さん役。つまり女役!!
でっか~い!カッコいい~!オトコマエっ!!なところは、男役と何ら変わることなく(笑)。あいあいちゃんの叔父でも構いませんが?(苦笑)
でも、締めるところは締め、きっちり役割を果たしておられたのが嬉しいですね。何せ今回の公演の長(!)ですし。あともう少し、男役ではなく女役としての包容力というか、あいあいちゃんを諭すおっかさんとしての風情が出ればいいな~と思います。
フィナーレでは、男役で踊ってます(爆)。あぁそれでこそオトコマエのリュウ様♪♪

前夜の「AKURO」の余韻でぼ~っとしながら観てたのと、演出の不満のおかげで、そのくらいしか覚えてません(汗)。
とーやんが居たな~というのと、ナッツの姿をチラッと観たっけ?っていう感じで、下級生の姿もあやふやです。
・・・いかん、こんなことでは「あかねさす」もちゃんと観れない!ゆうひさんの中大兄だけは、しっかり観てこなくては!!





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