趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

花組芝居

2010-11-20 23:53:51 | 観劇
「花たち女たち」観に行ってきました。
今回の公演は2チームに分かれ、‘恋たち’チームは、ヒロインが堀越君と谷山君、‘夢たち’チームは、植本さんと八代さん。
一番のお目当ては植本さんですが(爆)、もう1チームも面白そうだったので、ハシゴで昼夜どっちも観劇。で、両方行ってよかった♪
何と昼公演、植本さんと八代さんがロビーでパンフ売りやってるっ!!花組芝居では役者さんたち自ら売り子をやったりしてるのは知ってましたけど、そこで植本さんを見かけたのは私は初めて(笑)。
もちろん植本さんからパンフを受け取り、サインまでしてもらっちゃいました♪♪
夜公演では、堀越君が売ってるのを見かけましたね~。

原作は、有吉佐和子の小説「芝桜」と「木瓜の花」。
幼い頃から一緒に育った芸者の2人、正子と蔦代が、お互いの愛憎を絡めながらしたたかに生き抜いていく、というストーリーは、有吉小説らしく女の情念を色濃く描いてありますが、花組芝居の女形陣が演じると、ちょっと滑稽でちょっと哀れな、愛すべき女性たちに見えてきますね。

まずは‘恋たち’チーム。
真面目でプライドの高い正子を堀越君、ちゃっかり者でしたたかな蔦代を谷山君。
ヒロイン2人が若い分、周囲を固めるメインキャストは、やはり重鎮方で取り巻いてた感じ。座長の加納さんが二人を育てる置屋の女将、正子の旦那に水下さん、正子の恋人に桂さん。
いや~堀越君の可愛いこと!(笑)清楚ではかなげな美少女風。谷山君は、いかにもちゃっかりしてるけど、どこまで天然でどこからが計算かよくわからない感じ(爆)。
若い時代の前半のほうが、やはり似合ってますね。
水下さんの旦那が、渋くて紳士で素敵っ!あ~いう品の良さげな紳士が、芸者遊びをするのねぇ~(爆)という時代を感じさせます。
そして、歌舞伎役者の恋人役、桂さんが・・・色っぽいのなんのって♪正子との逢瀬で、するっと羽織を脱ぎ、するするっと帯を解き・・・という一番素敵なシーンで、帯をぽとんと落としてしまい、NG~~!!(大笑)桂さん「落としちゃったよ・・・」とアドリブを飛ばすと、堀越君も客席も爆笑~~!!やだも~そんな桂さんが素敵なのっ♪

‘夢たち’チームは、植本さんの正子と八代さんの蔦代。
ベテラン同士の丁々発止、さすがでございました・・・。
植本さんは、超可憐で愛らしい、そして年を経るにつれ生きる術を身につけた女の強さ。八代さんは、計算高くちゃっかり者で、何より生き抜くしたたかさを持った女。
正子とその恋人を引き裂くことになるお座敷のシーン・・・‘恋たち’チームとはやはり格の違う、緊張感と迫力で、素晴らしかったです。
ちなみにその恋人役は小林さん。小林さんのほうがキリッとしてる分、却って頼りない風情(笑)。桂さんのほうは、繊細なようでいてズルいしたたかさも見える。
旦那は、北沢さん。水下さんの紳士と比べ、北沢さんはいかにも金持ちのお大尽って感じ。
年月が経ち、歌舞伎舞台の楽屋で、正子とかつての恋人が再会するシーン、植本さんの正子の表情が、遠い日の思い出を見つめ、述懐し、穏やかに昇華する、そこに浮かぶ涙に、じんわりと感動しました。
そして、さすがベテランチーム、ぽんぽんとアドリブが飛び出す飛び出す(笑)。
こちらではヒロイン2人の姉芸者をやってた桂さん、ここでも「私は秘密兵器なのっ!」とアドリブ。返す植本さんも「いつまでも秘密でいなさいっ!」客席もその場面の役者陣も大ウケ~~!(笑)

重くてしんどいかな~?と観る前は思ってましたが、さほど重くもなく、面白かったです。
・・・ちょっと、原作が気になりました。でもいざ読むと、有吉小説ってやっぱりキツイんですよねぇ(「和宮様御留」でそれは身に染みた/苦笑)。

さぁ明日からは、3日間東京遠征でサエコさん観劇♪
定時制学校の不良たちを指導する熱血教師役とのこと。久しぶりのサエコさんをたっぷり楽しんでこようと思います。
コメント (2)
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